テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アローネ「明日の夕刻………。
その時間帯にフェデールが修練場にやってくる可能性が高いのですね。」
ウインドラ「そのようだな。
その時間帯に皆でフェデールを待つことにするか。」
あれからダインはバルツィエの屋敷に戻りフェデールの予定を調べてくれた。そしてダインによるとフェデールは明日に修練場で剣の稽古をするかもしれないとのことだった。
カオス「…ダインを騙しているようでしのびないな……。
俺達がフェデールに用があるのはあのことだけじゃなかったんだけど……。」
レイディー「別にいいじゃねぇか。
ラーゲッツの言ってたことを訊くってのも目的の一つだったんだからよ。
ミストの件のことまで言っちまうとややこしくなりそうだったから言わなくて正解だったと思うぜ?
それにそんなにダインのことが気になるってんならフェデールの出方次第だが奴と戦いにならねぇようにすれば…。」ダンッ!
ミシガン「…何言ってるの………?
フェデールはミストの皆を焼き殺したんだよ?
そんなのが目に前に来るのに話を聞くだけで帰すの?
話をするだけで何もしないの?
私はフェデールを倒すためだけにここまで来たんだよ?
なのに何もせずに帰すだなんてできるわけないでしょ。」
レイディーの言葉に反応してミシガンが異議を唱える。カオス達の中ではミストのことで一番衝撃を受けていた彼女はただ話をするだけで終わらせるのに納得がいかないようだ。
レイディー「チッ………冷静になれよ馬鹿が。
フェデールが一人で修練場とやらに来たとしてもそこはまだこのレサリナスの敷地の中だぞ。
そんなところでフェデールとおっぱじめようってのか?
奴はすんなり討てるような相手じゃねぇよ。
いざ戦いになってみて時間がかかればかかるほどフェデールの援軍がゾロゾロと出てくるだろうよ。
しかも修練場があるのは王城のすぐ側だ。
アタシ達とフェデールがドンパチ始めた時点で城の兵士がすっ飛んでくる。
ここでやりあうのは旗色が悪すぎるんだ。」
ウインドラ「フェデールのことで腹にすえかねているのは俺も同じだミシガン。
だがレイディー殿が言うように戦闘になれば退路を確保しておかねばならんしここでの戦闘は余計な手間が多くかかる。
もしどうしてもやると言うのならフェデールを上手いことのせてレサリナスの外に連れ出すかだ。
フェデールが俺達の誘いに乗ればの話だが試してみるだけの価値は「そんなことどうだっていいでしょ!?」」
ミシガン「私達はダレイオスのあのヴェノムの主を倒してこにまで来たんだよ!?
それを今更何
フェデールなんて私一人でも十分だよ!
皆が戦う気が無いんなら明日は私一人だけでもフェデールを『ナイトメア』……!?」ガクッ…、
バタン………。
興奮した様子のミシガンが一瞬で気を失う。意識を失い倒れそうになる体をアローネが支える。
アローネ「ミシガンには少々時間を置く必要がありますね。
これでは一人でバルツィエに突撃していきかねません。
明日のフェデールが現れるという時間ミシガンは向かわせない方が良さそうです。」
ウインドラ「…手間をかけさせてすまない。
確かにフェデールから情報を引き出すにしても大所帯で行けば奴に警戒されて応援を呼ばれる危険性がある。
明日は一人………もしくは二人でフェデールにところに行くのがベストだろう。」
タレス「そうなるとフェデールが襲ってきたとしても反撃できるメンバーに絞られますね………。
カオスさんとカーヤさんならフェデールとも対等に戦えると思いますが………。」
カーヤ「カーヤが………?
でもカーヤ難しい話あんまり分かんないんだけど………。」
レイディー「おいガキ。
何でアタシを抜かした?」
タレス「レイディーさんってなんか会うたびにやられてるイメージがあるんですよね。
カイメラの時には敗北してどこかに撤退したって聞いてますしシュメルツェンでもラーケッツにやられた姿で再会しましたし………思い返してみればフェデールにも城前広場で組伏せられてませんでした?
話を面倒くさい方向に持っていきそうなんでレイディーさんはフェデールのところに行かない方がいいんじゃないで「そんな戯言を言うのはこの口か?」………!?」パキィン!
レイディーがタレスの口を氷で塞ぐ。普段からレイディーの高圧的な態度に反撃をしたかったのだろうが逆に成敗されてしまった。
カオス「俺が行くのは確定なんですか?」
レイディー「…まぁそれでいいだろう。
保険のためにあと一人欲しいところだが誰にするかは「私が行きますよ。」」
アローネ「私がカオスと共にフェデールの元へ向かいます。
私の方も例の私にかけられた高額な手配書のことでお訊きしなければなりませんから。」
カオスの同行者にアローネが名乗りをあげる。バルツィエだけが知る敵の存在とミストの独断での殲滅、アローネだけにかけられた高額な懸賞金額の意味、以上の三つが今カオス達がフェデールに訊くべき内容だ。
ウインドラ「おい待てアローネ。
お前が行くのはまずくないか?
手配書のことを考えるとどんな理由があるのかは知らんがお前はある意味カオスと同列に並べられるほどにバルツィエから重要視されているんだ。
他のメンバーはいいとしてお前が直接フェデールの前に出ていくのはいくらなんでも危なすぎる。」
ウインドラが言うようにアローネがカオスに同行してフェデールの元へ行くのは危険だ。他の仲間達が共に行くのならともかく今回は争いを避けるために人員を減らして向かわねばならない。戦闘になればカオス一人では守りきれないこともあり得る。
アローネ「いえ、
私の予測ですがこの中から選ぶのであればやはり私が最善の人選だと思われます。
私はマテオとダレイオスを旅してから特に彼等にあのような手配書を配布されるようなことは行っていないと自負しております。
…にもかかわらず私に対してだけ異常な程の掛け金………。
恐らくセレンシーアインで
カオス「ウルゴスが………?」
アローネの母国ウルゴス。今の文明から遥か昔にあったとされる国だが現状ではウルゴスに関しての記録はなくアローネとカタスティアの二人だけがその国があったことを知るのみだ。
アローネ「半年前のレサリナスでの時には私のことはそこまで注目されてはいませんでした。
ダレイオスでも接触してきたバルツィエはランドールとラーゲッツ、そしてダインさんの三名ですがラーゲッツとダインさんの二人には深い関わりはありませんでした。
あるのはランドールだけです。
ランドールと話をした際彼はウルゴスの名を出すと聞き覚えがあるような反応をしておりました。
それからランドールが私との会話のことをフェデールに話したんだと思います。
………バルツィエは………、
ウルゴスについての情報を何かしら握っているのです。
それだけでも私がフェデールに会いに行く理由にはなりませんか?」