テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
レイディー「………それでどうなってんだよ?
さっきの術はマクスウェルが使ってた術だぞ?
それをつけたり消したり出来るなんてハッキリ言って異常だ。
あんだけの術個人で使うとなると一発で体の中のマナを根こそぎ持ってかれる。
まだマクスウェルの奴はお前に憑依してるとでも言うのか?」
レサリナスに向けてグラース国道を進んでいたカオス達は騎士団が駆け付けてきたこともあって見付かって捕らえられないように今はレサリナスとは逆の方向へと進んでいた。
カオス「………いえ………マクスウェルは………今のところ俺の中にいるような感覚は………。」
アローネ「分かるのですか?
精霊に憑依されているかいないかが。」
カオス「…前にシーモス海道でユーラスにやられる前と後で体の中に違和感があったんだ。
ダレイオスにいる間中はずっと俺の体の中に俺じゃない他の誰かがいる感覚がしてたんだけど今はそれが無いんだ………。
半年前に戻ったような気がするよ。」
ウインドラ「マクスウェルはカオスの体から離れたと言うことか?
だがお前のマナはこれまでとそう変わってないように思えるが………。」
タレス「相変わらずカオスさんのマナがバルツィエやヴェノムの主なんかよりも桁外れに高いように感じます。
まだマクスウェルはカオスさんの中にいるのでは?」
カオス「マクスウェルは………いるようないないようなそんな感じかな………。
前まではマクスウェルが貯めていたマナを使わせてもらってる感じだったんだけど今はなんか俺自身のマナを使ってる感覚がある………。」
アローネ「それにしてはあまり今までと変わっていないようですが………。」
カオス「俺もどうなってるかよく………。」
レイディー「お前………
カオス「!」
アローネ「カオスが霊人に………?」
レイディー「お前達がアインワルドの巫女から聞いたっていう霊人ってのは
今の坊やがまさにそれじゃねぇか。
今までは精霊と共生してるような状態だったのが精霊がいないのに力だけは精霊がいた時と同じ。
坊やが精霊の力そのものを継承してんだよ。
まさしく霊人ってのに相応しい状態じゃねえかよ。」
カオス「俺が………霊人に………。」
精霊を殺してその力の全てを奪う霊人、あの戦いでマクスウェルを倒せたかは確認できなかったが自分の中にマクスウェルの力があるのであればそういうことになるのだろう。
ミシガン「この半年でマクスウェルによる世界の破壊を止めることばかり考えていたけど一緒にカオスが抱えていた精霊をどうにかするかって問題も解決したことになるの?」
カオス「………あいつがいなくなったのはいいけどあいつの力だけがそのまま俺の中に残ったのか………。
………なんか妙な感覚だな………。
結局は俺個人の本来の力がどのくらいだったのか分からない訳だし………。」
ウインドラ「マクスウェルにあれこれ指示されることも無くなったから好きに扱えばいいんじゃないか?
これまでとそう変わらないだろうが徐々に受け入れていけばいい。
もうお前が気に病んでいたミストももう無いのだしな。」
カオス「それはそうだけど………。」
タレス「まだ全てが解決とはいきません。
精霊の力をカオスさんが受け継いだことは置いておいて今はフェデールの居場所を特定することに専念しましょう。」
ミシガン「私もタレスと同意見。
マクスウェルのことは一先ず解決して世界の危機は去ったってことにしとこう。
もう昨日の期日も過ぎちゃったわけだしこれ以上マクスウェルのことにとらわれすぎても話が進まないよ。
私は早くフェデールのところに行きたい。
フェデールのところに行ってミストの皆の仇を………。」
レイディー「そう焦るんじゃねぇよ。
どうせ今レサリナスに行っても多分封鎖されてるだろうぜ。
なんせ昨日の騒ぎに引き続いてレサリナスの近くにアタシ達みたいな大物指名手配犯が彷徨いてるのを見られちまったからな。
正攻法じゃまずレサリナスには入れねぇ。」
ウインドラ「レイディー殿の言う通りだろう。
前にもカオス達が南部から北上してきた辺りでレサリナスで検問が敷かれたからな。
今回も同じ様に検問を開く筈だ。
正面から行くのは得策ではない。」
カーヤ「?
何でそのレサリナスってところに入れないの?」
アローネ「私達が堂々とレサリナスの中へと入ろうとするとそれを阻もうと騎士団が待ち構えているからです。
騎士団に会えば争いは避けられないのですよ。」
カーヤ「そうなんだ………。
じゃあどうやってレサリナスに入るの?」
カオス「それを今から皆で話し合おうとしてたんだよ。
どうにかしてレサリナスの中には入りたいけど騎士団がいたらどうしようも………。」
ガタガタガタ………!!
カオス「ん………?」
カオス達がレサリナスへの侵入の方法を考えていると近くを亀車が通った。その亀車は真っ直ぐ道沿いに進みレサリナスの方へと向かっていった。
ウインドラ「………亀車か………。
一瞬騎士団が駆け付けてきたのかと思ったぞ。」
タレス「そういえばここは道のど真ん中ですからね。
イクアダから物資を運び込んでる途中なんでしょう。」
アローネ「あの亀車は検問をお受けになるのでしょうか………?」
レイディー「そりゃ当然するに決まってるだろ。
検問をしないのは精々
カオス「傘下………?
………………ブラムとか………?」
ウインドラ「!
………そうだ。
ブラム隊長だ!
あの人なら検問も顔パスで通れる筈だ!」
タレス「ブラムと言うとオーギワン港にいた騎士の人のことですよね?
前にレサリナスでもボク達を普通に見逃してくれたあの………。」
アローネ「先日の様子ですとこのグラース国道で待っていればまたここを通過しそうですね。
どうもミストのことを知らないようでしたしフェデールからもミストのことを知らされていないみたいですし。」
レイディー「ブラムか。
そいつぁ丁度いい足掛かりがいたもんだな。
あいつに頼んで積み荷の亀車にでも乗せてもらえりゃレサリナスに難なく入れそうだな。
ブラムのマナの感じならアタシが分かる。
奴が通れば一発で見つけられるぜ。」
ミシガン「じゃあどこか話し掛けられるいいポイントを探してそこでブラムを待とう。
もたもたしてたら知らない内にブラムがオーギワン港の方まで行っちゃう。」
カオス達はレサリナスに侵入すべくブラムがグラース国道を通るのを待つことした。
そして思い付きで立てたこの作戦が見事成功しレサリナスへと無事に侵入することが出来た………。