テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
カオス「………あとどのくらい?」
タレス「あと………三分ぐらいですね………。」
カオス「三分か………。」
タレス「はい………。
あと三分で………、
マクスウェルが指定したという日付に変わります。」
遂にこの日が来てしまった。
半年前にカオスが精霊から言付かった期日の期限の日。
アローネ「これで何事も起こらなければ世界は………私達は精霊の試練に打ち克ったことになります。
………もし何か起こるのならその時は………。」
カオス「世界の終わり………。」
アローネ「………えぇ。」
カオス達は精霊が課した試練ダレイオスのヴェノムウイルスの緩和化は成し遂げてはいるが未だヴェノムが根絶出来たとは言えない。ヴェノム出現から百年が経過しその勢いをダレイオスは緩めることは出来ても止めることは出来なかった。ここ六年の内にウイルスが突然変異を来たしヴェノムに感染しても時間経過で飢餓する筈がその飢餓を克服した個体が九体も現れた。それらが九十年堪えに堪え忍んだダレイオスの部族達を苦しめ九つあった部族が六つにまで減らされてしまった。
ウインドラ「今のところは景色が変わったりなどはしてないな………。
あの精霊の力なら天候を塗り替えることくらい可能そうだが空を見てもいつも通りの空のようにしか見えん。」
レイディー「どうなんだろうな。
ゆっくりと星に攻撃を開始するんじゃなくて一瞬でこの星をバラバラにしちまうんじゃねぇか?
あの精霊はこの星の誕生よりも前からいる存在なんだろ?
それこそ宇宙が誕生した時にあったって言われている
アローネ「ビッグバン………?
何なのですかそれは?」
レイディー「ん?
ビッグバン知らねぇのか?
結構物知りな奴だとは思ってたがアインスの時代じゃ教えて貰わなかったのか?
ビッグバンってのは大昔に宇宙が誕生した瞬間に起こったとされる超巨大な大爆発のことだよ。
厳密には爆発じゃないって学者もいるんだがな。
その爆発が起こった要因とされるのが限られた空間内に異常な程の熱エネルギーが集中しすぎてそれに限界が来て破裂した、噛み砕くとそんな感じになるのがビッグバンだ。」
アローネ「ビッグバン………。
アインスでは聞いたこともありませんね………。」
レイディー「なんなんだろうな?
この時代よりも文明や技術が高そうなのにビッグバンの理論には行き着かなかったのか?
お前やカタスのように人の時間を止めて時代を越えるような技術なんてこの時代にはねぇんだぞ。」
ウインドラ「アローネが教わっていないだけなのではないか?
ビッグバンなら俺でも聞いたことがあるぞ。
ミストでも探せばその類いの本はあった筈だ。
カオスも名前ぐらいは聞いたことあるよな?」
カオス「そうだね。
天体や星のことについては人並みだけどある程度なら知識はあるよ。
…本当に名前を聞いたことがある程度だけど………。」
アローネ「ビッグバン………。
………アインスでは宇宙の始まりは
タレス「………あと九秒で日付が変わります。
皆さん心の準備を。」
そうこう話している間に時間がいよいよ迫ってきていた。日付が変わった時この世界がどうなるかが決定する。
タレス「七………六………五………。」
カオス「(…やれるだけのことはやった。
皆も頑張って来たんだ………。
何も心配することなんて無い。
心配なんて………。)」
タレス「四………三………二………。」
カオス「!」
タレスが日付が変わる時間を秒読みしてる中カオスは二十日前にアルターで見た夢のことを思い出した。
カオス「(………あの時見た夢ではアローネが側にいてそれで周りの物が全部吹き飛ばされていった………。
アローネも爆発に巻き込まれたけど爆発が収まったらアローネは無事だった………。
無事だったけどアローネはあの夢の中では………。)」
残り二秒という時に一気に不安が膨れ上がってくる。カオスが夢に見たものは非現実だ。現実のものとは違う。それにあの時とは状況が違いヴェノムは確実に現象傾向にある。精霊の言った条件は満たしているのだ。
カオス「(…アローネはヴェノムなんかじゃない………。
ヴェノムに感染すらしていないんだ。
ヴェノムに感染することもなかった。
世界だって精霊なんかに破壊されたりは………)」「一。」
アローネ「………………?
何も起こりませんね………?」
ウインドラ「…俺達は生きているよな………?
世界も崩壊はしたりはしていないよな………?」
タレス「…えぇ、
世界の破壊は始まっていません。
精霊だって何も………。」
カーヤ「?
何かが壊れたとかそんな感じはしないよ………?」
ミシガン「…ってことは私達は精霊との戦いに勝ったってこと………?」
日付が変わり精霊が予言した日が訪れたが世界に変化は見られない。精霊も沈黙したままだ。
レイディー「………坊や、
どうだ?
何か体に違和感とかはないか?
精霊が何か反応とかはしてないのか?」
カオス「………いえ、
何も感じません………。
精霊も出てこようとかはとくには………。」
アローネ「きっとダレイオスのヴェノムの数が目標よりも減数したので精霊が星を破壊するのを取り止めたのですよ。
だから精霊は何も言って来ないのではないでしょうか。」
カオス「………そっ、そうだよね。
俺達ダレイオスにいたヴェノムの主を全部倒したんだし、
マクスウェルもデリス=カーラーンを」カッ!!!!!
突如カオスの体が強い光に包まれる。辺りがセレンシーアインで一度体感した時のように昼夜が反転する。
マクスウェル『審判を下す時が来たようじゃな。
先に申していたように儂はこの星屑を砕くとしよう………。』