テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
捨てられた村旧ミスト 夜 残り期日七日
ガサゴソ………、
カオス「あれ………?
おかしいなぁ………。
確かここに置いておいた筈なんだけど………。」
カオスはミシガンとウインドラの二人と離れて一人旧ミストで行動していた。カオスがいるのはとある民家だ。旧ミストは十年前から半年前までカオス以外の者は誰も住んではいなかったため実質この旧ミストにある民家は全てカオスの家のようなもので施錠という施錠は何もなく堂々とどこへでも出入り出来る。
そしてカオスは
アローネ「カオス!
………ここにいらしたのですね。」
カオス「!
…あぁアローネか。」
カオスが探し物を探しているとアローネが家に入ってくる。アローネ達は昼間ミストへミストを焼き払った犯人の手掛かりを捜索しに出ていた。そして彼女達が戻ってきてからの現場検証の結果はミストが炎に包まれたのは一瞬のことでミストの住人達が焼け死ぬのにそう時間はかからなかったということらしい。住民達の遺体は住居の中や畑があった場所などに散乱しており住居達が普通に毎日の日課を行っている最中に火が村を包み込んだのだ。だから誰一人として炎から逃げられずその場所で息絶えたのだという。遺体も状態が悪く性別すらも判別するのが難しい遺体ばかりだという。仮に生存者がいるのであれば消去法で誰がいないのかを探すのも困難のようだ。
アローネ「何をなさっておられるのですか?」
カオス「ちょっと探し物をね………。
アローネはどうしてここに?」
アローネ「カオスを探していたのですよ。
夕食から姿が見えないので一応安否確認のために………。」
カオス「大丈夫だよ。
俺は誰かにやられたりはしないから。
今俺がそう簡単にやられたりしないことは知ってるでしょ?」
アローネ「それはそうですが精神的なショックはカオスも以前とお変わりありませんから心配で………。」
カオス「あぁ………まぁ………少し気持ちが不安定な感じはするけど特に気にする程でもないよ………。
それよりよく俺がここにいるって分かったね?」
アローネ「十日程でしたが私もカオスとここで生活しておりましたからね。
カオスがこの旧ミストでよくどこをお使いになるか分かっておりましたから。」
カオス「あぁそういうことか。」
アローネ「それでカオスは何をなされているのですか?」
カオス「この家に昔の本が沢山あったからよくここで本を読んで暇潰しとかしてたんだけどね。
何かここにあった本が数冊見付からないんだよ。」
アローネ「本が………?
どのような本なのですか?
何か希少な価値のある本でしょうか?
カオスが不在の間に盗みに入った者が本を………。」
カオス「そうなのかなぁ………?
でもこの旧ミストは百年前からモンスターの襲撃で滅びた村って言われてたようだしミストも王国に認知されたのは十年前だよ?
俺が十年前にここに住みだしてから盗賊とかもやってこなかったし今更こんなところにやってくる人なんているかなぁ………?」
アローネ「それでどのような本が紛失していたのか分かりますか?」
カオス「えっとねぇ………。
昔ウインドラに持ってきてもらったおじいちゃんの奥義書と俺が
アローネ「奥義書………?
あのカストルで見せていただいた書物ですか?
確かにあの書物はそれなりに価値はありそうですね………。
それと一緒に紛失されたもう一冊の方は………?」
カオス「いや………、
あの本にそんな奥義書と同じくらいの価値があったりはしないたと思う。
内容も現実のことじゃなくて人が作った神話の話だし子供とかが読みそうなものだったよ。」
アローネ「神話………ですか………?
実用的なものでは無さそうではありますがどなたか著名な方が執筆された値打ち物であれば盗っていくとは思いますがカオスはその本が何という方が旧書かれた本か覚えておりますか?」
カオス「ううん………。
どうせ生きてる内に本の執筆者達と出会うすことも無いと思ってたし著者に写真でもついていれば覚えていたかもしれないけど大抵の本って名前だけ書いてて顔とかは写ってないから見たとしても記憶してなかったよ。」
アローネ「そうですか………。
………その他には紛失している物などはありますか?」
カオス「今のところは何も………かな。
まだそんなに見て回ってないんだ。
久々に戻ってきたから誰も来なかっただろうけど何か変わってるところとか無いかなぁって。」
アローネ「それで奥義書と本が紛失していることにお気付きになられたのですね。
…それにしても奥義書ならともかく神々について書かれてある本を持ち去ったというのはどういった用法に使うつもりなのでしょうか………?」
カオス「さぁ………?
でもまだ俺もこの家の全部を調べた訳じゃないんだ。
もう前のことだし忘れてるだけで別の家に持っていってから読んでたのかもしれないしね。」
アローネ「宜しければその本のお話私にも聞かせていただけますか?
どういったものなのか気になりまして。」
カオス「うんいいよ。
その本の始めにね………。」
カオスはアローネに本の内容を語り出す。当然のことながらアローネはカオスの話を聞き終えた後よく分からないといったような顔をしていた。カオス自身もその本のことついて語っていく上でだんだん自分がおかしな話をしていることに恥ずかしくなってきた。
その本に書かれていた内容は決して創作などの作り話ではなく………、