テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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精霊王を撃退して

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル『見事じゃった………。

 この儂がこうもお主にしてやられるとはな………。』

 

 

 カオスの隕石をも真っ二つにした魔神は勢いを殺さずにマクスウェルへと直弾した。それによりマクスウェルは体に深い傷を負う。しかしそれでも痛みを感じているようには見えない。痛々しい見た目に反してまだまだ余裕がありそうだった。

 

 

 対してカオスは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドサッ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 空中で意識を失い地へと体を落とした。そのまま意識を取り戻す様子はない。

 

 

マクスウェル『マナを全て使い果たしたか………。

 生命として肉体を持つ者がマナを失えば結合する原子を維持出来ずに肉体が解離してしまうというのに無茶をする奴じゃ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポオオオオオ………。

 

 

 マクスウェルが言った通りカオスの体が光を放ち霧のように霧散していく。マナを失ったカオスは廃人を通り越し大気へと体を還元させていった。かつてカーヤの母親が同じ症状を患い消滅した。カオスもこのままでは消えてしまう。

 

 

マクスウェル『奴等を残して果てるのが心残りじゃがここまでよくやったものじゃな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 儂の負けじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスよ。

 お前が勝者じゃ。

 後のこの世界はお前達の好きにするがいい。

 儂は一足先にこの世界から去るとする。』

 

 

 マクスウェルの体が光の粒子を巻きながら消えていく。マクスウェルから放出された粒子はカオスへと流れ薄れ始めていたカオスの体に色彩が戻る。

 

 

マクスウェル『お前に儂の力の全てを委ねるとしよう。

 あの星屑もこの宇宙も全てお前達に任せるとする。

 儂からはもう何も言わん。

 これからは自由に生きろ。』

 

 

 意識の無いカオスにそう語りかけるマクスウェル。マクスウェルの体はもう間もなく完全に消失するだろう。

 

 

 そんな折りに聞いてる訳がないカオスにマクスウェルはこう言葉を残した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル『この宇宙は生きておる。

 意思は持ち合わせてはおらぬが確かに生きておる。

 この宇宙に真の死が訪れた時、それすなわちヴェノムに支配されてしまったということじゃ。

 そうなってしまえばもう後にも先にも何も変わらぬ世界しかない。

 もしそんな虚無の世界が訪れ永遠にそれが続く世界になったとしたら………、

 

 

 カオス………お前ならそんな世界に生き続けることを望むか?

 それとも全てをまた()()()()()()()()()()()()()()()()?

 儂の力を得たお前なら全ての生命が生き絶えようともいかなる環境においても生き抜く術がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 忘れるな。

 お前に授けたその力………常に狙われる身にあるということをな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス……………………オス………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………………)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………オス………?………………………カオス……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………………誰かが………………俺の名前を呼んでる………?

 ………………誰だ………?

 誰が俺を呼んでるんだ………?

 俺のことをそんな親しげに呼ぶ人達はもうこの世には………というかここに誰か他に人がいるわけが………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カオス!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

 その声はすぐ近くから聞こえた。自分を起こそうと体を揺さぶり意識を覚まそうとしてくるその相手は目を開いた時そこにいるはずのない相手だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「カオス!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………………ア………ローネ………?」

 

 

 カオスを起こそうとしていたのはアローネであった。マクスウェルによってデリス=カーラーンから遠い地に飛ばされそこでマクスウェルからの攻撃を受けてカオスを庇って塵と消えた彼女が今目に前にいる。

 

 

アローネ「大丈夫ですか!?

 どこも異常はありませんか!?

 あのあと一体何があったのですか!

 私()はどうしてこうして無事にここへ戻ってこれたのですか!」

 

 

カオス「そ、そんな一辺に訊かないで!

 俺だって何があったかは………………達………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こう言うことだカオス。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 振り替えると驚くべき光景が待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「何があったかは分からんがどうやら俺達も無事なようだ。

 一応言っておくがちゃんと生きてるぞ。」

 

 

カオス「ウインドラ………。」

 

 

タレス「何が起こったんでしょうか………?

 あのマクスウェルの術を受けた直後から何も思い出せないのですが………。」

 

 

カオス「タレス………。」

 

 

ミシガン「あれはなんだったんだろう………?

 気が付いたらまたあの空間に飛ばされる前の場所に戻ってきてるしいつの間にか朝になってるし………皆も無事みたいだしまるで夢でも見てたかのよう………。」

 

 

カオス「ミシガン………。」

 

 

カーヤ「ここは………デリス=カーラーンで合ってるんだよね………?

 また全然知らない違う星なんかじょないよね………?

 ………カオスさん達は………カーヤの知ってるカオスさん達でいいんだよね………?」

 

 

カオス「カーヤ………。」

 

 

レイディー「ここにこうしてアタシ達がいるってことは坊やはあのマクスウェルを倒したってことか?

 アタシは最初にやられちまったからどうなったのか知らねぇがこいつらの反応をみる限りだと坊や以外は全員奴にやられてたみたいだな。

 ………まったくどんな魔法を使ったんだか………。

 奴との勝負に勝ったからアタシ達は奴の力で甦ることができたのか?

 マジでとんでもねぇ奴だったな………。」

 

 

カオス「レイディーさん………。」

 

 

 アローネだけではなかった。マクスウェルによって倒れていった仲間達が何事もなかったかのようにカオスの周りに集まっていた。どこも怪我などしておらずあの戦いが嘘だったかのようにピンピンしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………全員無事ですよ………。

 皆生きてデリス=カーラーンへと戻ってこられました。

 デリス=カーラーンは守られたのです。

 ………カオスが途中で諦めようとしたときはもう駄目かと思いましたよ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 貴方に全てを託してよかった………。

 貴方がこの星の窮地を救ったのですカオス………。」

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