テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
緑園都市リトビア 夜 残り期日六日
カオス「…それでザック………。
君がここにいるってことはミストがあんなふうになったのと関係あるんだろ?
ミストで何があったか聞かせてくれないか?」
ザック「あ………う………その………。」
ザックが宿での仕事を終わらせた後支配人のおじいさんに相談してザックを呼び出してもらった。ザックからミストのことを聞くためだ。
ウインドラ「お前がここにこうしているということは他にもお前のように生き残りがいるのか?
そいつらはどこにいる?
そして何故お前は助かったんだ?」
ザック「え………あ………おぉ………。」
ミシガン「ザック答えて。
私達どうしてとミストが攻撃された訳を知りたいんだよ。
私達がいない間にミストで何があったの?
何でミストの皆があんなことに………。」
ザック「ミッ………ミシガンその………。」
ザックはカオス達の質問に戸惑っているのか中々言葉が続かない。
………と言うよりかは何かに脅えているようにも見える。
アローネ「三人共そんな問い詰めるよう質問しては怖がらせるだけですよ。
もっと穏やかにならなくては。
………ザックさん………でよろしいですか?
貴方はカオス達と同じくミストの方なのですよね?」
ザック「!
………あぁ………そうだよ。」
アローネ「私達も先日ミストへ御伺いしその際にあのミストの惨状を目の当たりにしました。
私がカオスやミシガン達をマテオやダレイオスでの旅に同行していただいている間にミストがあの様な姿になっているとは思わず彼等にはとても不幸な旅にお連れしたと悔やんでおります。」
ザック「?
カオスはともかくアンタがミシガンを………?
でもアンタはミストには来てなかっただろ?」
アローネ「私は村の中にまでは入ってはおりませんが村の外の旧ミストでカオスと出会いカオスを旅に御誘いしそこからウインドラと出会い心配したミシガンを駆け付けてこれまで共に旅をしてきたのです。」
ザック「………じゃあこっちの女じゃなくてアンタがミシガンを………。
………有り難う。
アンタがミシガンをミストに追い返してたらミシガンまで殺られるところだった。
俺は運がよかっただけなんだ。
カオス「二ヶ月前………?
そんな最近のことなのか………。」
タレス「これでラーゲッツがミストをやったという疑いは晴れる訳ですが………。」
レイディー「最初から言ってただろうがよ。
ラーゲッツだったら自分からそういうことは言ってくるって。」
ウインドラ「二ヶ月前というとまだ俺達がユミルの森でトレント達に苦戦している最中のことだな。
その間にミストが焼き払われたということか………。」
カーヤ「やっぱりパパじゃなかったんだね………?
カオスさん達の故郷を燃やしたのはパパじゃ………。」
ミストを焼いた容疑者にラーゲッツの名前があがりその容疑から外れたことに喜ぶカーヤ。やはり自分の父が仲間の故郷を滅ぼしたとあっては気が気ではなかっただろう。
アローネ「………それでミストが焼かれて貴方はこうしてリトビアまで避難してこられたのですね?」
ザック「………あぁ、
途中旧ミストがあったがあそこは他に誰もいなかったし急に一人になると頭がおかしくなりそうだったんだ。
一刻も早くあそこから離れないとって思いと孤独になって誰か人のいる場所まで逃げないとって思ってたら前に騎士団の奴等から近くにこのリトビアがあることを聞いたことがあるのを思い出してあとはひたすらここまで走ってきた。」
ウインドラ「本当に運に助けられたな。
ミストをやった犯人は恐らく村人を全滅させるのが目的だったことだろう。
お前だけでも助かったのはまさに奇跡だ。」
ザック「あ、あぁ………お前もしかしてウインドラなのか………?
昔突然ミストからいなくなった………?」
ウインドラ「………そういえばお前とこうして会うのも十年振りになるか。
久し振りだな。」
ザック「お前………その服………騎士になってたのか………?」
ウインドラ「そうだ。
十年前の事件を通じてどうしても自分の力不足を感じてそれが許せなくてな。
村に留まっているだけではミストは守れまいと武良を飛び出たんだ。
………今となってはそのミストがもう無くなってしまったようだがな………。」
ザック「………まぁな。」
アローネが優しく語りかけるように接したおかげで最初のような吃りが薄れてきたザック。どうにかザックを責めているのではないことだけは分かってもらえたようだ。
そんな時にカオスがザックに歩み寄って………、
カオス「なぁザック。
ミストで一体何があったんだ?
誰があんなこと「ヒィィッ!!」!?」
ザック「かっ、勘弁してくれ!!
もうお前の………いやアンタ!じゃなくて貴方のことを邪見になんてしない!!
どうかこれ以上は許してくれ!!
頼むお願いだ!
もう貴方のことを笑ったり蔑んだりしないからぁぁ!!
だから
尋常と思えない勢いでザックがカオスから部屋の隅まで飛びすさって土下座をする。
カオス「どっ、どうしたんだよザック………?
何でそんな………。」
ウインドラ「ちょっと待てザック。
お前ミストをやった奴が誰か知ってるのか?」
ザックの反応から確実にザックがミストを焼いた犯人を目撃していることを確信する一同。
ガッ!
ザック「うっ、うわ!?」
ミシガンがザックに掴み架かる。
アローネ「ミシガン!乱暴なことは「誰なの!!」」
ミシガン「誰がミストをやったの!?
誰がお父さん達や皆を殺したの!?
ザック答えてよ!!
ねぇったら!!」
涙を溢しながらミシガンがザックに訴えかける。それを見たアローネや他の仲間達もミシガンを止めるに止められなかった。
ザック「……バ………バルツィエだよ………。」
カオス・アローネ・タレス・ウインドラ・レイディー「「「「「!」」」」」
薄々そうなのではないかと思っていた。ミストは国に存在を知られたとはいえ辺境の奥地の奥地にある村だった。そこに辿り着けるとすれば騎士団やバルツィエぐらいしかいない。
ザック「………ミストがやられる数日前に
半年前からカオス………さんの手配書が色んな街にばら蒔かれて最初は賞金がつくほどの悪人の調査の体で村の皆にカオスさんのことを訊いて回ってるのかと思った………。
………けど実際はこの村がカオスさんに与えた精神的な苦痛や酷い仕打ちの数々を俺達に吐かせた上でカオスさんがこのマテオでも名のある貴族様の血筋であることを明かしたんだ。
そしてこの村に貴族の次期当主となるカオスさんに対する不当な扱いへの報復としてカオスさんの意向次第で直ぐにでも村を攻撃するって言ってきたんだ………。
俺達は皆凄く反省したんだよ。
今にして思えばカオスさんへの仕打ちはただの八つ当たりだったってな………。
村長もあんなのが来る前にカオスさんと和解しておくべきだったって後悔してたんだ………。」
カオス「………」
自分がいない間に何者かの訪問によってミストの者達が過去のことを反省していたことについては動揺を隠せなかった。まさかミストの村の者達にそんなことが出来るとは思ってなかったのだ。何者かの手によるところではあったがもしミストが無くなる前に帰ってこれていたらきっと村人達も和解できたのではないかと思うカオス。
しかしミストは既にゲダイアンと同じく消滅してしまった訳でそれはもうこの先ずっと叶わぬ未来と成り果ててしまった。
ザック「村の皆でもし今度ミストにカオスさんが帰ってきたらちゃんと謝ろう、過去のことを反省してまた一緒に暮らそう………、
………そう思っていた矢先にまたアイツが突然やって来たんだ………。」
フェデール『カオス様の御命令だ。
この村を即時滅菌する。』
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!