テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ランドールの不正を見抜き後はラーゲッツが…

バルツィエ邸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「ラーゲッツが帰ってくるだと………!?」

 

 

セバスチャン「そのようでございますよ。

 今朝がたダイン様がラーゲッツ様を連れ戻しに向かわれました。」

 

 

ランドール「!!

 そりゃどのくらい前の話だ!?」

 

 

セバスチャン「二時間程前のことです。

 ダイン様は既にレサリナスを発たれました。」

 

 

ランドール「二時間前………!?

 今から邪魔しに行っても間に合わねぇじゃねぇか!!」

 

 

セバスチャン「邪魔?

 邪魔とはどのような………?」

 

 

ランドール「!?

 こっちの話だ何でもねぇ!」

 

 

セバスチャン「左様でございますか。

 それでは私めはこれで。」

 

 

 セバスチャンがランドールの私室から退出しランドールが一人残る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「………あのクズ野郎が………!

 まだ生きてやがったのか!

 とっくにくたばったと思ってたのに何で今更アイツが出てくるんだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レアバードのマナ吸引システムが誤作動するように仕組んだだけじゃ足りなかったのか!!

 もっと直接的に何か爆薬でも仕込んどけばアイツが戻ってくることは「やっぱりそういうことだったんだな。」………!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰もいない筈の部屋にもう一人別の人物の声が響く。その声は窓の方から聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「任務を無事終えて後は帰還するだけなのにどうしてだか突然ラーゲッツとの連絡がかえってこなくなったのはお前の仕業だったんだなランドール。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「フェッ………フェデール!?」

 

 

 フェデールは部屋の窓から顔を出してランドールを一瞥する。

 

 

ランドール「こっ、

 ここは三階だぞ!?

 どうやってここまで………!?」

 

 

フェデール「そんなのいくらでもやりようはあるだろ?

 俺がトラクタービームで空を飛んだりレアバードを使ったりとここに来る手段は沢山ある。

 魔術や機械なんか使わなくてもここぐらいなら手でも登ってこれる。

 今回は気配を察知されないように直接登って来たんだけどね。」

 

 

ランドール「おっ、

 お前………!?

 何でそんな!?」

 

 

フェデール「セバスチャンにラーゲッツが戻ってくるようにお前に報告させに行かせたのは俺だからさ。

 どういう反応するか見てみたくてね。

 君が言う()()()()()が何なのかどうしても知っておきたくてな。

 でも今日まで君がどんな力を身に付けたのか分からなかった。

 だからこうしてラーゲッツが帰ってくるって知ったらどういう反応するか見物しに来たんだ。

 秘策ってのが本当にあるならラーゲッツが帰ってきたとしてもそんなふうに焦ったりはしないよなぁ………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前の言う秘策ってのはラーゲッツを正面から倒すことじゃなくてラーゲッツと戦うこと自体を無くすことだったんだな。

 お前はラーゲッツをダレイオスの奴等に消させようとしたんだ。」

 

 

 

 

 

 

ランドール「うッ……!?

 おっ、俺は何も………!?」

 

 

フェデール「今のセバスチャンが部屋に入室してから退出してお前が叫び出すまでの一部始終を()()しておいたよ。

 お前がラーゲッツの任務を妨害したことは証拠としてここに残っている。

 これだけでお前を引き摺り落とすだけのいい材料にはなるよね?

 お前の想定していた通り()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 フェデールはランドールを脅す。ランドールが自白した証言があればランドールの評判を下げられるどころか最悪一族の士気を妨げる障害と見なされ追放処分が下ることもある。一族としての結束がかたいバルツィエでも邪魔者と判断が下されれば容赦はない。

 

 

ランドール「クッ………クソッ!

 こんなことで俺が………!?」

 

 

フェデール「お前もこんな小細工なんかしないでラーゲッツのようにひたすら力をつけ続けることに集中してくれれば俺もこんなことしないですんだんだけどなぁ。

 残念だよ。

 お前には誠実さというものが欠けている。

 それじゃあラーゲッツに追い付かれてしまうわけだよ。」

 

 

ランドール「俺が………!

 俺があんな奴よりも格が下に下がるってのかよ!?」

 

 

フェデール「フフフ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でも安心しろよ。

 このことは黙っておいてやるよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「………何………?

 何で………。」

 

 

フェデール「このことを父上達に告げればお前は確実に勘当されることになるだろうがそれだとラーゲッツの腕を見せる絶好の機会を逃してしまうかもしれない。

 ラーゲッツはお前が抜け八番目から七番目に上がりはするがそれは俺の望むところじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前は正々堂々とラーゲッツと戦え。

 それがこのことを聞かなかったことにする条件だ。

 お前としても降格か追放のどちらかを選ぶならこれは呑むしかないよな?」

 

 

 ランドールの圧倒的な弱味に握ったフェデールはそう条件を提示する。ランドールはその条件に従うしかなかった。

 

 

ランドール「………ケッ!

 もうどうにでもなれだ!

 降格でもなんでも好きにしやがれ!

 今のラーゲッツに俺が勝つことなんて出来ねぇ!

 そこはよく分かってんだよ!

 前回の試合でアイツがもうお前みたいに強くなってるのは実感してた!

 伸び代がもうそろそろ俺なんか越えられてるだろうよ!

 これで満足かフェデール!?」

 

 

フェデール「あぁ、

 後はラーゲッツが帰ってきて総当たりの試合を行うまでお前大人しくしていろ。

 それまで俺がお前の同行に目を光らせておくからな。

 余計なことはするな。」

 

 

ランドール「分かったって言ってるだろ!!

 もう出ていけよ!」

 

 

フェデール「あぁ、

 そうさせてもらうよ。」

 

 

 フェデールはランドールの部屋を出ていく。部屋の中からはランドールの先程のような怒号が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「これで全てが計画通りにいきそうだな。

 ラーゲッツがランドールや他の連中達も打ち破ればラーゲッツが騎士団長にのしあがる階段が見えてくる………。」

 

 

 自分の計画が目標まで到達する直前まで来ていることを感じたフェデール。周りに誰もいないことを確認し彼は一人邸宅の廊下でほくそ笑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………しかしフェデールの目論みは思わぬところで破綻してしまった………。

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