テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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努力だけでは届かぬ壁

リスベルン山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「お待たせ!」

 

 

ラーゲッツ「よう遅かったな。

 寝坊か?」

 

 

ロベリア「うんそんなところ。」

 

 

ラーゲッツ「そうかよ。

 そんなんで体が持つのか?」

 

 

ロベリア「大丈夫だよ。

 一回眠ったらすっかり疲れも取れたから。」

 

 

ラーゲッツ「そうか………、

 じゃあ始めるか。」

 

 

ロベリア「うん、

 それはいいんだけどさ………。」

 

 

ラーゲッツ「ん?

 何だ?」

 

 

ロベリア「修業をつけてもらっておいてなんだけどさ………。

 あの………、

 この修業ってそんなに意味があるの?

 その………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 敵(・)か(・)ら(・)逃(・)げ(・)き(・)る(・)修(・)業(・)な(・)ん(・)て(・)さ(・)………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「あるからやらせてんだろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラーゲッツがロベリアにやらせていたのはひたすら走り込みだった。

 

 

ロベリア「けど強くなるならもっとバルツィエとかがやってる魔術とかの練習とかじゃないの?

 何で足腰を鍛える必要があるの?」

 

 

ラーゲッツ「いきなり技や魔術を教えてもお前にそれが出来るとは思えん。

 最初に身に付けなきゃならんのは戦いの術よりも生き残れるだけの逃走力だ。

 お前には先ず飛(・)葉(・)翻(・)歩(・)を覚えてもらう。」

 

 

ロベリア「それってバルツィエみたいに高いマナを持つ人達だけが出来る技だよね?

 フリンク族の私が使えるようになるものなの?」

 

 

ラーゲッツ「さぁな。

 使えるようになるかどうかはお前の覚悟次第だと思うぜ。

 一応レサリナスにも俺達が修業をつけてやって魔神剣を会得した奴はいる。

 俺達が使う技は俺達バルツィエだから使えるんじゃねぇんだ。

 その気になりゃ誰だって使えることは立証されてる。

 要はお前が死ぬ気でやりゃ会得出来るかもって話だ。」

 

 

ロベリア「なら会得出来ない場合もあるんだね………。」

 

 

ラーゲッツ「やる前からそんなんで諦めてたら何も掴むことは出来ねぇだろうな。

 お前の意気込みはその程度だったってことだ。

 今から辞めるっつっても俺は特に責めねぇよ。

 俺も暇だから付き合ってるだけだしな。

 特に困ったりはしねぇよ。」

 

 

ロベリア「………やるよ。

 こんなところで立ち止まってたら私はどこへも行けない。

 絶対にその飛葉翻歩って技を習得して私もマテオに行く。」

 

 

ラーゲッツ「………そうだな。

 じゃあ今日もランニングからだ。

 とりあえずは無理しない程度に………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 山(・)の(・)周(・)り(・)を(・)限(・)界(・)ま(・)で(・)走(・)り(・)込(・)ん(・)で(・)こ(・)い(・)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「ハァ………………………ハァ…………………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「だらしねぇなぁ。

 十分もしない内にそこまでへばったのかよ。」

 

 

ロベリア「だって………………こんなに運動したことなかったから………………。」

 

 

ラーゲッツ「基礎体力が全然ねぇなぁ。

 運動能力に関してはダレイオスの方が高いって言われてるんだがお前は………。」

 

 

ロベリア「フリンク族って………どちらかというと敵から走って逃げるんじゃなくて隠れて敵をやり過ごすって考え方が強いから運動なんてそんなにしたこと無いよ。

 私達フリンク族は敵に見付かったら終わりだって思えって習ってきたから………。」

 

 

ラーゲッツ「とことん弱小だなフリンク族は。

 そんなんでよく今日まで他のところに潰されずに残り続けてきたもんだ。」

 

 

ロベリア「………私達って戦ったりするのが苦手だからずっと数を増やすことだけを考えて生きてきたんだよ。

 人が増えればそれだけ強そうに見せられるから虚勢だけで戦いを避けてきたの。

 ………でも人が増えれば増えるほど私達が得意としてきた隠(・)密(・)も使えなくなってくる。

 拠点を作ればそこからどこへにも行けなくなる。

 他の部族ってア(・)イ(・)ン(・)ワ(・)ル(・)ド(・)以(・)外(・)はダレイオスを端の方から制圧していく傾向にあったから私達が必然的に内陸の方に居住地を構えるしかなくて近くにはブルカーンが住んでるけどアインワルドと早急に同盟を組んで私達はなんとかやってこれたの。」

 

 

ラーゲッツ「アインワルドか………。

 ダレイオスでも閉鎖的な部族で自分達の領域に他の奴等が踏み込みさえしなけりゃ大人しい部族だよな。

 他と違って動き的にも他を制圧しようともしない。

 

 

 巷では三万年前に消えた世界樹カーラーンはアインワルドの奴等が所有してるって話だ。」

 

 

ロベリア「ダレイオスでもそういう噂があったみたいだけどね。

 でももし本当にそうならその力を使ってダレイオスはアインワルドが支配している筈だよ。」

 

 

ラーゲッツ「所詮はただの噂話だってことだな。

 マテオでもその話が出てから暫くしてやっぱり世界樹カーラーンはどこか人がいない場所にでも移動したってことになった。」

 

 

ロベリア「不思議だよね。

 争う原因は無くなった筈なのに未だに争いが無くならないなんて。」

 

 

ラーゲッツ「それだけ人の歴史は争いとは切っても切りきれねぇ存在だってことだ。

 お前もマテオに行くつもりなら覚悟しとけ。

 あっちはこっちみたいに同族が皆が皆仲良しこよしってもんじゃねぇ。

 同族間でもいざこざはある。

 もし争い事に巻き込まれそうになったら逃げ切れるだけの足は持っておいた方が身のためだ。」

 

 

ロベリア「うん。

 そのためにも早く飛葉翻歩をマスターしないとね。」

 

 

ラーゲッツ「それでいい。

 少し休憩したらまた走り込み再開するぞ。」

 

 

ロベリア「分かった。

 頑張るよ。

 私も早く合格点が貰えるくらいにはならないとね。」

 

 

ラーゲッツ「そうだな。

 精々根をあげねぇこった。

 地道な努力が成功への実を結ぶようだしな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後もラーゲッツとロベリアの修業は続いた。ロベリアは徐々にだが体力が上がってはいっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………しかしロベリアは最終的には飛葉翻歩を習得することは出来なかった………。

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