テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
トリアナス砦 アインワルド居住区域
ケニア「おや………?
これはこれはカオス様。
娘から此方にお見えしていることは伺っておりましたが娘は御一緒では………なさそうですね。」
ミーア族のいる場所から少し離れると今度はアインワルド族が多い場所に着いた。
カオス「クララさんとは………。」
ウインドラ「先程まで一緒だった。
今日のところは俺達がここに来たということだけで話は済んだんだ。」
アローネ「今はこのトリアナスの様子を見て回っているところなのですよ。」
ケニア「そうなのですね。
ところでそちらのお嬢さんはどちら様でしょうか?
つい先日までは貴殿方とは御一緒ではなかったと思われますが………?」
ケニアはレイディーを見て誰かを訊いてきた。アインワルドと別れてからまだ二十日と少ししか経っていないため二ヶ月もカオス達を見てきたアインワルドからすればいきなりカオス達の同行者に一人追加されたのを不思議に思うことだろう。
レイディー「ハァ……いちいち説明しなくちゃいけねぇのかよ。
面倒くせぇな。」
カオス「あぁ………この人はレイディーさんと言って俺達と一緒にダレイオスまで来ていた人なんです。」
ケニア「カオス様と………?」
レイディー「アタシにはアタシの目的があってこいつらとは別で行動していたんだ。
こいつらと合流したのはアンタ達アインワルドとこいつらが別れたすぐ後だ。
ちょうどいいタイミングでこいつらがアタシが狙っていたイフリートのところに来たんでな。
そっからこいつらと一緒にいるんだよ。」
ケニア「そういうことでしたか………。」
ケニアはレイディーのことを紹介すると納得したように頷く。
ウインドラ「それでケニア殿。
俺達はただ様子を見て回っていただけでなくアインワルド………いや他の部族にも一つ確認しておきたいことがあるんだが宜しいか?」
レイディーのことを簡単に説明した後カオス達は先程ミーアにも確認したことをケニアに訊いてみた。
ケニア「はい?
何でしょう?」
カオス「…これからマテオとの戦いが始まるわけだけどダレイオスの敵はあくまでもバルツィエ………ってことでいいんですか?」
ケニア「…と仰いますとカオス様方が気になさられていることは戦後のマテオのことですね?」
ケニアが察しがよくて話を直ぐに理解してくれた。アインワルドはこういったことも予見していたようだ。
ケニア「私共アインワルドは知っての通りユミルの森の………ここでは名を出せないあの
私共はマテオに勝利したからと言ってマテオの地を占有するようなことは致しません。」
カオス「!
そうで「しかし」………?」
一瞬ケニアの話がミーア族と同じくカオス達に配慮した返答であって喜びかけたか彼の話にはまだ続きがあった。
ケニア「私共としても戦いに勝利しておいて何も得ないというわけにはいかないのです。」
ミシガン「………どうして?」
大樹カーラーンを守るアインワルドはユミルの森から離れることができない。故にマテオに勝利したとしてもアインワルドはマテオに人を送ることはできないはずだがケニアはカオス達の疑問に返答する。
ケニア「私達はあの樹を守るためにも他の部族が力を得るのを阻止しなければなりません。
スラートやブルカーン、クリティアはマテオとの戦争に勝利した暁にはマテオの土地を確保していくことでしょう。
私達アインワルドはその流れに出遅れることは許されないのです。」
アローネ「スラート、ブルカーン、クリティアが………?」
ウインドラ「どうしてその三部族がそんなことを………?」
ケニア「こうして今私達は巨大な力を持つ敵に立ち向かうために協力をしていますが我々ダレイオスの九つの部族は元々敵同士で
マテオとの戦後直ぐに今いる六つの部族が争うということは無いでしょうがどこか一つの部族が力を付けてくればそうなる未来はそう遠くないでしょう。
ですからそれを阻止ためにも我々もマテオの領地の確保と他の部族達に劣らぬよう力を付けねばならないのです。」
アインワルドの言い分としてはマテオという敵がいなくなれば今度はダレイオスは六つの部族同士で争いを始めるかもしれない。そうなった時マテオで得た武器や物資が戦況を分ける可能性があるのだという。アインワルドとしては他の部族に力で圧倒されないよう領地確保の話になれば出ないわけにはいかないらしい。
レイディー「フンッ………。
まぁ互いの力が拮抗しているってんなら両者ともに迂闊に手出しはしようとはしないよな。
だがそれがどちらかに大きく傾けば戦いってのは軽い弾みで簡単に起きちまう。」
ケニア「そうならぬためにも我々アインワルドも得られるのならそれにこしたことはないのです。
力とは争いを呼ぶ火種にもなりますがそれを防ぐための
アインワルドとしては覇権を取りに行くような欲は無いが他がどうかは分からない。なのでもし土地を配分するという話しになれば讃歌しないわけにもいかないということのようだ。
ケニア「……カオス様方もお気をつけください。
本当に信頼できる相手というのは数多く人がいる中でもそう多くはいないものです。
もしかしたら気を許した相手でも心の内でカオス様方が考えているよりももっと恐ろしいことを企てているかもしれません。
決して安易に人を信用してはなりませんよ。
それが