テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
カオス「………レイディーさん。」
レイディー「何だ?」
カオス「………マテオとダレイオスが戦わずに済む方法は無いんでしょうか………?」
カオスのそんな問い掛けにレイディーはそう質問してくると予想していたのか意外というような顔はしなかった。
レイディー「…そんな方法があるとしたら別の
そしたらマテオとダレイオスの戦争を一旦は止めることが出来る。」
アローネ「第三者の介入ですか………。」
レイディー「お誂え向きそうな候補者はどこにいるのかも分からねぇシルフとイフリートのシャーマンくらいだな。
ここを一撃で吹き飛ばすくらいの力を持っているならマテオとダレイオスの二つを相手取ってもいい勝負をするんじゃねぇか?
………だがよ?
どうやってそいつ等を見つけ出すんだ?
そしてどうやってそいつ等を説得する?
マテオもダレイオスも戦って傷付いて欲しくないから代わりに標的になって下さいってお願いしてみるのか?」
カオス「………」
レイディー「都合のいい解決方法なんてこの件に関しては存在しねぇんだよ。
因縁の始まりはダレイオスかららしいがそれももうどうでもいいことだ。
今は互いに互いを討ちたがっている。
戦いたいと思い合う二つの陣営の戦いを止めることなんて個人の力だけでは無理だ。」
カオス「………そう………ですよね………。
無茶なことを言いました………。
やっぱりそんな上手い話がある訳が「確かに
レイディー「お前がマテオとダレイオスの二つの敵になってみるか?」
カオス「!?」
レイディー「お前がマテオとダレイオスの奴等を無差別に殺戮して回ったら二つの国はお前を無視なんて出来ないだろう。
お前の持つ精霊の力ならお前が死なせたくない奴等だけを殺さずにそれ以外を殺してしまえば二つの国の戦争は止められるぞ。
やるか?」
カオス「やる訳ないじゃないですか!?
何を言ってるんですか!?」
レイディー「そうだ。
カオス「…!」
レイディー「マテオとダレイオスか戦う運命にあることは避けられない。
そんなことはここに来るまでで十分分かってる筈だろ。
バルツィエは積極的にダレイオスに侵略しに来てる。
ダレイオスもバルツィエに攻められ続けてヘイトが溜まってる。
もう互いに引き際を手放した状況だ。
ここで引けばこれまで相手に殺されていった仲間達に示しがつかん。
現に戦争を止めたいとお前は思ってるだろうがお前の仲間の中には戦争をして勝ちたいと思ってる奴もいるようだぜ?」
カオス「え………?」
タレス「………ボクはこのままマテオと戦ってマテオを倒したいです………カオスさん。」
カオス「タレス………。」
タレス「カオスさんがやっぱり戦争をしたくないと思う気持ちは分かります。
カオスさんにはこの戦争自体に直接関係はしてませんから………。
………でもボクは違う。
ボクは戦争がしたい。
ボクはバルツィエにマテオに連れ去られた。
その時同胞達も大勢殺されました。
そしてボクが捕まってる間にアイネフーレはブルータルによって滅ばされた。
ボクは一人ぼっちになってしまったんです。
ボクはこの孤独にされてしまった怒りをバルツィエにぶつけます。
ボクはバルツィエを許すことが出来ない。
たとえカオスさん達が戦争に参加しなくてもボクは一人でもダレイオス陣営に加わってバルツィエと戦います。
そしてバルツィエを倒すんだ………。」
かたい意思を持ってタレスがカオスに宣言する。タレスはバルツィエと戦うだけの理由がある。カオスにはない明確な復讐心がタレスを奮い立たせているのだ。
ウインドラ「タレス………。
そこまで………。」
タレス「ウインドラさんもトラヴィスさん達の仇を討ちたいと思わないですか?
トラヴィスさんの仇のユーラスはもういないでしょうけどダリントンさんの仇のフェデールは生きています。
死んでいった皆の仇を討つことこそがボク達生き残ったものの務めではないんですか?」
ウインドラ「それは………。」
タレス「………時間が経ってそんなことどうでもよくなったんですか?
所詮はウインドラさんにとってトラヴィスさんやダリントンさん達もその程度の仲だったってことなんですか?
所詮は他人で始めから憎しみなんて持ち合わせてはいなか「いい加減にして!」」
ミシガン「それとこれとは問題が違うでしょ?
そんなに人殺しがしたいの!?
バルツィエを倒すって簡単に言うけどそれってつまりバルツィエの全員を相手にするってことなんだよ!?
ウインドラだってトラヴィスさんやダリントンさんを殺されて憎くない訳がない!
でもバルツィエには私達を手助けしてくれたダインだっているの!
バルツィエってだけで一括りにして戦争をすることなんてそう直ぐには決断できないの!」
タレスの覆う空気が険悪なものになりそれをミシガンが割って入りタレスに諭す。人は誰しも憎き相手に関与するもの全てが憎く思えてきてしまう。そうなると周りが見えなくなってしまうのだ。タレスはバルツィエという組織に憎しみを抱いているがバルツィエの全員がタレスやタレスの部族アイネフーレに被害を与えたりはしていない。ダインのように逆に助けとなった者もいるのだ。そこのところをタレスは失念していた。
タレス「………ダインについては確かにそんなに悪いバルツィエではないのかもしれません。
けどこれからそれがどうなるかのか分かったもんじゃありませんよ。
あの優柔不断そうな性格では他のバルツィエの命令には叛けずにボク達の前に立ち塞がることも考えられます。
一度の行いで此方側につくと思うのは浅はかですよ。」
ミシガン「そんなの戦争が始まる前に連れて来ちゃえばいいじゃない!
ダインだってバルツィエにいづらそうだし話せばきっと分かり合えるよ!」
タレス「そううまくいくでしょうか?
もしうまくいかなかったら彼女と戦うことになります。
そうなったらボクは容赦はしません。」
ミシガン「だからそうならないように「はい!」」
アローネ「…こういったことは私達だけで話し合っても悪い方へとしか話が進みません。
一度冷静になってこれからそれぞれがどうしたいか話し合ってみませんか?」
アローネが熱くなってきたタレスを宥める。タレスもアローネの言葉には反抗はしなかった。カオス達はそれからダレイオスでどうするかを話し合うのだった………。