テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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父すら知らぬロベリアの想い

ローダーン火山 麓 残り期日八日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「次代のエース………。

 そんな誰かの代わりに宛がわれた肩書きを俺が喜ぶと思うか?

 そんな大それたもんなんて俺は必要としてねぇんだよ。

 

 

 俺が欲しかったのはただ隣にいてくれる誰かだった………。

 俺が欲しかったのはそんな大きなもんじゃなかったんだ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………それなのにそんなもんすらこの手に掴めないこんな世界は俺にとってはもう不要だ………。

 もう俺はこの世に未練なんて無い。

 止めを刺したんだからとっととどこへなりでも行きやがれ。」

 

 

 ラーゲッツはそっと目を瞑る。このまま身体中のマナが大気へと還り自然に消えるのを待つことにしたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「待ってパパ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自らの死を受け入れて消滅を待つラーゲッツにカーヤが話し掛ける。

 

 

ラーゲッツ「………何だよ。

 お前に話すことなんてねぇよ。

 あんなリリスみたいなビッチに似た女との子供なんて本当に俺の子かどうかも分からねぇんだ。

 バルツィエと見たら誰でもよかったようだしな。

 案外ユーラスとかランドールとかがお前の本当の父親なんじゃねぇか?」

 

 

カーヤ「………ううん、

 カーヤのパパは今カーヤの目の前にいる人がパパだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「「「「「!?」」」」」

 

 

レイディー「お前………母親から父親について聞いたことがあるのか?」

 

 

カーヤ「うん………、

 何でカーヤには他の皆のようにパパがいないのかママがいたときに一度だけ聞いたことがあるの。

 ママはおじいちゃんがいない時にパパのことについて話してくれたの。」

 

 

カオス「(それって………。)」

 

 

 カーヤの母ロベリアはカーヤを生む時カーヤをラーゲッツへの復讐のために使おうとして生んだと聞いている。ナトルからの話ではそう聞いていたのだがラーゲッツの話では逆にラーゲッツがロベリアを憎しみこそすれロベリアがラーゲッツに復讐する理由が見当たらない。カオス達もナトル達フリンク族も知らないラーゲッツとロベリアの本当の関係がカーヤの口から語られるのか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「ママはね………。

 パパは最初本当の名前とは違う名前をママに言ったっめ言ってた………。

 自分の本当の名前をママに知られたくなかったのかな?って不思議に思ってたんだって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「違う名前を………?

 それって俺のおじいちゃんの名前?

 アルバートってラーゲッツが?」

 

 

カーヤ「アルバートって名前はおじいちゃん達から聞いた名前。

 でもその時ママが話してくれたパパの名前は違う名前だったと思う………。

 なんかラーゲッツって名前に似ていたような………。」「ツッゲーラだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………それで?

 続きを聞かせろや。

 お前の母親は俺のことをなんて言ってたんだ?」

 

 

 ラーゲッツがカーヤの続きを促す。カオス達はその反応でラーゲッツがロベリアにツッゲーラと名乗って接していたことを悟る。

 

 

カーヤ「………ママはね。

 パパと出会ってからママも何か隠し事があったのが心苦しかったって言ってた。

 ママも族長の家に生まれて勝手にママの将来を決められて窮屈だったって言ってた。

 そこはパパと同じだとも言ってた。」

 

 

ラーゲッツ「!」

 

 

レイディー「生まれに関してはマテオでもダレイオスでも偉い家に生まれたからって自由があるとは限らないんだよなぁ。

 それなりに身分があるからこそ私生活の全てを管理された生活になる。

 バルツィエなんかも細かい話をすれば肩身の狭い扱いを受けてるんじゃねぇか?

 特にコイツだったらな。」

 

 

 レイディーがラーゲッツを哀れむように見詰める。

 

 

ミシガン「え?

 貴族なのに?」

 

 

ウインドラ「貴族だからこそ規律や仕来たりには厳しかったりするんだ。

 普段は自由にしていそうなコイツ等も一応は決まり事には徹底してる。

 ………バルツィエはその決まりをどんどん自分達に優位に法を変えっていってるがな。」

 

 

レイディー「それでもコイツの生活は昔から見ていたが本当に可哀想に思えてくるぐらい荒んでいたがな。

 いつもランドールやユーラス達の駒みたいに使われていた。」

 

 

カオス「コイツがそんな扱いを………。」

 

 

アローネ「残念ながら階級社会ではそういった傾向があることは否定出来ませんね。

 貴族や皇族といった位はその家の国に貢献したという栄誉から送られるものですがそれを鼻にかけて他者を下に見て道具のように使おうとする………。

 家が大きくなればなるほどそうした扱いを受ける方も大勢出てきます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………お前の母親は次期族長だっただろうが。

 そこんところはどうだったんだ?

 俺にマテオに連れていけって話はただの旅行気分だったんだろ?

 俺と本気で添い遂げる気なんてハナッから一寸の欠片も無かったんだよな?

 なぁどうなんだ………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………ママは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本気でマテオに行きたいって言ってた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本気でパパとマテオに移り住みたいって………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パパと過ごしている内にママの中でパパの存在が大きくなっていって本当にパパと一緒になりたいとも言ってた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………けど隠してたことを言う前にパパがマテオに帰っちゃって寂しかったとも言ってた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 婚約の話を解消してパパと一緒にマテオに行けたらよかったなってママが泣きそうな顔で笑いながらカーヤに話してくれたのは覚えてるよ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………んだよそりゃあ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ロベリアは本当に俺とマテオに行ってずっと一緒にいるつもりだったのかよ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………全部俺の早とちりで台無しにしちまったってだけのことだったのかよ………。

 ………情けねぇな俺は………。」

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