テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
オーギワン港 残り期日三日
レイディー「船が使えねぇとなると右回りで経由していくしかレサリナスに渡る方法はねぇな。」
ウインドラ「そうだな。
地図的にはこの海を船で渡れれば一番近かったんだが通行止めでは迂回するしかあるまい。」
カオス「それなら東のグラース国道から行くことになりそうだね。」
タレス「時間がかかりそうですがそうするしかありませんね。」
アローネ「ではミシガンをよんできますね。
船に乗船出来なくなってしまったので徒歩で北部に向かうことも説明してきます。」
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一日後
王都レサリナス バルツィエ邸 夜
ブラム「どういうことですかフェデール様!」ガチャッ!
ブラムは勢いよく扉を開けてフェデールの私室へと入る。
フェデール「………?
どうしたんだいブラム。
何をそんなに怒ってるんだ?
君は確かミストへ戻ってる筈だろ?
………と言うか俺の部屋に入るときはノックくらいして欲しいんだが………。」
ブラムがまだレサリナスにいることにフェデールは当惑する。半年前に開戦宣言をしようとした際に各地の隊長達を招集してからブラムもレサリナスに滞在していたが中々状況が動かないままなのでブラムが一度ミストの方に戻りたいと言い出しその許可を出して先日出発したばかりだ。開戦についてはダレイオスとダレイオスに渡ったカオス達の同行を探るために先見隊を出していたが一時中断し今は
ブラム「ノックをせずに入室してしまったことについては後程謝罪致します!
ですがフェデール様!
何故オーギワン港で南北を現在封鎖していることをお教えして下さらなかったのですか!?
私はミストに戻る許可をいただきましたよね!?
それなのに私はカストルで追い返されてしまいましたよ!
騎士達がフェデール様が何者にもオーギワン港を横断させるなという命令が下されていたとかで!」
フェデール「何………?
オーギワン港が封鎖?
俺がそんな命令を下した………?
………何のことだ?
俺はそんな命令は出してないぞ。」
ブラム「ですが現に私はこうして南部に向かうことが出来なかったのでございます!」
フェデール「そんな馬鹿な………。
本当にそいつら俺の命令でオーギワン港を通行禁止にするって言ってたのか?」
ブラム「えぇ!
ですから私はフェデール様に確認のための舞い戻って来ました。
ではフェデール様は何も御存知無いということでございますね?」
フェデール「………あぁ、
まるで心当たりが無い。
いつからそんなことに………。」
ブラム「駐在の者達は二カ月前にフェデール様がミストに向かわれてからレサリナスにお戻りになられた辺りでそのように命令を受けたと言っておりました。」
フェデール「………駄目だ。
全然記憶に無い。
第一オーギワン港を封鎖してどんな意味があるんだ?
俺がそんな指令を下すわけがないだろ。
ダレイオスの奴等は必ず西の海から侵入してくる筈だ。
東の海からだと海流に流されて南部に到達する。
南部からではこのレサリナスに奇襲するのは不可能だ。
先に俺達が南部に来たダレイオスの奴等を攻めて終わる。
戦力が集中してるのはレサリナスだ。
奴等も勝ちに来るわけだからわざわざ東の海から来たりはしないよ。
来たとしても呆気なく返り討ちだ。」
ブラム「………分かりました。
フェデール様はオーギワン港の件は関与なされてはいないのですね。」
フェデール「そうだよ。
…一体どこでどう命令を聞き間違えたらオーギワン港を封鎖になるんだか………。
俺は誰にも指令は下したりせずにミストに行って帰ってきたつもりだが………。」
ブラム「ではフェデール様。
改めて私はミストへと戻ります。
今度はフェデール様の指令書を本日付けでサインしていただけますでしょうか?
それを見せればオーギワン港の者達も従いますでしょうし。」
フェデール「いいよ。
じゃあちょっと用意するから客間で待っててくれるかな。」
ブラム「えぇ、
畏まりました。」ガチャ…パタン。
フェデール「(………何なんだ一体………?
俺がオーギワン港を封鎖………?
しかも二カ月前から………?
俺はそんなことはしていない………。
………俺以外の誰かが出したってことか………。
まさか………。)」
マテオ ???
?????「………布石は打った………。
後は何もせずともこの世界は破滅に導かれていくのみ………。
私自ら手を下さずともこの世界はやがて朽ち果てる………。
この世界の民等は自ら自分達の世界を壊すのだ………。
そうして
精々足掻くがいいさ。
おのが首を締め上げ続ける愚かな者共よ………。
我等が悲願の礎となれ。
そうして我等は帰るのだ。
我等が在るべき