テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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飛来してくる力

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル『儂の力が無ければお主はこの程度でしか無かったということじゃ。

 儂に挑もうとするのであれば最低でも眷属の力を一つでも借りてからでなくては儂には勝てぬ。』

 

 

 倒れ伏すカオスに精霊はそんな忠告をしてきた。眷属とは伝説に聞くウンディーネ、シルフ、イフリート、ノーム、セルシウス、ヴォルトのことだろうがデリス=カーラーンを回ってもそんな眷属はいなかった。半年しか猶予がなかったというのに三万年の歴史を紡いできて誰一人としてその姿を目撃したことのない精霊達をどう見つければよかったのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………もう立ち上がる力すら無いな………。

 昔から痛みに慣れてたせいで気絶することも出来ない………。

 

 

 ………始めから分かってたんだ。

 こいつには勝てないってことは………。)」

 

 

 地に伏しながらカオスは全てを諦めていた。ここで立ち上がらなければデリス=カーラーンは滅ぼされその次は自分が消されてしまう。自分が戦って倒さなければいよいよデリス=カーラーンの終末が訪れてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル『………せめてもの情けだ。

 止めはあの星屑を消した後にしてやろう。

 お主もそこで見ておれ。

 

 

 あの星屑が砕け散る様をな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 倒れながらデリス=カーラーンを眺める。倒れ伏す前まではまだ周辺で輝いてた隕石郡がデリス=カーラーンを取り囲み遠目にはデリス=カーラーンが光輝いているように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………もう駄目なのか………。

 俺しかこいつと戦う人がいないのにその俺が全然刃が立たない………。

 ここでデリス=カーラーンの最期を見届けることしかもう………。)」

 

 

 力が足りないという次元ではない。まず戦いにすらならないという有り様だ。接近することすら出来ないのであれば精霊の敵にもなり得ない。その喉元に剣を突き立てることも無理ならこの勝負は事実勝負ですらなかったということに………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル『………!

 この魔力は………。』

 

 

 ふとマクスウェルが何かに反応を示すように呟いた。地に突っ伏すカオスからはマクスウェルがどのような表情をしているかは伺いしれなかったが予定外の事態が起こったのだと察することが出きる。呟きからデリス=カーラーンの方で何かが起こっているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 しかしデリス=カーラーンから遠く離れたこの星ではデリス=カーラーンの者がこの場に干渉することは不可能だ。援軍を期待しようともカオス達ですら精霊に強制的にワープさせられてここにいるのだ。精霊が今更援軍を認めここへ連れてこようとも勝てる見込みは万に一つも………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオオ…………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 精霊の呟きに反応して一時視線を精霊の方へと向けていたのだが再度デリス=カーラーンの方に目を向けるとデリス=カーラーンの輝きが変化しているのに気付く。一時は白いような黄色いような光を放っていたデリス=カーラーンの光が今では何故だか()()()()()()()()()()

 

 

カオス「(………何だ………?

 何があんなに赤く光ってるんだ………?

 デリス=カーラーンで何が………?

 火災でも起こっているのか………?

 ………だけどこんなに離れてるのにあんなに目立つだなんてどんなに規模の火災が………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………!?」

 

 

 ここでカオスは今何が起きてるのかに気付く。デリス=カーラーンの輝く赤い光が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

マクスウェル『やはり潜伏していたか…………()()()()()!!』

 

 

カオス「(イフリート………?)」

 

 

 マクスウェルはあの赤い光を見てイフリートだと言う。まさかイフリートがここへとやって来ると言うのだろうか、そんな思考が過ったが何故このタイミングで………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

 

 

 疑問に対する答えが見つからないまま光は刻一刻と光度を増して接近してくる。あの光が本当にイフリートだとするのならこのマクスウェルを倒しに来たのだろうか。一体イフリートとはどのような姿をしている精霊なのかと光を見続けていると………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドフォオオオオオオオ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デリス=カーラーンから伸びてきた赤い光は急激に加速し()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてカオスの体を高温の火で炎上させていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「う…………あ………あ………ぁ………。」

 

 

 急に飛んできた熱線に体の内と外両方を焼かれて悶えるカオス。もしかしたら自分の代わりにマクスウェルを倒しに来たのかと思いきやマクスウェルの代わりにイフリートはカオスに止めを刺しに来たのだった。

 

 

 

 

 

 

 マクスウェルに負わされた負傷もあってカオスはもがくことも出来ずに体を焼きあげられていく。

 

 

 

 

 

 

マクスウェル『………』

 

 

 マクスウェルはじっとカオスが焼かれていく光景を見ているだけだった。どうしてイフリートがわざわざデリス=カーラーンからやってきてカオスにとどめを刺すのかは理由は不明だがそれを推理する時間もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………このままこの炎に焼かれて俺は死ぬのか………。

 俺はこんなところで終わって………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フフ………情けないわね。

 特別に貴方に私の力を貸してあげるわ。』

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