テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ブラム「この前のレサリナスでの時は正式な謝罪も出来ずに申し訳ありませんでした。
臣民様方もレサリナス脱出をお急ぎしていたために私の方が引き留めることも出来ず言葉だけの謝罪になってしまい誠に「そんなことはどうだっていいんだよ。」」
レイディー「今アタシ達はお前に謝ってほしいんじゃねぇよ。
お前に頼みたいことがあって引き留めたんだ。
お前はアタシ達の要求を呑んでくれたらそれでいい。
黙ってアタシ等の言う通りにしろ。
いいな?」
本来謝罪される必要のないレイディーがブラムのカオス達に対する謝罪を拒否する。性格と口が悪いせいか発言だけ取ると本当に賊のようだった。
タレス「なんか悪人みたいになってますねボク達………。」
アローネ「レイディーもう少し言い方を優しく出来ませんか?
それでは彼を脅しているようにしか聞こえません。」
ミシガン「仕方ないよ。
レイディーのこれは注意して治るものじゃないし。」
ウインドラ「すまないブラム隊長。
頼みたいことがあるのは確かなんだが別に上から物を言うつもりは無いんだ。
俺達をレサリナスに極秘に潜入する手助けをしてほしいだけで。」
ブラム「レサリナスに………?
………なるほどそういうことでしたか………。
今朝方から門前で何やら検査をなさっていましたから今レサリナスには臣民様方のような方々は出入りしにくくなっておりましたからねぇ………。」
アローネ「やはり検問が敷かれていたのですね。
迂闊に飛び込まないで正解でした。」
ブラム「しかしレサリナスに何をなさるのですか?
風の噂では臣民様方は何やらダレイオスに渡られていたようでございますが………。」
カオス「そのこととは別に個人的に騎士団趙………フェデールに訊きたいことがあるんです。」
ブラム「フェデール………様に………?
一体どの様なことをお訊きされるのでしょうか?」
ミシガン「何でミストの皆を焼き殺したしたのかをだよ。」
ブラム「!?
何ですって……!?」
ミストが焼かれたことを言うとブラムは驚く。やはりフェデールからは何も聞かされていなかったようだ。
タレス「ボク達がダレイオスからマテオに戻ってきたのは一週間前です。
ダレイオスの西側にあるゲダイアンという都市があった付近から海を渡って帰ってきました。
マテオに到着した場所がたまたまミストが近くだったので家出するようにミストを出てきたミシガンさんの要望もあってミストの様子を見に行ったんです。
………そしたらそこには既に村中が燃え尽きた跡で………。」
カオス「俺達はどうしてミストがあんなことになったのか調べようとしましたがミストの周りには他に生存者はいませんでした。
何の手掛かりもなくてどうしようかって時にリトビアにミストから逃げてきたザックっていう知り合いがいたんで話を聞いたらミストをやったのはフェデールだったらしいんです。」
アローネ「ザックさんが二ヶ月程前に偶然村から出て森の中にいたようでして彼だけがフェデールが放った炎の術から逃れられたようです。
生存者は恐らく彼一人だけで唯一の目撃者となりました。」
ブラム「そんな………そんな報告は何も………。
私はこれからミストに………………、
………!
ぶっ、部下は………!?
私の部下達はどうしました!?
あそこには渡しの部隊が駐留しておりました!
ミストにいた私の部下達はどこに………!?」
ミストが焼かれたことを聞いてブラムがミストにいた騎士団の部下達のことを訊いてくる。身近な知人達のことを心配してのことだろうがカオス達はその質問に残酷な答えしか用意できない。
レイディー「言っただろ?
生きてた奴は他にはいねぇ。
お前の部下達もミストの奴等と一緒に灰になってたんだよ。」
ブラム「そんな………。
何故同じ騎士団の部下達まで………。
………そっ、それは真のことなのですか!?
何か………!
どこかの村と見間違いをしていたりなどはしていませんか!?」
ウインドラ「………俺達もそうだと思いたかった………。
焼き払われたのはミストとは違う別の村だと信じたかった………。
………だが現実は現実のままだった。
攻撃を受けたのは確かにミストだったんだ。」
アローネ「焼き跡から何かの証明になるのではないかと遺品を預かってきました。
…ブラムさんならこれに見覚えはありませんか?」
アローネが鞄の中から黒ずんだ棒状のものを取り出す。カオス達はアローネがそんなものを持ち出しているとは知らずにブラムと一緒に注目する。よく観察して見れば何かマークのようなものが見える。
ブラム「……それは私の………ブラム家の紋章が彫られた鞘………。
………カエサルさんの………部下に所持させていたものです………。」
確定的な証拠が出てきてしまった。それがあったということは間違いなくブラムの部下がその現場にいたことになる。そしてブラムの部下が滞在していたのはミストでそのミストは………、
ブラム「………ミストが焼き尽くされたというのは真のようですね………。
………ミストはどの様なご様子でしたか………?
あの村にいた方達は本当に村と共に焼かれてしまったのですか………?
建物や畑が焼かれただけで住んでいた人々はどこかに連れ去られた可能性というのはありませんか………?」
ミシガン「………悲しいけど生き残りはザック以外にはいなかった………。
村の中には沢山の炎に包まれて焼かれた黒焦げの遺体しかなかったんだよ………。」
レイディー「アタシも一度村に入ったからお前の部隊がどの辺りにいたのか把握していた。
お前の部隊がいた宿舎の周りには体つきからして男と思われる遺体が沢山散らばってたぞ。
全員似たような格好してたからお前の部下達だろうな。」
ブラム「………そう………ですか………。
カエサルさん達が………そんなことに………。
………そんな最期をカエサルさん達が………。」
ブラムの顔は怒りや悲しみといった感情は読み取れない。読み取れるのは現実を受け止められないという無感情な表情だけだった………。