テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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泣きたいはずなのに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラム「………」

 

 

レイディー「気の毒なところ悪いがアタシ達も急ぎの用なんだ。

 なんとかアタシ達をレサリナスまで乗せていってもらえねぇか?

 もうアンタ以外には頼れる奴がいないんだよ。

 この機会を逃すともうレサリナスに入る機会が来ないと思うんだ。

 協力してくれねぇか?」

 

 

ブラム「………」

 

 

ウインドラ「………ブラム隊長………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラム「………分かりました。

 貴殿方をレサリナスへとお連れしましょう………。

 それで臣民様方への僅かながらの罪滅ぼしとさせていただきます。

 まだまだこの程度では足りませんがせめてもの償いです。」

 

 

 ブラムはカオス達の要求を呑んでくれた。ここからはブラムがカオス達をレサリナスの中まで案内するようだ。

 

 

アローネ「御助力感謝いたします。

 私達だけでは騒ぎを起こさずにレサリナスへと行くのは難しかったですから。」

 

 

ブラム「…臣民様お二人にかけた迷惑に比べればこのくらい安過ぎるものです………。

 ………ですが私もフェデール様にミストへと戻る旨を伝えてレサリナスを出発した身です。

 レサリナスへと戻る言い訳としては忘れ物を取りに戻って来たのだと言えばそれでどうにかレサリナスへは入ることは可能ですが皆様をレサリナスへと招いた後は直ぐにミストに向けてとまた出発しなければなりません。」

 

 

タレス「………?

 何を言ってるんですか?

 だからミストは………フェデールに………。」

 

 

ブラム「貴殿方のことを疑ってるわけではありません。

 

 

 

 

 

 

 ですが私自身の目で確かめておきたいのです。

 ミストがどうなったか………私の部下達がどうなったかをちゃんとこの目に焼き付けておきたいのです………。」

 

 

 ブラムの意思は固かった。止めようとしても彼の決意は変わりそうになかった。

 

 

カオス「………分かりました。

 そこまで言うのなら止めたりはしません。

 俺達の故郷ミストがどうなってるか見てくればいいと思います。」

 

 

アローネ「カオス………ですけどミストに行ってももうあそこには誰も………。」

 

 

レイディー「止しな。

 無駄足だろうが何だろうが個人の自由だ。

 そいつがミストに行くってんなら好きにすればいい。

 アタシ達とそいつはそこまで深い仲でもねぇんだ。

 そいつの自由を縛り付けるようなことは出来ねぇ。」

 

 

ミシガン「本当に行くの………?

 私達が話したことは全部本当のことなんだよ………?

 ミストに行ってもブラムさんの友達の………その………。」

 

 

ブラム「………だからこそ私はミストに向かわねばなりません。

 友には私の帰りを待たせておりました。

 亡くなったとはいえ私は友との約束を果たさねばなりません。

 皆様をレサリナスにお届けした後に私は友との約束を果たしに参ります。」

 

 

カオス「…案外義理堅いんですね。

 バルツィエに近付いて情報源を仕入れているくらいだから薄情な人だと思っていました。」

 

 

ブラム「私にはそういう役割しかこなせませんから………。

 私にしか出来ないのであれば全力でそれに取り組むべきです。

 後ろ指さされようとも誰かが事前にバルツィエが何を計画しているかを知り出来るだけ被害を最小限に抑える。

 ゴールデン家………バーナン様から受けたご恩に報いるためにはそういう間接的な方法しか無かったのです………。」

 

 

アローネ「バーナン………様………?」

 

 

ウインドラ「バーナン・ゴールデン隊長………半年前に城前広場でユーラスに処刑された人だ。」

 

 

カオス「!

 あの人!」

 

 

ブラム「ゴールデン家は代々バルツィエと並びマテオの柱として機能してきました。

 それがバルツィエが力を付けていったことで関係は傾きだし対立するようになってきました。

 このままバルツィエの思い通りに進めばいずれバルツィエには誰も逆らえなくなってしまう。

 ですから私はバルツィエに近付きバルツィエが今以上に成長を遂げないよう影でバルツィエが任務を失敗したり悪評が広まるような噂を流したりしておりました。

 臣民様御二方のこともその例にございます。」

 

 

ウインドラ「バルツィエの身内から手配される程の悪人が出ればそれだけで家としての株は下がっていく。

 そしてカオスのようなバルツィエの生まれでありながらバルツィエと真っ向から戦う者がいればそれだけで人々は希望を持つことが出来る。

 バルツィエと戦うのは俺達ダリントン隊やバーナン隊の部隊だが人民の支持も時には必要になってくるからな。

 カオスとアローネは巻き込まれる形でそうなってしまったんだ。」

 

 

レイディー「そんでもって最終的には二人だけじゃなくてあの広場にいたアタシ達全員が指名手配をバルツィエから直接受けることになったってわけだ。

 もうこりゃバルツィエとの戦いはどこにいても避けられはしねぇな。」

 

 

アローネ「そんなことは始めから分かっております。

 バルツィエとはいつか正式に決着をつけねばなりません。

 ですがその前に私達は知らねばなりません。

 フェデールの真意を………そしてバルツィエのことも………。」

 

 

ブラム「…皆様はとてもお急ぎのようですね。

 では私はかめにんに急遽予定を変更することを伝えてまいります。

 皆様はこちらでお待ちください。」

 

 

 ブラムは待たせているかめにんの元へ向かった。その足取りは話をする前と比べて大分重たそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………辛そうだねブラム………。」

 

 

ウインドラ「唐突に仲のよかった友人達が死んだと告げられたんだ。

 あぁなってしまうのも無理はないさ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後戻ってきたブラムに亀車の荷台に乗せられて一行はレサリナスへと向かうのだった………。

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