テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
マクスウェル『どこからでもかかってくるがいい。
儂に勝てばあの星屑のことは砕かないでおいてやろう。
お主等の肩にあの星屑の未来がかかっておる。
全身全霊で儂に挑んでこい。』
マクスウェルはそう言って何も無かった空間から豪勢な椅子を引き座る。そして同じくまた何も無かった空間から今度は分厚い本を取りだして開く。端から見ればこれから戦闘を行うような行動とは思えなかった。
カオス「………何やってるんだお前は………!」
マクスウェル『何をやってるか………。
…見て分からぬか?
お主等を相手にするには
お主等の相手はこの体勢でも勤まる。
お主等こそ儂に遠慮せずに存分に向かってきて構わんぞ?』
そう言いながらも視線はカオスではなく持っている本に向いている。戦うというよりかはこれから読書するようにしか見えない。
カオス「随分と舐められてるな………。」
ウインドラ「それだけ俺達全員と自分との力の差に自信があるということか。」
タレス「こんなふうに舐めきられるのは初めてですね。
相手が相手だけにこんな対応されても仕方ありませんが………。」
アローネ「如何いたします………?
本をお読みになっている方に攻撃を仕掛けるのも………。」
カーヤ「攻撃しちゃ駄目なの?」
レイディー「自分から掛かってこいっつってんだから構わねぇだろう。
とりあえずは様子見してくれるようだからこっちからバンバン攻撃を仕掛けていくしかねぇ。
あの野郎はアタシ等の攻撃全部いなすつもりのようだからな。」
マクスウェル『………とうした?
掛かってこんのか?
掛かって来ないのなら………、
此方から先に仕掛けるぞ。』パァァァ!!
マクスウェルの体が発光する。何か魔術を発動差せようとしているようだ。
レイディー「!
そうはさせるかよ!!
『フリーズランサー!』」パァァァ!!
パキィィィン!!
レイディーが放つ氷の槍がマクスウェルを凍らせる。今度はマクスウェルに直撃しマクスウェルの体が凍り付く。
カオス「よし!
今の内に『こんなものか………。』!?」
スゥゥ………。
レイディー「!?」
マクスウェル『………こんな氷の力では儂を凍てつかせることなど出来ぬ………。
お主等の力はこんなものなのか………。』
氷の中に封じ込めたマクスウェルが座っていた椅子ごとスライドして氷の中から出てくる。
レイディー「すり抜けっ……!?」
マクスウェル『本物の氷と言うのはな………。
こういう力のことを言うのじゃ………。』
パキパキパキッ………!!
マクスウェルからレイディーに向かって徐々に氷が伸びていく。そして彼女に氷が迫ってきたところで、
レイディー「………!
アタシに氷の力は効か」パキィィィン!!
カオス「!!?」
レイディーがマクスウェルが使用した何らかの魔術で氷付けになってしまった。
ミシガン「レイディー!?」
アローネ「レイディーに氷の力が通用した……!?」
マクスウェル『儂が貸し与えた力を誤解していたようじゃな。
お主等の持つ力は絶対的に六大の力を防ぐ力は無い。
眷属の力を持たぬ者では到底儂の力を押さえ込むことは出来ぬのじゃ。』
マクスウェルは淡々とレイディー達に与えられた力について解説する。単一属性に耐性を持つレイディー達がその得意とした属性でやられるとは思っても見なかった。
マクスウェル『………それで次は誰じゃ………?
誰からでも良いぞ?
その者のようになりたい者はワシに向かってくるがよい。』
たった一度の攻防でこの戦いに勝ち目が無いことが分かった。思い返してみればカオス達の旅でこの精霊の力に勝るものなど何も見付からなかったのだから………。
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そこからの展開はあっという間だった。
マクスウェル『どうする?
もうお主等二人か残っておらんが。』
カオス「お前ぇ……!」
アローネ「カオス………。」
レイディーが倒されてから立て続けにウインドラ、カーヤ、タレス、ミシガンとやられていった。
マクスウェル『これで分かったか?
お主等の旅が儂の力無くしては成り立たなかったということが。
お主等の力は所詮はあの星屑での有象無象に過ぎぬ程度の力しか無いのじゃ。
いつからか儂の力を自分の力と錯覚しておったな。
お主等の力はこの程度じゃ。
強すぎる。その言葉の一言に尽きる。これまで相手にしてきたオサムロウ、カイメラ、フェニックス、アンセスターセンチュリオン、ラーゲッツとは次元を超越した力を持つこの敵の力は常軌を逸している。デリス=カーラーンをたった一人で破壊する力を持つのだからそれもそのはず。
カオス「(………もう駄目なのか………。
俺達がやって来たことは全部こいつの前では全然何の意味もない………。
コイツに向かっていってもウインドラやレイディーさんのように………。)」
アローネ「まだです!
まだ終わりではありません!
私達にはやるべき使命があります!
それを果たさずしてこのようなところで終わることは出来ません!」
カオス「(アローネ………。
どうしてそんなに………。)」
カオスはとうに心が折れていた。長年恨み続けてきた相手との力量の差が顕著にさらされて剣を握る気力さえも無くなっていた。
マクスウェル『………まだやると言うのか。
星の子よ。
ならば最期に儂からの餞別をくれてやるとしようか………。』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!