テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ダレイオス
カオス達が精霊マクスウェルと対峙していた時間、対岸のダレイオスでは昼を過ぎた辺りだった。
オーレッド「…どうじゃ?
儂があの者の血液を解析して作った
オサムロウ「まさかこのようなマジックアイテムを作り出せるとはな………。
対バルツィエ用兵器か………。
これがあればダレイオスはバルツィエに敗北すると言うことはあるまい。
何せ
オーレッド「長い歴史の盲点を射抜く素晴らしい作品じゃ。
開戦後は主軸の戦力となるぞ。」
ファルバン「だがこの魔道具は時間制限があるのだろう?
一度きりの使い捨てのようだが一人一人に普及することは出来ないのではないか?」
オーレッド「儂等もこれを作り上げるのに相当時間を費やしたからな。
戦士達に全て配るのは無理じゃ。
精々一、二軍に配るのがやっとというところじゃな。」
クララ「それではどうするのですか?
兵士に装備できる武具が不足していてはいざ前線の兵士が倒れでもすれば敵は此方の本陣にまで攻めて来ます。
機動力は彼等の方が上なのですから。」
オーレッド「その程度のことを儂が思い付かないと思ったか?
儂としてはアインワルドの長が十年から二十年ごとに代替わりすることの方が心配じゃがな。
先代のカルラはどうしたんじゃ?
その前のクルトもまだ若たかった思うが?」
クララ「母と祖母は………事故で………。」
オーレッド「またか?
アインワルドの巫女はどうしてそんなに原因がよく分からん事故で他界するんじゃ?
本当に事故なのか?
本当は儂等を出し抜こうとバルツィエのような非人道的な行いでもしておるのではないか?」
クララ「アインワルドは決してそのようなことは行っておりません!
私達はそもそも貴方方他の部族のように自ら他の領域を踏み越えて侵略するようなこと自体行ったことがありません!
貴方方と一緒にしないで下さい!」
ファルバン「スラートもそんなことはしてはおらんぞ。
クリティアと同列にするでない。」
ミネルバ「ミーアも同意見だね。
私達こそ自然と共に生きてきた部族だ。
クリティアやブルカーンのように凶悪な神経は持ち合わせてはいないよ。」
オーレッド「……なんじゃ?
まるで儂等が悪者みたいじゃな。
悪者なら儂等クリティアじゃなくて………、
すぐそこにおりゃせんか?」
ナトル「………」
オーレッド「六年前にダレイオスに出現したヴェノムの主………。
当初こそバルツィエによる仕業だと思うておったがその発生源がフリンクだったとはなぁ?」
ファルバン「それには余も驚かされた………。」
ミネルバ「ミーアもそんな背景があったなんて知らなかったわ………。」
クララ「アインワルドもまさかダレイオスがヴェノムの主に関与してるとはとても………。」
ナトル「返す言葉もない………。
ヴェノムの主の出現については全て我等フリンクが責任を追う。」
オーレッド「ほう?
どの様に責任をとるのじゃ?
ヴェノムの主に滅ぼされたアイネフーレとカルト、ブロウン、その他ここに集まった四つの部族でヴェノムの主の犠牲になった者達に謝罪でもしてみるか?
それで儂等の気がすむと思うてか?」
ファルバン「
余は頭を下げた程度でソナタ等フリンクを赦したりはしないが?」
ミネルバ「…私も父や母をクラーケンに殺されてるんだ。
アンタ達フリンクも同じくらいの痛みを感じてもらわないと納得出来ない。」
クララ「アインワルドは………犠牲者は出しましたが………。」
ナトル「ソナタ等の言いたいことは分かっているつもりだ。
だが同じ痛みを受けるというのは了承出来ない。
私達の中から無意味に死者は出したくはない。」
オーレッド「ではどうするのじゃ?
フリンクはいかようにして贖罪とするのじゃ?
生半可な償いでは償いとは認めんぞ?
アインワルドの話では彼等はブルカーンをも儂等の協定に引き込むようじゃがブルカーンにフリンクの隠蔽を告げれば暴虐なあやつ等がフリンクに何をしてくれるかのう?
のう?
とうじゃ?」
ナトル「当然ブルカーンにも白状する。
フリンクがヴェノムの主発祥の地であることはな。
それで我等フリンクが滅ぼされようとも我等は素直にそれを甘んじて受けよう。
それがフリンクの
何者も恨みはしない。」
オサムロウ「………いやに潔いな。
それだけ自信があるということか?
貴様等フリンクが我等に支払う賠償に。」
ナトル「自信か………。
命や金になるものはない。
………が代わりに我等はこれから行われるマテオとの戦争でソナタ等他の部族よりも兵士を徴集するつもりだ。」
ファルバン「それが何になると言うのだ?
兵士を徴集するのは当然の義務だ。
数だけ増やすだけでは何も「そして………」」
ナトル「ダレイオス、マテオの戦争が終結した暁には我等フリンクは何も望みはしない。
マテオとの戦いで得た戦果は全てソナタ等で分けあってくれ。」
ファルバン・オサムロウ・ミネルバ・クララ「「「「!?」」」」
オーレッド「戦いで勝ち取った物資や領土を放棄すると言うのか?
それではフリンクは我等の戦いに無償で奉仕するということか?」
ナトル「無論だ。
我等フリンクは戦争には参加する。
そしていかに犠牲が出たとしても何も要求したりはしない。」
ファルバン「それではフリンクは戦争に参列するだけ損なのではないか?
何のために参戦すると言うのか………。」
ナトル「我等フリンクが一人でも生き残るためだ。
百人死のうが千人死のうが種が生き残りさえすればいい。
そのためなら我等フリンクはボランティアとしてソナタ等を支援させてもらう。
戦後も口出ししたりはしない。
ソナタ等と彼等とでこの星の舵を取っていけばいい。」
オーレッド「プライドを捨てて種の存続に賭けるか………。
呆れた根性じゃな………。
それならブルカーンもそう易々とソナタ等を………!?」ゴゴゴゴゴココゴゴ………!!
ゴゴゴゴゴココゴゴゴゴゴゴゴココゴゴゴゴゴゴゴココゴゴゴゴゴゴゴココゴゴゴゴゴゴゴココゴゴゴゴゴゴゴココゴゴゴゴゴゴゴココゴゴ!!!!
オサムロウ「何だこの音は………!?」
ミネルバ「どこから聞こえてくるんだい!?」
クララ「(………!
これは………空から………?)」
「大変です族長!」ガチャッ
ファルバン「何事だ………?」
「空から………!
空から星が降ってきます!!!」