テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
緑園都市リトビア 残り期日五日
翌朝カオス達はリトビアの広場に集合した。広場には以前カオスが精霊の力を暴走させかけた時に触れた封魔石がある。その手前にカオス達は集まっていた。
レイディー「いよ~ぉ、
お前の等昨夜はよく眠れたか?」
カオス「あまりよくは眠れませんでしたね………。」
アローネ「私も昨日の話の後では………。」
タレス「ボクも昨日の話が気掛かりで………。」
ミシガン「………」
ウインドラ「眠れはしなかったがザックの話で俺達がすべきことが何なのかは決まった。
ミストを襲った犯人が誰なのかが分かった今ぼちぼち寝てなどいられんさ。」
カーヤ「カーヤは眠れたけど………。」
昨晩のザックの話からレイディー以外の皆は全員精神が不安定な様子だった。ミストを炎に包んだ犯人は特定した。その犯人がカオス達がマテオに戻る理由となったフェデールだったのだ。
レイディー「…まぁ寝付きが悪かったのはアタシも同じだ。
まさかフェデールの野郎があんなマテオの最果てにまで足を運ぶとは思ってみなかったぜ。
騎士団長が王都の防衛から遠く離れた地まで行く許可がよく降りたもん「レイディーさん。」」
カオス「そんなことはどうでもいいんです。
俺達はフェデールに会いに行くんですよね?
なら行きましょうよ。」
レイディーの減らず口に構わずカオスが本題を提議する。元々フェデールに会う目的で帰ってきた、なら早く会ってみなければ、とそんな気迫さえ感じられる程にカオス達ミスト勢の三人から余裕が見えない。
ミシガン「…そうだよ。
騎士団長を探して話をするんでしょ?
だったらこんな街なんかで遊んでないで早く行こうよ。」
ウインドラ「奴にはバルツィエの本家が敵視している相手とミストの件について詳しく訊問しなければならない
早いとこマテオとダレイオスが戦争を始めない内に訊き積めねば機会が無くなっていくぞ。」
言葉だけではフェデールと話をするだけに聞こえるが彼等の表情からは
レイディー「………とても話し合いしようって顔じゃねぇぞお前達………。
奴を見掛けたら瞬間的にぶっ飛ばしそうな面してるぜ?」
カオス「流石にいきなりそんなことはしませんよレイディーさん………、
レイディー「………余程フェデールに対する怒りの感情が抑えきれねぇくらい膨れ上がってるんだな………。
こりゃコイツらの頭が冷えるまでフェデールに会うのは止した方がいいんじゃねぇかな?」
アローネ「そうですね………。
この様子じゃあ話をするなんてとても………。」
カオス達はミストの件を知るまではダインやフェデールといったバルツィエの一部の者は話し合いの通じないあくにんなどではなく御互いを知れば分かりあえる存在なのだも思っていた。フェデールはダインの話からそう想像しただけだったがウィンドブリズ山でカオス達のことを助けたダインが言うならとそう信じてしまった。
信じてみたらフェデールはミストを燃やした。カオスは戻るつもりはなかったがミシガンとウインドラがいつか帰る場所を奪われたのだ。彼等二人を大事に思うカオスとしては二人から故郷を奪ったフェデールは許せなかった。喩えダインが良く言っていたとしても………、
カーヤ「…それでレサリナスってところまではどう行くの?
レアバード?」
アローネ「いえ………、
この国………と言いますかこの世界のどこでもレアバードは少々目立ちますね。
あまり空を人が飛ぶ姿を一般の人達に見せて驚かせてもいけません。」
レイディー「その通りだな。
奴等バルツィエの中じゃアタシ等はまだダレイオスにいることになってるだろうよ。
それがいきなりマテオの国内に現れたら国中大騒ぎだ。
そんでアタシ等がマテオにいる限りどこにいてもアタシ等の居場所は突き止められる。
民衆はバルツィエは嫌いだが金で雇われりゃバルツィエに情報を流す奴だっているんだ。
騎士とかもバルツィエに与してる奴だっている。
アタシ等はあまり目立つべきじゃねぇのさ。
国の騎士団長ともいうそれはそれは位がずば抜けて高ぇ野郎と会おうってんならな。」
フェデール程の男と会おうとするのであれば正規の手順では直接面会することは難しいだろう。ましてやカオスとアローネについては全国で指名手配中の身だ。逃亡犯に面会する権利など………、
タレス「そういえばカオスさん達の手配書ってどうなったんですかね?」
アローネ「!
言われてみれば………。」
レイディー「そうくると思って今朝方アタシ等がマテオを離れてダレイオスに行ってる最中のマテオのニュースを一通り調べてみたぜ。」
タレス「いつの間に………。」
アローネ「仕事が早いですね………。」
本来なら皆でしなければならないことだったがレイディーが一人で終わらせていたようだ。そういうところがあるからレイディーには強く文句は言えない。
レイディー「……アタシ等が不在のマテオの動きだがな。
四、五ヶ月前にダレイオスで昇った光の魔術にどうも首都の意向が纏まらないらしくてな。
バルツィエ側はダレに再度宣戦布告を、と考えているようだが他の連中はそれにストップをかけているようなんだ。
都市伝説大魔導師軍団が実在し戦争になればマテオは負ける、被害を抑えるには戦う前に降伏すべきだとな。」
タレス「四、五ヶ月前?
光の魔術………………と言いますと何でしょうか?」
アローネ「ランドールがセレンシーアインに襲撃に殺ってきた時に空に向けて放ったあのライトニングのことでは?」
タレス「あぁあれですか。
………アレだけで降伏を考えてるんですかマテオは………。」
レイディー「お前その時四六時中坊やと一緒にいて慣れたかもしれねぇがな。
あの坊やが使ってる力は普通の奴等からしたら異常なんだよ。
あんな力を使う奴等となんて戦えるかって評議会じゃ揉めてるそうだぜ。」
アローネ「そうなんですね………。
………まぁ確かに相手の力を見て敵わぬ敵とすれば降伏するのも手だとは思いますが………。」
レイディー「そんでお前達の手配書についてだがな。
フェデールが坊やを引き抜こうとしてるくらいだ。
代わりに坊やの迷子の届けの紙に変わってたぜ。」
タレス「話的にはそうなるでしょうね。
それでアローネさんのは………?」
アローネ「………私にはカオス達のように撤廃する理由がありません。
前と変わらず手配書はそのまま「いや内容が変わってたぞ。」」
レイディー「アローネ=リム・クラウディア。
バルツィエが直々に行方を追う旨の超一級犯罪者指定だ。
情報を提供するだけでも一千万ガルドの報酬金が出るらしいぞ。
………そして何故か
バルツィエは坊やと一緒にお前のことも狙ってるようだな。」