テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
王都レサリナス 深夜
レイディー「………よし、
早速情報収集を開始するぞ。
各自手分けしてフェデールの居所を探れ。」
深夜になった途端レイディーが皆にこれから行う作戦についての支持を出した。
カーヤ「?
一緒に行動しないの?」
ウインドラ「複数人で動くのは注目が集まりやすい。
もし街の中にいる誰かが俺達の顔にピンときたら即通報されてしまうだろう。」
ミシガン「でも私達が前にレサリナスで暴れた時は街の人達は皆私達の味方っぽかったけどそれで通報なんてされるの?」
タレス「世の中そう良い人達ばかりじゃありませんよ。
ボク達は今賞金のかかった逃亡犯なんです。
お金のためなら人は簡単に人を売ったりするんですから安心してはいられません。」
アローネ「探索するにしてもカーヤは一人では迷いそうですね。
私達の位置は共鳴で把握していてもこういった街中では動き辛いと思います。
どなたかカーヤと共に探索することにしませんか?」
カオス「そうだね………。
じゃあ俺と一緒に回ろうか?」
カーヤ「うん、
じゃあカオスさんと一緒にいく。」
ウインドラ「決まりだな。
それでは皆がどこを探索するかについてだが………。」
レイディー「アタシと擬きはこの街の滞在歴が長い。
他はそんなにこの街のことよく知らねぇだろ?
だったらアタシと擬きでこっから一番遠い貧民街を探索して他の奴等はこの周辺を回ってくれ。
手が空いてる奴はもしもの時のために逃走経路を確保するのもいい。
どれだけ時間がかかるか分からねぇんだ。
ヤバくなりそうならさっさとこんな街からトンズラするのも考えに入れとかなきゃいけねぇ。
なんだったら坊やとラーゲッツの娘で抜け出せそうなところを探しておいてくれ。」
カオス「分かりました。
ではそうします。」
アローネ「ですがレイディー………、
調べると言ってもどの様にして調べるのですか?
聞き込みとかそういった方法ですとかえって目立つのではないでしょうか?」
ブラムから借りた服でどうにか一般市民になりきることはできたが情報を収集する方法がまだ定まってはいなかった。カオス達は現在謂いいみでも悪い意味でも有名人だ。不用意に誰かに接触すればそれだけで正体を看破されかねない。
タレス「前に広場にいたファンクラブの人達に会えればなんとか情報は手に入れられるんじゃないですか?」
レイディー「それは愚策だろうよ。
アタシ等の姿はバッチリと騎士団に見られてる。
もしアタシ等がレサリナスに潜入して接触するとしたらあいつ等だ。
あいつ等の近くに見張りが張られている可能性は非常に高い。
第一あいつ等と会ってあいつ等が活気付いたりでもしたら何かあったと見るだろ?
ファンクラブの連中歩頼ることはできねぇ。」
カオス「じゃあ一体どうやって俺達はフェデールの居場所を探れば………?」
レイディー「………ぶっちゃけブラムの野郎に訊くのが手っ取り早かったんだけどな。
その手を使おうと思ったがあまりに正確な情報過ぎてその通りに動くと今度はブラムにスパイの容疑がかかっちまう。
お前達もダインがアタシ達側に来るまではブラムにはまだバルツィエ側にいてもらった方がいいだろ?
情報の収集の仕方は地道に新聞や掲示板、盗聴とかで探し当てるしかねぇ。
レサリナスに潜入出来ただけでも上場だったっつーことで各自自由に情報集めに専念してくれ。
以上解散。」
そう言い残してレイディーは夜の街へと繰り出す。
ウインドラ「!
待ってくれレイディー殿!
俺も途中まで同行する!
………では皆も気を付けて捜索してくれ。」
レイディーを追ってウインドラも出発した。
ミシガン「…なんかドタバタしてたね………。
………私もそろそろ行こうかな。」
続いてミシガンも街に向かう。
タレス「ではボクも………。」
タレスもいなくなる。
アローネ「………私も行きますね。
私は………カーラーン教会を見てこようと思います。」
カオス「カーラーン教会?」
アローネは発つ前に行き先を教えてきた。以前お世話になったカーラーン教会に行くようだ。
アローネ「はい、
今あの場所がどうなってしまったのか気になりまして………。」
カオス「…ランドールの話じゃ俺達のせいで攻撃されたって言ってたもんね。
………俺も見に行こうかな。」
アローネ「一緒に行かれますか?」
カオス「うん。
カーヤも別にいいよね?」
カーヤ「大丈夫。
だけどカーラーン教会ってどんなところ?」
カーラーン教会と聞いてカーヤが訊いてくる。
カオス「………誰であっても受け入れてくれて落ち着ける………そんな場所かな。」
アローネ「私の知人が設立した施設で世界で行き場を失った子供や怪我をした人達を介抱したりもしてくださるそんな争いとは無縁の建物です。」
カーヤ「争いと無縁………?」
カオス「カーラーン教会はマテオとダレイオス両方にあるんだけどその二つの国とは違う
二つの国の両方にあるけどその二つの国同士の争いには参加したりせずに争いで親を失った子とか………ダレイオスで生まれて捨てられたハーフエルフの子とかを積極的に引き取って面倒を見てくれたりもするとてもいい人達がいる場所………それがカーラーン教会なんだ。」
カーヤ「そんなところが………。」
アローネ「…もしカーヤが六年前にカーラーン教会へと足を運んでいれば私達はもっと別の出逢い方をしていたことでしょうね………。」
カーヤ「………でもカーヤは六年前にはヴェノムに………。」
カオス「うん、
分かってるよ。
カーヤは他の人にウイルスを感染させないようにそういった人の多いところを避けてたんだよね。
カーヤがもしカーラーン教会に行ってたらカーラーン教会の人達がカーヤとうまく付き合える方法とか考えたりもしてくれたんだろうけどそれだと俺達とカーヤは出逢ってなかったかもしれないしね。」
アローネ「私はカーヤと出逢えて良かったと感じますよ?
カーヤはどうですか?」
カーヤ「カーヤは………カーヤも嬉しかった………。
こんなにカーヤに優しくしてくれて今も………。」
カオス「俺達もだよ………。
カーヤと出逢うことが出来て本当に良かったと思う。
それでカーラーン教会についてなんどけどカーヤには是非会ってほしい人がいるんだ。
あの人はどんな人も差別しない、困っている人になら誰にでも手を差し伸べてくれる凄く優しい人がいるんだ。」
アローネ「カオスの言う通りです。
あの人ならカーヤも直ぐに打ち解けることが出来ますよ。
彼女は私がいた国でも多くの人に慕われ愛されてきましたからカーヤのことも気にかけてもらえると思います。」
カーヤ「差別しない………?
カオスさん達と同じ?」
アローネ「勿論です。
終戦後は私とカオスは彼女のもとに身を寄せる予定なのです。
その時が来たらカーヤも一緒にカタスのいるカーラーン教会に行きましょうね。」
終戦。
マテオとダレイオスが戦争しその戦いに決着がついた時カオス達は三人で今はどこにいるのか分からないカタスの元で暮らせると思っていた………。
そんな未来は最終的に訪れることはなかった………。