テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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秘境を求めて

リスベルン山 山小屋 三日目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「マテオからお迎えが来るのはいつ頃になりそうなの?」

 

 

ラーゲッツ「あん?

 迎え?」

 

 

 ラーゲッツがリスベルン山に不時着してから三日目。一日二日と続けてやって来るのであれば当然今日も来ることは予想していた。

 

 

ロベリア「だって通信機昨日見付けたって言ってたじゃない。

 一昨日の内に見付けてたんならもう連絡はしてあるんでしょ?

 ………で、いつなの?」

 

 

ラーゲッツ「…俺がいつ帰るかが気になってるようだが………、

 

 

 …俺は直ぐには帰らんぞ?」

 

 

 ラーゲッツはロベリアの問いにそう答える。

 

 

ロベリア「え?

 何で?」

 

 

ラーゲッツ「この通信機で既にマテオの方には()()()()()()()は報告し終えてある。

 俺がただ偵察だけで寄越されたと思ったか?」

 

 

ロベリア「他にもまだ何かやらないといけないことがあるの?」

 

 

ラーゲッツ「たりめぇだ。

 たった一つの用事だけでこんな遠くまで人を送れるかよ。

 俺にはまだやらないといけない死後とがある。

 それを終わらせねぇとマテオには帰れねぇよ。」

 

 

ロベリア「…そうだったんだ………。

 じゃあまだツッゲーラの迎えは来ないんだ………。」

 

 

ラーゲッツ「………そうなるな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こういう言い方をすればロベリアがラーゲッツにはまだ他にもやるべき仕事がありそれが終わるまでは帰らないと思うだろう。

 

 

 実際にはそんな任務は命じられていない。ただでさえ一人での敵国潜入で戻ってこれる可能性が低いのに多数の任務を与えられることは無い。ラーゲッツはロベリアに嘘をついた。

 

 

ラーゲッツ「(通信機は見つかりはしたがレサリナスに帰るつもりはねぇ。

 ここでどうにかして情報を集めて迎え以外の方法でマテオへと渡る。

 

 

 そして()()()()()()()()()。)」

 

 

 ラーゲッツはバルツィエの名を捨てる気で生きていくことにした。今はまだマテオにもバルツィエの名が広まってはいない土地も発見されている。ラーゲッツはそこを探して移住することを決意した。だがその場所を探すにしても移動手段が徒歩と船になる。徒歩ならダレイオスとマテオの大陸はどこへでも行けるが海を渡る手段だけはどうしても誰かから情報を仕入れるしかなかった。

 

 

ラーゲッツ「なぁ、

 ダレイオスで船が出ているところはあるか?

 どっかの部族が魚取るために漁をしてたりする港とかはねぇか?」

 

 

ロベリア「漁?

 漁ならミーア族が海に出てるけどそれがどうかしたの?」

 

 

ラーゲッツ「それはどの程度の規模の船を出してんだ?

 大きさは?

 軍艦程はあるのか?」

 

 

ロベリア「軍艦って………漁をするだけならそんな大きな船は出さないよ。

 それに軍艦なんか作っても戦うとしたらマテオとだけでしょ?

 マテオと戦うのに軍艦なんて作っても意味無いよ。」

 

 

ラーゲッツ「………そりゃそうだな。」

 

 

 マテオとダレイオスでは戦争の仕方が違う。白兵戦を得意とするダレイオスに対してマテオは魔術を使った狙撃戦に力を入れている。海から船を使ってマテオに渡ろうものなら忽ちマテオから迎撃を受けてしまう。

 

 

ラーゲッツ「(………船を奪って渡るにしても俺が乗る船が沈められる恐れがあるな。

 陸を渡るならシーモスからだが海を渡るとなるとマテオからの攻撃は避けられねぇ。

 俺がラーゲッツ=ギルト・バルツィエだって分かれば迎撃はされねぇだろうがそれじゃ本末転倒だ。

 俺は誰にも知られずにマテオに渡らなくちゃいけねぇ。

 ………海を渡るならレアバードで空から飛べば一発なんだがそれだと俺が生存してるのがバレる。

 俺が死んだ状態でマテオに戻るにはどうしたら………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「あと他に船が出てるとしたら………カーラーン教会が定期的にダレイオスとマテオを行ったり来たりしてるくらいだけど何で急に漁の話になったの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………………カーラーン教会………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それだ!!」ガタッ!

 

 

 ラーゲッツは勢い良く立ち上がり荷物の中から地図を取り出した。

 

 

ロベリア「うわっ!?

 どうしたの!?」

 

 

ラーゲッツ「おい!

 ダレイオスのカーラーン教会ってのはどこにあるんだ!?

 本部と支部両方を教えろ!」

 

 

ロベリア「えっ?

 えぇ?

 それがツッゲーラの任務に関係あるの?

 それくらいならマテオでも調べられるんじゃ………?」

 

 

ラーゲッツ「良いから教えろ!

 カーラーン教会はどこにあるんだ!?」

 

 

ロベリア「…カーラーン教会なら大きい街に一つは支部があるけど………本部ならここに………。」

 

 

 ロベリアはゲダイアンとセレンシーアインの丁度忠臣にある場所を指し示した。

 

 

ラーゲッツ「ここにカーラーン教会の本部があるんだな?」

 

 

ロベリア「そうだけどカーラーン教会に一体何の用があるの?」

 

 

ラーゲッツ「ここか………。

 ここから東に真っ直ぐ行けばカーラーン教会に辿り着けるんだな………。

 

 

 ………ハハハ………ハハハハハハハハ!」

 

 

ロベリア「ちょっとどうしたの?

 何で笑ってるの?」

 

 

ラーゲッツ「そうかぁ!

 ここにカーラーン教会が………。

 ここを目指せばいいのか!

 楽勝じゃねぇか!」

 

 

ロベリア「どういうこと?」

 

 

ラーゲッツ「アッハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

 

ロベリア「いつまで笑ってるのよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 瞬間的にロベリアからカーラーン教会の名が飛び出したことでラーゲッツの計画は完成した。ラーゲッツはカーラーン教会の定期便を利用してマテオへと渡る計画を企てた。無論カーラーン教会の者の会えば自分の生存を確認されてしまう。なのでカーラーン教会の様子を伺い貨物の中に潜み()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「(やってやる!

 俺は絶対に誰にも見付からずにマテオへと渡るんだ!

 そして俺は………誰にも馬鹿にされない自由な生活を手にして見せる!!)」

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