テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
王都レサリナス 王城
フェデール「アレックス!」ガチャッ!!
アレックス「フェデールか………。」
慌てた様子でフェデールがアレックスの部屋へと入る。時間は夜中で就寝中かとも思ったがそうも言ってられない事態でフェデールは普段他の者に注意しているノックもせずにアレックスの部屋を抉じ開けた。
フェデール「アレックス………!
………起きてたのか!
それで大変なことになってるんだ!」
アレックス「お前か言いたいことは分かっている。
あの
夜だというのにこうも明るくてはゆっくりと休むことも出来んな………。」
フェデール「そうなんだ!
何であんなことになってるのかは原因はまだ突き止めてはいない!
恐らくアレは魔術の力だ!
でなければこんな現象が突然起こったりはしない!」
アレックス「そうだろうな………。
それでこの魔術がどういった目的で発動してるかは検討はついているのか?」
フェデール「衛生からの観測によるとどうやらこのデリス=カーラーンの周囲に漂っていた流星を無差別に引き寄せてるようだ!
標的は疎らで定まっていない!
デリス=カーラーンの全方位から地上海上関係なく隕石を降り注いでくるぞ!」
アレックス「流星を手繰り寄せているのか………。
こんなことが出来るとすればもしや彼の力か………?」
フェデール「もし彼だとすればどうしてこんな術を発動させた理由が分からない!
もしかしたらカオスは精霊の力を上手く扱いきれてないのかもしれないぞ!」
アレックス「彼の意思とは別に精霊が自発的にこの現象を引き起こしたか………。
精霊はこのデリス=カーラーンをどうするつもりなのだ………?」
フェデール「それもまだ分かってない………。
この間のミストでの調査ではカオスの中に精霊がいることは判明したけど精霊が何を思っているのかは不明のままだ。
このタイミングでどうしてこんな魔術を展開したのかは俺も………。」
アレックス「………光が少しずつだが強くなっているな。
今彼はどこにいる?」
フェデール「ちょっと待て!
セバスチャンに確認してみる!」スッ…ピッ!
フェデールは無線機を取りだしセバスチャンに繋ぐ。
フェデール「おいセバスチャン!
緊急連絡だ!
カオスは今ダレイオスのどこにいる!?
まだ二ヶ月前からアインワルドの連中がいる辺りでウロチョロしてるのか!?
それとももう奴等の足取りからして次のブルカーンの奴等がいるローダーン火山に行ってるのか!?」
セバスチャン『少々お待ちを………。
カオス様は………………、
………?
フェデール様………カオス様は現在レサリナス近郊のグラース国道付近にいるようでございます。』
フェデール「なっ……!?
カオスがグラース国道………!?
いつの間にマテオに戻ってきていたんだ………。
それもグラースだと………。」
ジャキンッ!!!
鉄の鈍い音が室内で鳴った。フェデールが振り替えるとアレックスが剣を手に取っていた。
フェデール「アレックス………?」
アレックス「何故このようなことになったかは私も知らぬ。
だが放っておけばマテオ、ダレイオスの両国が星の雨に穿たれよう………。
ならばこの星々を降らせる術者を排除すれば一か八かこの非常事態をどうにか出来るやもしれん。」
アレックスは鎧や兜を纏っていく。
フェデール「おっ、お前が出撃するのか!?
でも術者はカオスだぞ!?」
アレックス「喩え又甥であっても世界を混沌に誘う輩であるなら私は斬る。
この事態を終息させるには他に方法はあるまい?
お前は馬を引かせてここと他の村や街に緊急事態宣言を勧降したことを伝えて参れ。
私は軍を率いてこの世界を滅ぼそうとする悪魔カオス=バルツィエを討ちに行く。」
フェデール「まっ、待て!
まだカオスを討つかは待ってくれ!
単なる一時的な術の暴走でカオスならこれを制御して術を解除出来るかも「そんな余裕があるか?」」
アレックス「あの流星群がいつ地上に到達するか検討もつかん今のんびりと作戦を立ててる暇は無いのだぞ?
動くなら今しかない。
術者がダレイオスにいたのではどうにもならなかったがグラースにいるのであれば話は変わる。
私がカオスを討ちこの危機を救って見せる。
私が救わずに誰がこの国を救うのだ。」
フェデール「アレックス………。
………分かった!
緊急事態宣言とそれから緊急避難警報は発令しておく!
だけどもしカオスを討たずにすみそうなら討つんじゃないぞ!
アレほどの戦力になりそうな奴は他にいないからな!
警報を出し終えたら俺もカオスのいるグラースに向かう!
交渉なら俺に任せろ!」タタタ………!!
アレックスが部屋から出るよりも先にフェデールが駆け出していく。アレックスはそれを見送って近くにいた兵士に馬と軍を招集するように命じた。
アレックス「(………討たずに済むのであればその方がいいのだが果たしてこの事態は討つ以外に手段があるのか………?)」
「お父様………!」
アレックス「!」
いざ城から出てグラースに向かおうとするアレックスに後ろから少女が声をかける。
?????「どうなさったのですかお父様………?
どうして剣なんか………。
それにあの空は一体………?」
アレックス「部屋に戻っていなさい
母上の元にいるのだ。
私は少しばかり出てくる。」
アンシェル「お父様が………?
どうてお父様が………?」
アレックス「お前もこの空の異常を見にしているだろう?
私がこの異常を解決してくるのだ。
すぐに戻る。
それまで城の中でじっとしていなさい。」
アンシェル「………分かりました。」
アレックスにそう言われるとアンシェルは素直に引き返していった。
アレックス「(………兄はもういない。
今のこの国の大公は私だ。
兄の血ではなく私が全てに決着をつけねばならないのだ。
………カオス。
フェデールには悪いが奴は私の手で………!)」