テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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憎しみの炎を燃やす女性

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「ダリントン……お兄さんの仇………?」

 

 

 ダリントンとはウインドラが所属していた部隊の当時の隊長でウインドラの上司だった人だ。彼はメルザ曰くメルザと同じ孤児院からの排出で血の繋がりはなかったがメルザは実の兄のように慕っていたという。

 

 

 それが年々酷くなるバルツィエの悪政に反抗しようとしてウインドラと共に裏で色々と活動していたところを捕らえられ殺された。城前広場では見せ物にするため首を切り落として腐らないように氷付けにしてユーラスに使われてしまいあたかもダリントンが颯爽とバーナンの危機に駆け付けたかのように演出した。

 

 

 その後バーナンはその駆け付けてきたダリントンに処刑を執行され怒り狂ったバーナン隊の一人と刺し違えるかのようにダリントンは死亡、最後はダリントンはその時には既に惨殺されていたことを知らされる。

 

 

 

 

 

 

メルザ「………はい。

 一刻も早くバルツィエは消えるべきです。

 あんな人を傷付けることしか能のない人達はさっさとこの国からいなくなればいいんです。

 

 

 ………いいえ、

 国からいなくなるだけじゃ駄目です。

 髪の毛一本細胞の一つも残らずこのデリス=カーラーンからいなくなってもらわないと私達民間人が平穏穏やかに暮らすことも出来ません。

 あいつらは誰一人生きてちゃいけない人種なんです………!」

 

 

 初めて会った時は気さくで明るく冗談を言う朗らかな女性だと思ったが今のメルザは口調こそ変わらないもののバルツィエのこととなると言葉に棘……どころか切れ味のいい刃が交じる。ダリントンをバルツィエに奪われたことが彼女の中で相当根強く残っているようだった。

 

 

カーヤ「………!」

 

 

カオス「おっ、落ち着いて下さいメルザさん!

 どうしたんですか!?」

 

 

アローネ「私達はバルツィエと戦いはしますが全員を殺害したりまではしません。

 相手が降伏し投降するのでしたらそこまでにして「何を言ってるんですか?」」

 

 

メルザ「降伏?投降?

 そんなことバルツィエがしたりするとでも?あいつらはプライドの固まりですよ?他人を息をするように見下し続けないと生きていけない人達なんですよ?そんな人達が誰かに負けを認めたりはしません。あいつらは生きている間ずっと誰かを傷つけ続けていないと生きていられないんです。バルツィエが生きてても何の得にもなりません。あいつらは滅ぶべきなんです。それがマテオ、ひいてはデリス=カーラーンのためなんです。バルツィエが滅ぶことこそが世界に真の平和をもたらすんです。そうに決まっています。だからバルツィエはなんとしてでも倒されなくちゃいけないんです。だから早く戦争を始めてください。バルツィエを根絶やしにしてください。あいつらを視界に捉えるだけで体の震えが止まらないんです。バルツィエに比べればヴェノムなんてまだ可愛いものです。私達が普通に生活する上でバルツィエの存在は邪魔なんです。あいつらさえいなくなれば争い事なんてそもそも起こったりしないんです。そう考えるとバルツィエって極悪人ですよね。何で偉そうに騎士団なんかにいるんだろ?あいつらが原因で血が流れることが多いのにおかしいですよね?やっぱりバルツィエなんてこの世には不要な連中なんですよ。一人だって残してなんておけない。一人でも残ってたらそこからまた次の悲劇に繋がる未来しか見えない。これ以上お兄ちゃんのような犠牲を無くす意味でもやっぱりバルツィエは全滅させた方がいいですよね?そうですよね?私何かおかしなこと言ってますか?どうですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス・アローネ「「………」」

 

 

 身近な者を殺されて恨むのは仕方ないことだがメルザは恨みが強すぎて精神が不安定になってしまっている。バルツィエがダリントンを殺したことよりもバルツィエが生きているという事実すら認められないようだった。

 

 

カーヤ「……」

 

 

 今にして思えばカーヤをここに連れてきたのは失敗だった。事情を知らないカーヤにとってはメルザが自分やカオスに暴言を吐いているように聞こえる。メルザもカオスがバルツィエの血族であることは知っているがそのことを気にかける余裕もないぐらいにバルツィエへの呪いの言葉を吐き続ける。

 

 

メルザ「…カオスさん達はマテオの様子………ってことはバルツィエのことを見にきたんですよね?

 私バルツィエのことなら知ってますよ?

 カオスさん達にも私が把握している情報を全部教えて差し上げますよ。

 バルツィエのことならカオスさん達がダレイオスに行っている間ずっと見てきましたから。

 まずユーラスはカオスさん達を追い掛けていって一昨日のカオスさん達が使った術で死んだって聞いてます。

 ランドール、ダイン、ラーゲッツの三人はランドール、ダインがダレイオスに行ってから暫くしてランドールとダインの二人が帰ってきてまだラーゲッツだけは帰ってきてません。

 アレックスと娘のアンシェルはずっとこのレサリナスから出ずに王城にいました。

 フェデールはなんかよく分からなかったですけど南部の方に向かってたみたいです。

 あと何故かランドールがカーラーン教会を攻撃したみたいで………あっ、見てきましたか?

 レサリナスのカーラーン教会無くなっちゃったんですよ。

 もう訳分かりませんよね。

 何でカーラーン教会を潰しちゃったのかな?

 あんなことされたら教皇も黙っちゃいないのに馬鹿な連中ですよね。

 世界中を敵に回しちゃって調子に乗るのも大概にしてほしいですよね。

 これはもう本当にバルツィエを根絶するしかありませんよね?

 そう思いません?」

 

 

 つらつらとバルツィエのメンバーがどこでどうしていたかを語りだすメルザ。メルザがバルツィエの情報を調べていたことにはカオス達も自分達で調べる手間が省けて助かる思いだったが彼女が話を続けていく内に徐々にその表情に陰りを増していくその様子からカオス達は一抹の不安を隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鬼気としてバルツィエの全滅を唱うメルザはどこか危うげな雰囲気を纏いカオス達を戦慄させるのだった………。

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