テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ウルゴスを目の敵にする理由

グラース国道 夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「………そうか。

 フェデールは犯行を認めたんだな。」

 

 

アローネ「えぇ、

 彼はミストの惨状が傑作だと豪語しておりました。」

 

 

タレス「目撃者もいたんですからフェデールがミストを焼き払ったというのはまず間違いなかったですけどね。」

 

 

ウインドラ「レイディー殿は疑っていたようだが本人の口から自白が聞けたのであればザックが目撃したのはやはりフェデールだったようだな。」

 

 

カオス「そうだね。

 ミストを燃やしたのはフェデールだったってことだよ。」

 

 

 カオスとアローネの二人は他の皆に情報を共有するために修練場でのことを説明していた。彼等にとって一番注目すべき事項はミストでのことをフェデールがやったのか否かだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「うっ………ううん………?

 ………ここは………?」

 

 

カオス「!

 ミシガン気が付いた?」

 

 

 レサリナスから出る直前に術で眠らせていたミシガンが目を覚ました。眠らせる前よりかは幾分かは気も落ち着いたようにも見える。

 

 

ミシガン「………ここ………レサリナスの外………。

 ……ってことは………。」

 

 

ウインドラ「あぁ、

 俺達はレサリナスから今出てきたところだ。

 もうあそこに用は無いからな。

 ミストのことも調べがついた。」

 

 

ミシガン「!

 じゃあ………!」

 

 

 

 

 

 

カオス「ミストをやったのはフェデールで間違いないみたいだよ。

 フェデールはミストの皆の仇だ。

 フェデールだけは絶対に俺がこの手で討ってみせるよ。」

 

 

ミシガン「…やっぱりそうだったんだ………。

 フェデールがミストの皆を………。」

 

 

 カオスの意気込みでどうにかミシガンは気を落ち着けることができたようだ。

 

 

 フェデールは敵だった。始めから敵ではあったがダインが庇っていたので何かの間違いであったならそれにこしたことは無かったが自らミストを殲滅したと認めたのであればもうそれはカオス達の敵であることは変えようがない事実だ。

 

 

タレス「それでこれからどうします?

 バルツィエはダインさん以外が敵と決まった今ブラムさんがダインさんと合流するのを待ってダレイオスに向かいますか?」

 

 

レイディー「それもいいがまだ大事な話が残ってるだろ。

 フェデールから聞いたんだよな?

 

 

 バルツィエが恐れている相手が誰のことなのか。」

 

 

カオス「!」

 

 

アローネ「………」

 

 

ウインドラ「確かにそのことも目的の一つだったな。

 何者なのか判明したのか?

 俺達が知ってる相手なのか?」

 

 

 

 

 

 

カオス「えっと………。」

 

 

 カオス自身全くもって信じてはいなかったがそれでも隣にアローネがいる状況で答えるのは憚られた。バルツィエが恐れている相手というのがアローネやカタスティアと同じウルゴスの者でその人物がウルゴス復活のために精霊を求めていることとアローネをカオスの元へと送り込んできたのだという。そうなると必然的にアローネはその相手と繋がっていることになるのだが当のアローネの様子からはそんな策略染みたことを企てているようには見えない。卓越した観察眼の持ち主ではあったがアローネがウルゴスの復活を望む者と関与しているところだけは外していると思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「彼等の敵は私の………ウルゴスの方だそうです。」

 

 

 

 

 

 

 カオスが言えなかったことをアローネが事も無げに言って見せた。

 

 

カオス「!

 アローネ………。」

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「ウルゴスの………?」

 

 

タレス「ウルゴスってアローネさんの………。」

 

 

レイディー「あぁん?

 そいつぁ確かお前の国じゃなかったか?

 このデリス=カーラーンが誕生して長い歴史の中で何度も繰り返して訪れた絶滅で滅んだ国だったろ。」

 

 

ミシガン「アローネさんとカタスティアって人以外にも目を覚ましているウルゴス人がいるってこと!?」

 

 

フェデール「フェデールが仰る通りであるならばそうなりますね………。

 そしてその人はカオスに憑依していた精霊マクスウェルを探しているのだとか………。」

 

 

ウインドラ「…まぁマクスウェルが誰かに狙われているということは本人も言っていたしな………。

 しかし何故そんな奴がいたとしてそいつはマクスウェルの力を狙っているんだ?

 力でこの世界の覇権でも取りに行くつもりなのか?」

 

 

アローネ「覇権………かどうかは分かりませんがその方はウルゴス王国の復活を目標に掲げているらしいのです。」

 

 

タレス「ウルゴス王国の復活?」

 

 

レイディー「ウルゴスの復活か………。

 そうなってくるとカタスのように()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?

 たかが一国民が王国の復活を目指したりなんてしねぇだろ。

 お前の知ってる奴でそういうこと計画しそうな奴に心当たりはねぇのか?」

 

 

 レイディーが目標の高さからフェデールが言っていた人物の具体的な像を挙げる。言われてみれば国一つを復活させようとする程の目的をもつ人物ならウルゴスでも相当な地位にいた可能性は非常に高い。アローネも貴族という高位の身分ではあったが精霊の力を利用しようとしたりせずただウルゴスの同胞達を探しだしてあげたいという想いに留まっている。それでも世界中から一人一人見付けるのは途方もないぐらいの時間と気力を必要とする目標だ。フェデールが言う人物はそれを越える程の目的を掲げていることになる。

 

 

アローネ「………恐らくグレアム様を除いた()()()()()()()()()()()()()がこの時代に目覚めているのであればその様な計画を立案しても不思議はありません。

 彼等王位継承権の順位が上位の方々は王位に固執しておりましたし彼等の力はバルツィエにも勝るものを有していましたから。」

 

 

ミシガン「その王子達ってバルツィエよりも実力が上なの?」

 

 

アローネ「私の所感ではそのように思います。

 バルツィエは数人で一つの街を制圧するようですが王子達は()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

レイディー「その話しの通りなら加えてそのウルゴスの王子達ってのは六大精霊の力も持っているはずだ。

 今のところはイフリートとシルフがこのデリス=カーラーンのどっかにいるんだろ?

 いつどのタイミングで出くわすか分からねぇな。

 

 

 もしお前その王子がアタシ達の前に現れたとしてそいつの計画に荷担するよう言われたらどうするんだ?

 そいつの計画に乗るのか?」

 

 

 ウルゴスのそれも王子からウルゴス復活の計画に加わるように言われれば元ウルゴスの貴族のアローネとしては従うしかないだろう。アローネの家クラウディアは王族にもっとも親しく近い家柄らしく()()()()()()()()()もあって王族に反することは難しそうだったがアローネは、

 

 

 

 

 

 

アローネ「…そのウルゴスの復活がどの様な方法で行われるか存じません。

 マテオとダレイオスの二つの国が有していない島かどこかでひっそりと王国を再興するという計画なのであればそれに協力するのもクラウディアの家の者としての務めだと思います。

 

 

 

 

 

 

 ………しかしそれがマクスウェルの力を利用してのマテオとダレイオスの両国を同時に相手取って征服してウルゴス復活を目指すようなものであれば私はウルゴス王族であっても彼等の命令に従うようなことは致しません。

 この世界は今のこの時代に生きる人々のものですから今更ウルゴスがこの時代に干渉してはならないのです。

 

 

 もし王子達が私にそのような計画を持ち掛けて来るのであれば私は王子達と戦います。

 決してその計画には加勢しません。」

 

 

 アローネは断固として武力によるウルゴス復活には賛同しないという姿勢を見せる。アローネであればカオス達を()()()ということは無さそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………アローネはよかったの………?

 皆にフェデールが言っていたことを話して………。」

 

 

アローネ「下手に隠し事をして後にそのことを知られるのが余計に疑いをかけられてしまいますかね。

 ウルゴスが疑われたとしても私は気にしません………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういうアローネであったがカオスから見ても精一杯不安を押し隠そうとしているようにしか見えず励まそうにもなんと声をかけてあげればいいのか分からずそのまま何も声をかけてあげられずにその話しはそこで終わった………。

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