テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
安らぎの街カストル カーラーン教会 残り期日四日
神父「………教皇でございますか………?」
アローネ「はい………。
今どちらにおられるのでしょうか?」
カーラーン教会に着くと一人の神父が一日の仕事を終えて教会を閉めるところだった。
神父「…教皇は現在ダレイオスから帰還なされる途中の海上で荒波に飲まれてから行方が分からなくなっております。
真申し訳ありませんが私からはこれ以上のことは何も………。」
アローネ「そんな………。
………そうですか………。」
レイディー「なぁ神父、
教皇がどの辺りに向かいそうかアンタ等教会のもんでも分からねぇのか?」
神父「………残念ながら。」
レイディー「………そうかい。」
確実にここでならカタスティアがどこにいるのかを知ることが出来ると思っていたのだが当てが外れてしまった。これではカタスティアが今何をしているのかも分からない。
カオス「カタスさん………きっと無事だよ。
多分どこかの街にはいると思うから。」
アローネ「そうですね………。
海上で無事だったという報告は聞いているのですからきっと………。」
タレス「元気出してください
カタスさんもかなり修羅場を潜っていると言いますし絶対に生きて「アローネ………さん?」」
タレスがアローネの名前を口にした途端神父が反応する。
神父「………もしや貴女は………手配書の………?
…よく見れば他の方々もレサリナスで暴れまわったという人達ばかりに思えますが………。」
レイディー「おう、
そうだな。
アタシ等がそうだ。」
レイディーは臆面もなくそう言い張った。
神父「なんと………!?」
レイディー「それでどうする?
アタシ等が手配書の人物達だったら何だ?
騎士団に突き出して金でも受け取ってくるか?」
手配書で気付いたのであればそう捉えるだろう。国から正式に報酬金が出るのであれば善行として教会の者であっても犯罪人を捕らえる名義が立つ。
しかし神父は………、
神父「………いえ、
そのようなことは致しません。
喩え罪人であったとしても人を騙す行為は教えに反します。
ここでのことは私は見なかったものとします。」
カオス「…有り難うございます。」
見た目通り話の分かる人で助かったと安堵するカオス達。好戦的なメンバーが一人いるが騎士団を呼ばれるということは無さそうだ。
神父「…それであの………、
貴女様があの
教皇様の妹君様であられる………。」
アローネ「正式には妹ではありません………。
カタスとは御兄弟の何方かと結婚していればそうなっていましたね。」
神父「!
ではやはり貴女様が本物の………!
これはこれは先程は大変失礼なことを………。」
カオス「?
失礼だなんてことは特に何もありませんでしたけど………。」
神父「いいえ、
貴女様方には一つ虚偽の申告をしてしまい………。」
ウインドラ「虚偽の………?
何か嘘の情報があったのか?」
神父「はい………、
実は………、
教皇は海上でバルツィエに襲われてから御自身が生存していることを知られてはならないと仰有って各地を転々として身を伏せておられます。」
カオス・タレス・ウインドラ・レイディー「「「「!」」」」
アローネ「カタスは生きているのですね!?」
神父「えぇ、
半年前にオーギワン港で漂着したらしくそこから暫くは南部の街を移動し続けていたようですが一度北部の本部へとお戻りになる用事が出来たと仰有いそれから一ヶ月程でまた此方に戻ってこられました。」
カオス「それでカタスさんは今どこに…!?」
神父「ここへはそれきりでございます。
騎士団長フェデールが何の用だったかは分かりかねますが二ヶ月前にこの南部を訪れて更に南下しその後リトビアの教会で教皇が確認されたのが私が持つ最後の消息です。」
タレス「リトビアにカタスさんがいたんですか!?」
ウインドラ「ではもう少しあの街を探せば教皇が見付かったのかもしれんなぁ………。」
カオス「と言うかやっぱりフェデールは二ヶ月前にミストに行ったんだな………。
そして本当にミストをアイツが………。」
神父「昨今は何やらこの国は慌ただしい御様子でレサリナスの本部も一部バルツィエの暴走とかで取り壊されたとかなんとか………。
騎士団長フェデールがこの街を通過する際は肝が冷える思いでありました。
カーラーン教会が国に仇なす存在であるとか冤罪を突き付けられかけたようで私共も毎日が安心して生活を過ごしにくくなっております。
どうにか国が落ち着くまでここも持つかどうか………。」
神父は深刻そうな表情を浮かべる。レサリナスというマテオで一番の都市の教会か壊されたのであれば次は二番目に大きなこのカストルの教会がそうならないか心配なのだろう。
アローネ「………安心してください。
神父。
私達が教会も国の人々も守って見せます。
立場を利用して守るべき人達を脅かすバルツィエは私達の手で打ち倒します。
カタスも教会も何も悩むことなく生活出来るように私達で努力しますから。」
アローネは宣言する。自分が、自分達がこの国を変えて見せると神父にそう言った。神父はその言葉を聞いて、
神父「貴女樣がこの国を変えて下さるのですか?
教皇もアローネ樣がもうじきこの教会を訪れると仰有っておりました。
もしやダレイオスの大魔導師軍団という方々の協力を取り次げたのでございますか?」
カオス「あ………その………。」
神父「………?」
カオス「………俺達がその大魔導師軍団なんですけど………。」
神父「………はい?」