テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

816 / 972
生き残りを求めて

捨てられた村旧ミスト 残り期日六日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「………」

 

 

アローネ「大丈夫ですかミシガン………?

 まだもう少しお休みしていてもいいのですよ?」

 

 

ミシガン「…ううん………もう平気。

 もう大丈夫だから………。」

 

 

 故郷の村ミストを失っていたことを知ってからまだ日が浅いが気丈に振る舞おうとするミシガン。本心ではショックから立ち直れてはいないのは皆の目から見ても明らかだった。

 

 

ウインドラ「レイディー殿達に聞いた話ではミストに生存者が残っている可能性は低いのだな………?

 犯人に繋がる物的証拠も何も見付からないと………。」

 

 

レイディー「それについてだがミストを焼いた奴はアタシの考えが間違ってなかったらもしかしたら()()()()()()()()()なんじゃないかと疑っているところだ。」

 

 

カオス「一人………?

 複数ではなく?」

 

 

レイディー「ミストがあぁなったのは()()()()()()()()()()()()()()

 爆発の後に残るクレーターが綺麗に中心から円を描くようにハッキリと残っていた。

 

 

 

 

 

 

 ありゃゲダイアンを焼いた奴の手口に似ている。」

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「「「「「!?」」」」」

 

 

カーヤ「じゃあこの間の街をあんなにした人と同じ人がミストを燃やしたの?」

 

 

レイディー「いや手口が似てはいるが規模が違い過ぎる。

 アタシの知る限りゲダイアン程の広さのある街を一度で消滅させるのと今回のミストとでは術者のレベルが決定的に差があるんだ。

 もしゲダイアンをやった奴と同じ人物がミストを焼いたのだとすると範囲はミストに限らずミストの森全体にまで火が回るほどの火力を持ってミストを消し去っていたことだろう。

 それが今回の火力は()()()()()()()()のレベルだ。」

 

 

カオス「それならバルツィエでそれも火を得意とする奴がミストを………。」

 

 

ウインドラ「火の使い手となると直ぐに出てくる名前はラーゲッツだが奴はもうこの世にはいない………。

 奴がやったかどうか聞くことはもう出来んな………。」

 

 

アローネ「ですがラーゲッツは三ヶ月前まではフリューゲル付近に潜伏していました。

 そしてそこで一度倒して彼のレアバードは今私が所有しております。

 ミストが攻撃されたのが一ヶ月以上前となると彼にはその期間のアリバイがありますので彼が実行したとは………。」

 

 

レイディー「ミストが燃やされたのが三ヶ月以上前だったらそのアリバイは崩れるがな。

 だが奴が犯人じゃないとはアタシも思う。

 もしアイツがミストを焼いたのだとしたらそれについて一言アイツから口にする筈だ。

 ………しかしそんなことは奴は言ってこなかった。」

 

 

ウインドラ「ではラーゲッツの父親という線はどうだ?

 奴等バルツィエの家系で火を扱うのは奴の父親なら十分容疑者になり「それはない。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「ラーゲッツの父()()()()()()()はもうとっくの昔に亡くなっている。

 公式では存命とはしているがありゃ嘘っぱちだ。

 バルツィエのジジイ共はもうアルバート達の先代達から今の代の奴等しか残ってはいない。

 そんでクレバストールに関してだけは王都で謎の事故で死亡したってのをアタシが確認した。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「ラーゲッツの父親が死んでいるだと………?

 それは確かな情報なのか………?」

 

 

 ラーゲッツの父親についてはフリンク領で一度ウインドラがフリンク領に出没したバルツィエについて候補にあげた。その時はそれから直ぐにラーゲッツだったことが判明したがそれ以降は特に話に上がる人物ではなかった。

 

 

レイディー「奴等の研究室のデータにそう書いてあったんだよ。

 そのデータの内容については世間には出回っていない。

 

 

 世間に出す予定のない内容の項目をわざわざ紙に書いて残しておくのは考えにくい。

 クレバストールが死亡済みなのは確かだ。」

 

 

 ここまで自信をもって発言する辺りレイディーはラーゲッツの父親クレバストールが死んでいるのは確実なものだと見ている。そうなってくるとラーゲッツやクレバストールが容疑者から外れてしまう。

 

 

アローネ「他に思い当たる人物はいないのですか?

 あのような村をまるごと消し去る力を持つ方はそう世界に多くは無い筈です。

 バルツィエ以外でもマテオにいらっしゃる方で候補に上げられそうな方は………?」

 

 

レイディー「マテオに限定するとそうはいねぇな………。

 あのミストが焼ける程となるとマテオじゃ最低でもバルツィエクラスだ。

 そのバルツィエに匹敵する力を持つとしたら一人思い当たる人物はいるが………。」

 

 

カオス「誰なんですかそれは………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「カタスだよ。

 カタスティア=クレベル・カタストロフ公爵だ。

 あの人の力ならバルツィエにも劣らねぇだろうしミストぐらいならカタス一人ででも「あり得ません!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………カタスがそんなことをする筈が無いじゃないですか………!

 カタスのことは私が誰よりもよく知っています!

 彼女は人を………それも大勢を殺害したりなどしません!」

 

 

 

 

 

 

 ミストを焼いた犯人の候補にカタスティアの名前が出た瞬間アローネがそれを否定する。アローネは容疑者にカタスティアを挙げられたことだけでも激昂する。

 

 

レイディー「………そう怒るなよ。

 アタシはあくまでアレが出来そうな人物を挙げてみただけだ。

 アタシもカタスがそんなことをするとは本気で思っちゃいねぇよ。」

 

 

ウインドラ「そうだな………。

 俺も彼女がそんなことをするとは思えないし第一ミストを滅ぼす()()()()()()()()?

 教皇は犯人では無い。」

 

 

カオス「俺もそう思う………。

 カタスさんはミストの件とは無関係だよ。」

 

 

 カタスを知る者達は彼女がどのような人物かを把握しているため自然と彼女を犯人の候補から外す。カーラーン教会を設立し虐げられる孤児やハーフエルフを保護している彼女がそんな大量殺人を犯すとは思えなかった。

 

 

レイディー「…どちらにしてもアタシ達だけじゃ埒があかねぇよ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やっぱここは可能性は低めだがいるかどうかは分からんが()()()()()()()()()()()だ。」

 

 

 その場にいなかったカオス達ではミストで起こったことはどうやっても推察することしか出来ない。それでは具体的に犯人を洗い出すことは不可能だろう。なのでレイディーは実際にそのミストにいた住人で生きている者を探すことを勧めてきた。

 

 

カオス「生きてる人なんているんでしょうか………?

 昨日少し見ただけでもミストの皆が沢山死んでたのに………。」

 

 

レイディー「だからそれはアタシにも分からないっての。

 でもお前達だって調べられるならとことんミストで何があったか調べてみたいだろ?

 それなら手っ取り早いのは現場にいた奴で無事に逃げ仰せた奴を探すんだよ。」

 

 

アローネ「あの村の中にいたとしたらとても助かる見込みはないでしょうがあれだけの数の遺体がある村だとすればお一人ぐらいは村の外へと外出していたかもしれませんね………。」

 

 

タレス「その人がもしミストが焼かれて何処か別の場所に逃げるとしたら………ここになりませんか?」

 

 

ウインドラ「恐らくだがここに逃げてくることはあっても留まることはないだろう。

 この旧ミストもミストからそう遠くはないからな。

 逃げるならもっと遠くの別の村か街だ。」

 

 

カオス「ここからなら一番近いところと言えば………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「()()()()()()()()ではないでしょうか?

 私達がタレスと初めてお逢いしたあの辺りの………。」

 

 

 緑園都市リトビア。初めてカオスがミスト以外で訪れた場所である。そこでカオスはタレスと出逢い旅のお伴となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「リトビア………。

 私もレイディーと一緒に行ったことがある………。

 そこに行けばミストをやった犯人が分かるかもしれないんだね………?」

 

 

 

 

 

 

レイディー「ミストの生き残りがいればだがな。

 行っても無駄骨になるかもしれん。

 どうするよ?」

 

 

ミシガン「………………………………………………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………行くしかないでしょ。

 私はミストをあんなにした人を絶対に許さない………。

 ミストを燃やした人が分かるなら私はどこにでも行くよ。

 

 

 ………行くしかないんだよ……。

 皆の仇を知らないままだなんて嫌だよ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………ではフェデールのことは一旦保留にしておくとして先にミストの生存者が避難してきていないかを確かめるところからですね。」

 

 

ウインドラ「そうだな。

 もし本当に無事に逃げでいてくれるなら誰であっても喜ぶべきことだしな。」

 

 

カオス「………じゃあ行こう………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リトビアへ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオス達はミストを焼いた犯人の手懸かりを掴むためにミストから無事に逃避した生存者がいることを願ってリトビアへと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして後日カオス達はリトビアで限り無く低いと思われたミストの生存者が存在するかどうかの賭けに打ち勝つことなる。ミストから逃げ残れた生存者は一人だけ見付かったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………しかしその生存者との出会いがカオス達を混沌とする世界への第一歩を踏み出させる結果となるのだった………。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。