テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
イクアダを抜けグラース国道へと出た三人は王都へと向かう。
王都を目前にしたカオスは昔失踪した友を思いだし…。
グラース国道
「ガアァッ!!」パァァッ!バシュッ
「ストーンブラストだ!アローネ!」
「大丈夫です!この程度なら………!」ガガガッ!
「ガウッ!?」
「よし今だ!魔神剣・槍破」ヒュッ、ザザザザザッ
「キャインッ!」
ドサッ………
「だんだん戦闘が終わるのが早くなってきたね。」
「装備品を効率的に使うのが上手になってきてますからね。」
「それだけではありませんよ。
カオスの戦い方が格段に向上しているのもあります。」
「そう?」
「そうですよ。
あのニコライトと戦ってた時からカオスは動きが変わりましたもの。」
「カオスさんの動きはニコライトよりも早く見えますよ。
あのバルツィエもカオスさんには勝てませんでしたし。」
「それでもまだまだニコライトよりか技の威力が低いけどね。」
「あれは………普通じゃありませんから。」
「子供だと言うのにあの火力は高すぎます。
エルブンシンボルと何か別のマジックアイテムを装備している筈です。」
「それでもさ。
これからバルツィエのいる巣穴に潜り込もうってんだからもう少し技の威力を上げたいな。」
「それには技の反復か、実戦しかないですね。」
「けどこの辺あんまりモンスターがいないね。」
「それはそうですよ。
ここは王都が近いので騎士団が直接モンスター退治に来ますからこの国道は粗方駆除されてると思いますよ。」
「う~ん、平和なのはいいことだと思うけどなんかねぇ。」
「モンスターがいなくて逆に困るなんて贅沢ものですねカオスは。」
「技の練習にはモンスターがいいからね。
どっかに転がってないかなぁ。」
ガタガタッ
「あ、また亀車が来たみたいですよ。」
「おっと避けないとね。」サッ
ガタタッ。
「あれ?止まったね?」
「何かあったのでしょうか?」
「中の人が降りてきますよ。」
ココデイインスカ?
オウヨ、アイツラニヨウガアルンダ!
デモトチュウゲシャハコマルッスケド…
ツベコベイワズオロセ!カネハハラッテヤルヨ!
ワカッタッス!デハマタノゴリヨウオマチシテルッス!
…アレダヨナ?マチガッテナイヨナ?
エ!?キュウニソンナコトヲイワレテモ…
ヒトリカミガタガチガウゾ?ドウナッテンダ?
マサカヒトチガイ!?
ドウスンダヨ!?カメシャイッチマッタゾ!?イマサラモドッテコイナンテイエネェヨ!?
コノアイダトフンイキチゲェシチガッテタナラ…
…エエイ!コノママオシキルゾ!
「………何処かで見たことある人達ですね。」
「アイツらここまで来たんだ。」
「何しに降りたのでしょう。」
「それは決まってるよ。
アイツらが俺達に最初に手配書の話をしてきたんだからね。
ってことは…。」
「やっと見つけたぜ!極悪人アローネ=リム・クラウディア!!とカオス=バルツィエ!!………とその他一匹!!」
「まんまと騙されたぜ!
まさか手配書の一千万ガルドが既に出会っていたなんてなぁ!」
「ここであったが百年目!
覚悟しろ!」
「俺達は決してお前らから受けた仕打ちを許さない!」
「我等、正義の名のもとに貴様等をどこまでも追っていく!」
「例えトイレに逃げ込んでも息の根を止めてやる!」
「そう!我等こそ!」
「「「漆黒の翼!!」」」
「ほら。」
「そのようですね。」
「……ハァ。」
「もうアイツらめんどくさいからさ、
アイツらの目的が………しない?」ボソボソッ
「……それで行きますか。」
「で?
今日は何のよう?」
「私達先を急いでるのですけれど。」
「!(よし!人違いじゃなかった!)
知れたこと!お前達を捕まえて正義を示すのだ!」
「この間は悪名高い漆黒の翼じゃなかった?」
「一体いつの話をしている?
我等はこの前とは別の組織だ!
改めて名乗ろう!!
そう我等は…」
「燃える情熱の男!
ヘッドのクレ「魔神剣!」ブハッ!?」ザザッ、ガッ!
「クールに勝利を決める!
ライトアーム!ロイ「孤月閃!」ゴアッ!!?」ブンッ、ザシュッ!
「お天道様に代わって悪を裁く
レフトアーム!ユー「ウインドカッター!」ギャァァ!?」ザンッ!!
「良い練習にはなったよ。」
「経験値が足りませんよ。」
「私一人でも貴殿方には負けません。」
「「「せ………せめて名乗らせろ………よ………。」」」バタッ
「………案外バレやすいのかな。
この格好。」
「手配書ではもう判別出来ないとは思いますけど…。」
「ボクも髪型を変えるべきでしょうか?」
「タレスはいいよ。
そのままで。
多分アイツらみたいに俺達が変装する前に会った人くらいしか分からないと思うし。」
「私がいけないのでしょうか?
手配書の写真とは顔を変えているつもりですが………。」
「アローネさんも一目では気付かれないと思いますよ?」
「まぁ、俺達のことを知ってる人が現れなきゃいいだけだもんな。」
「カストルやリトビア以外では特に目立ったことはしてませんが私達三人を覚えている人など…。」
「さっきの漆黒の三人とサハーン、ニコライト、カストルのギルドの人達………。
挙げられるのはその人達だけでしょう。」
「そういえば漆黒の方は四人いるのではなかったのですか?」
「あ、確かに一人いなかったね。
何処に行ったのかな?」
「もともと三人だったんじゃないですか?」
「そうだっけ?」
「さぁ、私も詳しくは…。」
「あんなのはそのうちまた出てきますよ。
今度現れたらその時に聞けばいいですよ。」
「それもそうだね。」
「今は王都に向かうのでしたね。」
「あぁ、またいつあんな連中が出てくるか分からない。
ここからは用心して進もう。」
「はい。」
王都 城壁門
「お帰りなさいませ!フェデール侯爵!」
「ただいま、
お勤めご苦労。
ようやく帰ってこれたね。
セバスチャン。
後は手はず通りに頼むよ。」
「畏まりました。
それでは私はこれで…。」カツカツカツ
「あぁん?
おぉ~、
偉そうな亀車が来たから誰かと思えばフェデールじゃねぇか。
何処行ってたんだ?」
「よう、ラーゲッツ。
相変わらず女っけがねぇとだらしなさそうだな。
戦闘しか出来ないお前と違って俺は忙しいんだ。
昨日まではイクアダに行ってたんだよ。」
「イクアダに?
何しに行ってたんだ?」
「例のカオス=バルツィエについて傘下の奴等にいろいろ流してたとこだ。
もうすぐ大陸の南部にも伝わる筈だぜ。」
「あ~あ~、
またお前の訳の分からねぇ情報戦ってやつか。
そんなことして何になるんだよ。
下らねぇ。
敵なら全部殺せばすむ話だろ。」
「馬鹿だなぁ、
本当に馬鹿だなぁ~。
その全部を叩きのめすために一ヶ所に集めて纏めて消却するのがいいんだろうが。
発生源を徹底的にな。
小さな花火じゃつまらねぇだろ?」
「ハンッ!
俺は敵は見つけ次第踏み潰すんだよ。」
「蟻を一匹潰した程度で満足かい?
巣穴を見付ければ何百倍もスッキリするぞ?」
「目に見える埃は掃除すんだよ。
俺はお前と違って綺麗好きなんだ。」
「それなら手の届かない埃も掃除しねぇとよ。
俺様はお前ごときと違って超綺麗好きなんだ。」
「ケンカだよな?
ケンカ売ってんだよな!?
そりゃぁよぉ!!?」
「おやおや、
俺としたことが子蟻を見逃してたよ。
巣穴はなさそうだしここで踏み潰しとくか。」
「こ、困りますフェデール侯爵、ラーゲッツ伯爵!
城門でお二方に騒ぎを起こされますと!?」
「引っ込んでろ!
門番!!」
「飼い犬に手を噛まれたんだ。
その場で叱ってやらねぇと何に怒っているのか学習しねぇんだよ。」
「しっ、しかし……!?」
「うざってぇな!?
先にテメエからぶっ殺すぞ!!?
ああぁん!!!?」
「ほらな?
こういう犬は叩きのめして大人しくさせるのが「フェデール団長!」…!」
「お止めくださいフェデール団長、ラーゲッツ隊長。」
「何だテメーは………?
何処の隊だ?」
「………今はプライベートだ。
俺もラーゲッツも騎士じゃないよ。」
「失礼しました。
ではフェデール侯爵、ラーゲッツ伯爵。
自分はダリントン隊所属隊員のウインドラ=ケンドリューであります。」
「ダリントンの隊だと?」
「………それで何の用かな?」
「お二人にお聞きしたいことがあります。
四日程前からダリントン隊長の行方が分からないのです。
侯爵か伯爵は隊長の行方を御存知ではありませんか?」
「知らねぇよ、
家で寝てるんじゃねぇのか?」
「………悪いね。
俺も特に任務は与えてないよ。」
「そうでありますか。
お時間いただき有り難う御座いました。では自分はこれで…。」カッ、カッ、カッ…
「………なんだぁ?
ダリントンのヤツいなくなったのかよ?
ん?
何ニヤけてんだテメェ。」
「………ッフフッ。」
「(何処に行ってしまわれたのですか?
隊長………。
都の噂が最高潮の今、
もう少しで作戦が決行出来るところまできているというのに………。)」