テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしている。

 ダニエルを救うために鉱石を探す三人は街で情報を聞くことにする。

 どうやらアイオニトスは一般にはてに入らないようで三人は…。


鉱石について

王都レサリナスホテル 夜

 

 

 

「困ったなぁ。

 鉱石が手に入りにくいところにあるなんて。」

 

「騎士団が囲っているとなると手を出せませんね。」

 

「カオスさん達のこともあるので騎士団やバルツィエには余り関わることも出来ませんし。」

 

「どうしたらいいかなぁ………」

 

「「………」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一先ずは明日アイオニトスってどんなものか調べてみない?

 そういえば俺達アイオニトスがどんなものなのか知らないし。」

 

「そうですね。

 また明日図書館に行って探してみましょう。」

 

「………またあの本の山から探すんですね。」

 

「「………」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北東部 図書館

 

 

 

「う~ん、ここにもないなぁ。」

 

「昨日調べたところにはありませんでしたよね?」

 

「………スミマセン、覚えていないです。」

 

「本が多すぎるよ…。

 これじゃあまた最初からやり直しだなぁ。」

 

「そうですねぇ………。

 あら?」

 

「どうしたのアローネ?

 ………あっダニエル君。」

 

 

 

「………」

 

 

 

「おはようダニエル君。」

 

「おはようございます。」

 

「………」

 

 

 

「………何を調べてるの?」

 

 

 

「ちょっと鉱石についてね。

 調べているところなんだ。」

 

「貴方も調べものですか?」

 

「ぼくは普通の本を読みに来ただけだよ。

 ………サタンさん達、なに見てるの?」

 

「え?

 どの本が鉱石について載ってるか探してるんだよ。」

 

「この本棚は歴史の本関係だからここにはないよ。」

 

「そうなんですか?」

 

「あっちの奥の方にあると思うよ。」

 

「あっち?」

 

「本棚の上の方に書いてあるでしょ?」

 

「………本当だ。」

 

「気付きませんでしたね…。」

 

「これだけ多くあるんだから種類で分けられてて当然でしょ?

 バカじゃないの?」

 

「………そうみたい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これだ!

 あったよ!」

 

「どれですか…?

 ………アイオニトス………

 これで間違いなさそうですね。」

 

「カオスさん達これを探してたの?」

 

「そうだよ、これがあれば君の症状を治せるかもしれないんだ…。」

 

「………そう。」

 

「待っててね。

 これを必ず持ってくるから。」

 

「いいよ、別に…。」

 

「………どうしたの?」

 

「どうせ治ったってお父さんやお母さんが帰ってくる訳じゃないんだ。」

 

「………」

 

「あの孤児院でずっといきていくしかな

 いんだ

 ぼくなんて生きてたって………」

 

「そんな悲観的にならなくても…。」

 

「いいんだよ………。

 もう何も楽しくないしぼくはここで大人しく本を読むしかないんだ…。」

 

「ダニエル君…。」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都レサリナス 北東部 図書館前

 

 

 

「ダニエル君…。」

 

「俺も最初の頃はあんなだったなぁ…。

 体質のことや家族関係のこととかで。」

 

「カオスもですか?」

 

「そう、物心ついたとき始めに記憶にあるのが回りの子達に馴染めない自分だった。

 今でもハッキリと思い出せるよ。

 あの時の記憶を。

 ダニエル君の今と全く同じだった。」

 

「カオスさんがダニエル君と同じ体験をしていたんですか?」

 

「そうだよ。

 まるで鏡に映った自分を見ている気持ちになるね。

 ………だからダニエル君には俺と想いをしていると思うと助けてあげたいなぁ。」

 

「そうですね。

 ではこれからどうします?」

 

「鉱石の採掘場は分かっていますがそこには入れないんですよね?」

 

「あの武器屋の人がそう言ってたから間違いないんだろうね。」

 

「………戦争が始まるとも言ってましたね。」

 

「ダレイオスとの戦争か………。」

 

「本当なのでしょうか?

 この街を見ててもそんな雰囲気には見えませんが…。」

 

「バルツィエの戦力を考察するとこの空気でも仕方ないのかもしれませんね。

 戦場にバルツィエがでばるだけで一騎当千の力を振るいますから。」

 

「そうなるとまた孤児院にいた子達みたいな親がいない子が出てくるんじゃないか?」

 

「戦争をするとなるとそれも考えられます。

 死者は両軍ともに出ますから…。」

 

「「………」」

 

「………今は戦争のことなんて考えても分からないよ。

 俺達は俺達に出来ることだけを考えよう。」

 

「そうですね。

 直接徴集された訳でもないのに先のことを考えても仕方ありません。」

 

「………では鉱石の入手をどうするかですね。」

 

「武器屋の人が言っていた採掘場以外にはないのかなぁ…。」

 

「あったとしても昨日の図書館のように分類も分からないまま探すのは無謀ですね。」

 

「騎士団の人に分けてもらう………というのは無理そうですね。」

 

「ボクもそう思います。

 カオスさん達はなるべく騎士団と接触を避けるべきですし、ボクが行くとしても子供のボクではろくに話も出来ないでしょう。」

 

「………どうしたら………。」

 

 

 

「「「………」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………手詰まりだね。」

 

「そもそも素人のボク達が鉱石を集めると言うのが無茶な話なんですよ。」

 

「そうは言いますがそれさえあればダニエル君は救えるのですよ?」

 

「思い付く方法が採掘するしかないのに、唯一ある場所が入れないなんて…。」

 

「そこ以外を探すとなると何年かかるのやら…。」

 

「地質研究は数十名が長年かけてようやく一部の土地を攻略するらしいですから。」

 

「たった三人だとどのくらいかかるんだろうな。」

 

「想像したくありませんね…。」

 

「「「………」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ、………無理なのかな俺達じゃあ。」

 

「ある場所は分かっているんですけどねぇ………。」

 

 

 

「いっそのことその採掘場の近くに穴を掘って中の鉱石だけ頂いちゃいます?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「………!」

 

「?

 どうしました?」

 

「タレス今なんて…!?」

 

「はい?

 ですから穴でも掘って中の鉱石を「それだ!」」

 

「どうして気付かなかったんだ!

 そういう手もあったな!」

 

「タレスお手柄ですね!」

 

「へ!?

 まさか本当に今の案を採用するつもりなんですか!?」

 

「あぁ、もうそれしかないだろ!?」

 

「無茶ですよ!?

 冗談で言ったつもりなんですから!

 それにこの手の話はよくあるものなんですよ!?

 ですから騎士団も周囲に穴を掘る人がいないか警戒してる筈ですし!」

 

「だったらその警戒してる範囲から外で穴を掘ればいいんだよ!」

 

「それなら私もお手伝い出来ますね。」

 

「それこそ何ヵ月もかかりますよ!?」

 

「もうこれしかないんだしやってみようよ!」

 

「地属性の得意なタレスがいてくれたらすぐに終わりますよ。」

 

「そんな当てにされても………。」

 

「頼むタレス!

 この通りだ!」ペコッ

 

「私からもお願いします!」ペコリ

 

「えぇと………。」

 

「「………」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………分かりましたよ。

 案を出したのはボクなんでご協力します。」

 

「有り難うタレス!」

 

「タレスがいてくれて本当に心強いです。」

 

「………では早速作戦を練りましょうか………。」

 

「あぁ!」

 

「穴堀なんて初めてです。」

 

「皆そうだと思いますよ?

 ではまず現地にてなんですけど………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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