テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしている。

 三人はグラース国道を抜けて対に当初の目的の地王都レサリナスへと辿り着いた。

 そこでは騎士団による検問がしかれていて…。


調査開始

王都レサリナスホテル 朝方

 

 

 

「………ねぇ。」

 

「何ですかカオス?」

 

「この宿の部屋どうだった?」

 

「!?」

 

「この宿の全部凄くなかった?」

 

「………はい。

 それはもう………。」

 

「………信じられる?

 昨日疲れて眠かったからから荷物置いて直ぐにベッドにダイブしたんだけど………ベッドが…ベッドが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スッゴい柔らかかった!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今でもあの感動が忘れられない!

 体を預けた瞬間全身を包み込むような包容………そして植物の………なんかよく分からないけどとてもいい香りのする芳香、更にはベランダから見える景色がなんとも美しい輝きを………。」

 

「カオスが美しいなんて言葉を使うのに違和感があります………。」

 

「………オホン!

 あのベッド凄かったよな!?

 寝転んだ瞬間一メートルは下に沈んだぞ!?

 空間どうなってんだよ!ってベッドの下覗き込んじゃったよ!

 マジで!」

 

「確かにベッドはカストルにはなかった材質のものが使われていましたね。

 ………ウルゴスの私の家でもあんなものは使われてないというのに………。」

 

「やっべーなぁ!

 もうあのベッド以外ベッドと思えないなぁ!

 何だよこの街は!?

 こんなものを独占してるのか!?

 この街は!?」

 

「独占はしてないと思いますが………(汗)」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、これからどうしよう?」

 

「待ってください。

 まだタレスが起きてきてませんよ?」

 

「あれ?

 本当だ。

 いつもなら一番早くに起きるのに…。」

 

「きっと長旅のせいで疲れが一気に来たのでしょう。

 タレスもまだ子供の年ですからね。」

 

「そうだね。

 まだ俺と六つしか変わらないしね。」

 

「あら?

 私とは七つ違いですけど?」

 

「え?アローネって年上だったの?

 しかも大分近いね。」

 

「………私が年上で何か問題が?」

 

「アローネ子供っぽいから年上に見えないなぁ。」

 

「………前にも言いましたけど子供っぽいのはカオスの方だと思いますよ。

 それも段々と若返ってます。」

 

「そう?」

 

「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スミマセン!

 遅くなりました!」ガチャッ

 

 

 

「おはようタレス。」

 

「おはようございますタレス。

 昨晩はゆっくり眠れましたか?」

 

「はい。

 なんとか…。」

 

「それにしては浮かない様子ですが大丈夫ですか?

 何処か調子が悪いところでも…。」

 

「別になんともないですよ。

 気にしないでください。」

 

「そうですか…。」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせしました。

 これがこの王都の見取図です。」

 

「………」

 

「………」

 

「どうしました?」

 

「色々ありすぎてどこにいけばいいのか分からない。」

 

「私もこういったものはよく分かりません。」

 

「アローネはウルゴスでは王都の中を回ったりはしなかったの?」

 

「私は………ほぼ軟禁状態でしたから。」

 

「そうだったね………。

 タレス、

 この丸い場所は何?」

 

「これは闘技場ですよ。」

 

「闘技場………って?」

 

「簡単に言うと人やモンスターと戦う場所です。」

 

「え!?

 何それ!?」

 

「己の技術に自信のあるものが武器を取り競い会う大会が行われる場所ですよ。

 ウルゴスでも在りました。」

 

「へぇ~、面白そうだなあ。

 出てみたいなぁ。」

 

「ダメですよ?

 カオス、私達の置かれている現状を忘れたのですか?」

 

「そんな目立つ大会に出場したら手配書のカオスさんだとバレてしまうかもしれません。」

 

「うッ…それもそうか………。」

 

「今は私達のここへ来た目的を終わらせましょう。」

 

「そうしようか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「情報を集めるとなると何処がいいんだろうなぁ…。」

 

「ウインドラさんのこと、殺生石のこと、ウルゴスのこと、バルツィエのこと………。」

 

「人に聞ければ直ぐなんですけどね。」

 

「これまでの経験上、どれも下手に聞くと妖しまれますね

 」

 

「ギルドは後に行くとしてもこの街ですと聞きにくいかもしれませんね。」

 

「この街だと?」

 

「この王都レサリナスは王族からバルツィエが取り仕切る都です。

 バルツィエの息のかかった者は大勢いる筈ですよ。

 迂闊にバルツィエの悪口を言おうものなら即首はねの刑です。」

 

「そんなまさか…。」

 

「それがバルツィエですよ?」

 

「「………」」

 

「カオスさんのことではありませんがバルツィエと言うのは戦闘力以上にプライドの高い一族で組織です。

 昔地方で奴隷をしてたときに気に入らないという理由で消された人がいました。」

 

「そんな理由で!?」

 

「…!」

 

「この街にいる間は最小限に人との関わりを抑えるべきです。

 なるべく話もしないように。」

 

「じゃあどうやって情報を集めるんだ?」

 

「人とお話しできないのなら情報は集まりませんよ?」

 

「………何も人に聞くだけが情報を集める手段ではありませんよ。」

 

「「?」」

 

「人に聞く以外の方法………これです!」バッ

 

「これって………?

 さっきから見てるガイドブックじゃないか。」

 

「これで何を………なるほど………。」

 

「え?

 何?」

 

「察しが悪いですねカオス。」

 

「これですよカオスさん。」

 

「これ?

 だからガイドブックじゃないか?」

 

「ガイドブックではなく、

 これに載ってる地図を見てください。」

 

「地図を?

 ………ここは!」

 

「はい、人に聞く以外で知る方法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 図書館です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北東部 図書館前

 

 

 

「ここが図書館………なの?」

 

「大きいですねぇ………。

 私のお屋敷と同じくらいでしょうか?」

 

「このレベルのお屋敷に住んでたんですかアローネさん。」

 

「私のお屋敷はもっと高い場所に建ってましたけどね。」

 

「これって入っていいの?」

 

「図書館は誰でも入館出来ると思いますが………。」

 

「じゃあ入ってみようっか。」

 

「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北東部 図書館

 

 

 

「………」

 

「図書館って何するところだっけ?」

 

「本を読むところです。」

 

「そっかぁ………。」

 

「「………」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあこの天井まで伸びる本棚と先の遠い本棚の行列を調べていくしかないんだね?」

 

 

 

「はい、それしかないかと………。」

 

 

 

「トホホ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」ガサゴソ、カザゴソ

 

「………」ペラペラペラ…

 

「……?」スッ、スッ、スッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」ペラペラペラ

 

「………」スッ、スッ、スッ

 

「………」ガサゴソ、カザゴソ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」スッ、スッ、スッ

 

「………」ガサゴソ、カザゴソ

 

「……Zzz」スピー

 

「………」ペラッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………今どのくらいまで調べ終わった?」

 

「二割程かと………。」

 

「え?二割?

 じゃあ後四日掛ければ全部「いえ」」

 

 

 

「このフロアの二割です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ、このフロア………?」ガクガクガクガク

 

「はい、この図書館には後フロアが………九つ程………。」

 

「………」

 

「……Zzz」

 

「………」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「」バタリ

 

「カオス!?

 カオスどうなさったのですか!?

 カオス!!!」

 

 

「図書館ではお静かに。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ふあっ、そろそろ休憩しよう………。」

 

「そうですね、私も目が疲れてきました。」

 

「……Zzz」

 

「タレスも…あっ、寝ちゃってるね。」

 

「調べてる途中からこうでしたよ?

 お疲れのようですね。」

 

「………タレスには俺達の事情に巻き込んでる形だからね。

 もう少し寝かせてあげよう。」

 

「それもそうですね。

 タレスもあそこで本を読んでいる子達と変わらない子供ですもの。」

 

「そうだね…。

 あのくらいの年……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」ペラ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうなさいました?」

 

「………あの子いつの間にあそこにいたの?」

 

「はい?」

 

「俺、他に図書館に入ってきた人には気付いたけどあの子は全く気付かなかった…。」

 

「?

 集中していて気付けなかっただけなのでは?

 カオスはずっとあちらを向いておりましたし…。」

 

「いや、それにしては気配がなさすぎるよ!?

 一体あの子は………。

 !?」

 

「?

 何かありましたか?」

 

「ない………。」

 

「ない?

 何がないのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの子からマナを全然感じない………。」

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