テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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マテオのどこかにいる彼女は

安らぎの街カストル 夜 残り期日四日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオス達はムスト平原、トーディア山脈を越えてカストルの街に到着していた。

 

 

カオス「久し振りだな………この街も。」

 

 

アローネ「前に訪れた時とそう変わってはおりませんね………。」

 

 

タレス「リトビアにいた時もそんなこと言ってましたね。」

 

 

ウインドラ「俺も一度来たことはあったがその時はそんなに長居はしなかったな。

 ここは騎士団と冒険者達とでそこまで仲がいいという訳じゃないからな。」

 

 

カーヤ「そうなの?

 それと騎士団とか冒険者って?」

 

 

カオス「カーヤはまだそこからなのか………。

 騎士団って言うのは国の軍隊だよ。

 冒険者って言うのはギルドとかで依頼されてモンスターを狩ったりする人達のことでどっちもモンスターとかとは戦うんだけど守るスケールに差があるんだ。

 騎士団は国や住民の人達のために戦うけど冒険者は自分達の生活のためにモンスターと戦うんだ。

 モンスターを倒したりしてお金を貰うんだよ。」

 

 

カーヤ「お金………?

 お金って………何?」

 

 

カオス「お金は………その生きるのに必要な「資本だよ。」」

 

 

レイディー「世の中の資源つまりは食い物や貴金属の資材等は数に限りがあるんだ。

 それを欲しいからって好きなだけ取りまくってたら世界中足りない物だらけになるんだよ。

 だからそれを手にする権利の対価として資金っていう紙幣………紙や硬貨といったもので物を交換する仕組みだ。

 それで資源を国の上の連中が管理するんだよ。」

 

 

 カオスがカーヤに金のことについて説明しようとしたらレイディーが横から口を挟んできた。

 

 

カオス「レイディーさん………。」

 

 

アローネ「何だか懐かしいですね………。

 カオスもお金のことについては旅に出てから御存知なかったですからね。」

 

 

レイディー「どうなってんだよこのパーティーはよぉ?

 七人いて金のことを知らねぇ奴が三人もいやがるとはな。」

 

 

ウインドラ「それだけ金に縁の無い世界で生きてきたと言うことだレイディー殿。

 ミストもそうだったしカーヤもダレイオスでは資本自体が停止中だ。

 生きていけさえすればそれでよかったんだ。」

 

 

タレス「関わらなければその存在を知ることすら出来ませんからね。」

 

 

アローネ「世界を練り歩いてこそ見えてくるものもあります。

 自身にとっての常識とは他の方にとっては常識では無いのかもしれません。

 その土地の風習というものは他の場所では考えられないようなことを行う自治体もあるのですからそれを卑下するのは感心しませんよ。」

 

 

レイディー「そうは言うがそっちのラーゲッツの娘はともかくこっちの二人は元々マテオの出身だぜ?

 ミストが国の管理下から離れたのは百年前だ。

 その時には既に資本はこの南部にも流通していた筈だ。

 親やじいさんせだい達は金のことは知ってただろうに。

 それすら教わってこなかったってことになるだろ。」

 

 

カオス「百年も前に他の村と交流を断ってたならその先も教えるだけ不要だと思ったんじゃないですか?

 お金の流通なんて村の中だけで行ってもあんまり意味無いでしょ。」

 

 

 ミストの中だけでは世界の全てを知ることは出来ない。こうして外に出て世界を一周して世界の形がどうであったかを知ることが出来た。自分が憧れていた外の世界は良いこともあれば悪いことも多く経験してきた。そして今自分達は目的をもって旅をしている。そのことに少なからず満足しているカオス。

 

 

レイディー「…まぁそれはそれでいい。

 ここでも念のために情報収集はしておくか。

 ギルドに寄るぞ。」

 

 

カオス「ギルド?

 それは危ないんじゃ………?」

 

 

タレス「指名手配されてるのに堂々とギルドに行くのは捕まえてくれと言っているようなものですよ。」

 

 

レイディー「そんなん関係ねぇよ。

 捕まえようとしてくる奴がいたら逆にそいつらとっちめてやりゃいいんだよ。

 アタシ等はマテオでは野蛮で知られるダレイオスの全土を踏破したんだ。

 マテオの生温い冒険者風情にやられるメンバーじゃねぇよ。」

 

 

ウインドラ「穏便に情報収集するつもりは無いのだな………。」

 

 

 レイディーといると行動の殆どが過激な傾向に偏ってくる。レイディーは争い事を避けて通ろうとはしないのだ。

 

 

アローネ「………!

 情報収集だけであれば別にギルドに拘る必要はありませんよね?

 でしたら一ヶ所だけ揉め事も起こさずに情報を提供していただけそうな場所に心当たりがあるのですけど………。」

 

 

 ふと何かを思い付いたようにアローネが提案するように口を開く。

 

 

レイディー「んあ?

 アタシ等は賞金首だぞ?

 そんな好都合な情報提供者がどこにいるってんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「()()()()()()()です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 意表を突かれたようにレイディーが言葉を失う。

 

 

アローネ「あそこであれば何人も突き放したりはしません。

 あの場所なら私達が今訪れられる唯一の安全な情報収集に相応しい場ではないでしょうか?」

 

 

レイディー「………確かにな。

 普段あんなところに行く機会がねぇから忘れてたぜ。」

 

 

タレス「普段行く機会が亡いのにカタスさんと仲が

よかったんですか?」

 

 

レイディー「カタスは学会でもそれなりに顔の効く女だ。

 活動範囲はカーラーン教会だけじゃねぇよ。

 アタシは学業でカタスと知り合いになったんだ。」

 

 

カオス「そういえばそんなこと言ってましたね。」

 

 

アローネ「…フェデールやレサリナスの情報収集もですがカーラーン教会にはもう一つ別のこともお訊きしなければならないことがあります………。」

 

 

タレス「別のことですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「カタスのことですよ。

 今彼女の安否がどうなっているのかもカーラーン教会に問い合わせなければなりません。

 ランドールに海上で攻撃を受けてからマテオに戻られてはいるそうですが今頃どこで何をしてるかそれも確かめねばなりません。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………それもそうだったね。

 バルツィエに攻撃されてから今カタスさんどこにいるんだろうかも気になるよね………。」

 

 

 カタスティアと分かれてから半年。彼女には教会の中で待つように言われてそれっきりとなってしまっている。アローネはずっとカタスティアのことを気掛かりにしていた。

 

 

アローネ「ダレイオスに渡ってからはカタスがマテオに戻られたとしか情報を受けてません。

 彼女が今マテオのカーラーン教会にいるのか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それかバルツィエに捕まっていないか心配で………。」

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