テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ロベリア「!?
ツッ「貴様!
どこの者だ!?」…!」
フラット「このリスベルン山はフリンク領敷地内だ!
他の部族が勝手に足を踏み入れていい場所ではない!
一体誰の許可を得てここに立ち入ったのだ!」
ロベリアが名前を呼ぶのを遮ってフラットと呼ばれた男が詰問してくる。
ラーゲッツ「お前こそなんなんだよ………?
お前とその女とはどういう関係だ………?」
フラットの問いには答えずにフラットの素性を聞き返すラーゲッツ。
フラット「質問しているのはこちらだ!
どこの部族の者かは知らんが大方ブルカーンかアインワルドの者だろう。
我が領に無断で侵入したこと正式に抗議させてもらうぞ!」
ラーゲッツ「答えろよ………。
お前らはどんな関係なのか俺に「こっ、こいつは……!?」」
ラーゲッツとフラットが睨み合ってると遠くにいたフラットの付き添いと思われる二人が慌ててやって来て声を荒げて叫んだ。
フラット父「下がるんだ二人とも!!
こいつはバルツィエだ!!
マテオのラーゲッツ=ギルト・バルツィエだ!!」
フラット「何だって!?」
フラットは男の言葉に驚く。付き添いの二人はラーゲッツからフラットとロベリアを庇うように前に出てくる。よく見ればフラットとロベリアよりかは大分年上のようだ。齢にして二百、三百はいっているだろう。そのぐらいの年なら自分のことを知っていても不思議はない。
フラット父「気を付けろフラット。
下手に戦っていい相手じゃない!
私達では敵う相手じゃないんだ!
絶対に手を出すなよ!」
フラット母「貴方達は先に逃げなさい!
ラーゲッツは私達で引き留めておくから二人はこのことをフリューゲルの皆に伝えに行って!
バルツィエのラーゲッツが現れたって!」
付き添いの二人はラーゲッツを警戒してか視線をそらさずにフラットとロベリアに指示を出し退散させようとする。
ロベリア「待って!
その人は「ロベリア!君だけでも逃げろ!」」
フラット「父さん!母さん!
二人を置いて逃げるなんて僕には出来ない!
僕もこの場に残るよ!」
フラット父「何を言ってるんだフラット!
私達のことはいいからお前達だけでも逃げるんだ!」
フラット母「貴方はロベリアを守らなくてはいけないでしょ!?
許嫁を危険から遠ざけるのも婿の仕事よ!
貴方達は将来フリンクを背負って立つ立場なんだから言うことを聞きなさい!」
フラット「嫌です!
父さん達だけでバルツィエの相手なんて出来る訳がありません!
ここは僕も加勢して
様子を見てると付き添いと思われた二人とフラットは家族のようだ。両親の二人はフラットに逃げるよう勧告するがフラットはラーゲッツと戦う気だった。
フラット父「馬鹿なことは考えるんじゃない!
三人がかりでもコイツには勝てん!
お前が加わったところでコイツには刃がたたんのだ!
それなら犠牲になるのは私達だけでいい!」
フラット母「そうよ!
もし貴方達まで殺されたらフリンクはどうなるの!?
貴方達はフリンク族次期族長とその夫になるのよ!?
貴方達を失う訳にはいかないわ!
ここは私達に任せて早くフリューゲルへ「おい………。」」
ラーゲッツ「お前等がその女とどういう関係なのか訊いてるんだよ!
いい加減答えやがれ!」
フラット「私の許嫁だ!!
私とロベリアは将来共に二人でフリンクを導いてくいくのだ!!
貴様なぞにロベリアは触れさせんぞラーゲッツ!!」
……………………………………………………………………
フラット「ぐはぁッ………!?」
フラットとフラットの両親は果敢にラーゲッツに挑むがラーゲッツはそれを見事に返り討ちにする。フラットも中々粘ったがラーゲッツには届かなかった。
ラーゲッツ「………こんなもんかよ………。
この程度でよく俺に向かってこれたな。
………それで。」
ロベリア「…!」ビクッ
ラーゲッツ「お前にはずっと嘘をつき続けてたことを詫びよう。
悪かった。
俺の本当の名前はラーゲッツ=ギルト・バルツィエ。
知っての通り俺は現世代のバルツィエだ。
ツッゲーラなんて奴は実際にはいねぇ。
ツッゲーラと名乗ったのは俺が上の連中に捨て駒として扱われる程バルツィエの中でも身分が低いことを他人に知られたくなかったからだ。
お前が知っていたように普通はこんな任務自体与えられることは無い。
俺はいてもいなくなってもいい人材だったんだよ。
それをお前に悟られたくなかった。」
淡々と自分が置かれている状態を話していくラーゲッツ。幾分かフラット達を気絶させたことで冷静にはなれた。
ロベリア「………そう、
やっぱりツッゲーラは
ラーゲッツ「………知ってたんだな。
俺がラーゲッツだってこと。
いつ気付いたんだ?」
ロベリア「ツッゲーラが………、
………ラーゲッツが通信機を探してる時………。
本当は私ラーゲッツよりも先に通信機を見付けてたの。」
ラーゲッツ「俺よりも先に?」
ロベリア「うん………、
それで通信機から誰かの声が聞こえてその人がラーゲッツを呼んでたから………。」
ラーゲッツ「………だから電源を切った覚えがないのに通信機の電源が切れた状態で見付かったんだな。
お前そんなに前から俺の正体を知ってたのか。」
ロベリア「………………うん………………。」
ラーゲッツ「何でその時点で俺の嘘を追及しなかった。
知ってたなら俺の名前がおかしいことに気付いてただろうが。」
ロベリア「それは………。
………嘘を付くってことは本当の名前を知られたくないって思ったから………。」
ラーゲッツ「それで俺の嘘に乗っかって今日まで過ごしてきたってことか…………、
俺を騙して利用するためにお前も俺に嘘をついていたんだな。
俺以外にも男がいてそっちが本命で俺のことは遊びだったんだろ?」
ラーゲッツは冷静に克つ冷酷にロベリアをそう問い詰めた。
ロベリア「違ッ!?
それは………!
フラットのことは………!」
ラーゲッツ「結婚する相手がいるのによく他の男に言い寄れるな。
そんなにマテオに行ってみたかったのか?
俺を運び屋にしてマテオに渡って楽しんできてそれでダレイオスに戻ってそこの男と一緒になる。
俺は都合のいいただの足でしか無かったわけだ。」
ロベリア「違うよ!
私はそんなふうにラーゲッツのことを「もういいんだ!」」
ラーゲッツ「始めから俺とお前とじゃ住む世界が違ったんだ。
マテオとダレイオス敵国同士のエルフが分かり合うことなんて始めから出来やしなかったんだ………。
………俺もお前の理想に付き合ってみるのもいいと思い始めてたんだけどな………。」