テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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カオスに身に起こる変化

ボーデン公道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾンビウルフ「グルルルル………!!」

 

 

 トリアナスを出るとマクベルが言っていたようにヴェノムに感染したモンスターが公道を彷徨いていた。

 

 

 

 

 

 

カオス「本当にゾンビだらけですね。」

 

 

レイディー「そうだな。」

 

 

カーヤ「あのゾンビ達を全部倒せばいいの……?」

 

 

カオス「その予定なんだけど………

 ………レイディーさん。」

 

 

レイディー「何だ?」

 

 

 

 

 

 

カオス「どうして俺達だけでこの仕事を引き受けたんですか?」

 

 

 単に仕事を引き受けるだけならアローネ達と別行動を取る必要性はないはずだ。なのに人数を三人に絞ったのはレイディーなりの何か考えがあるように思えた。

 

 

レイディー「…アタシがトリアナスで言ってたことはただの建前だ。

 アタシが試したいことってのはオールディバイドのことじゃねぇ。

 

 

 ()()()()()()()()。」

 

 

カオス「俺の………?」

 

 

 やはりレイディーはオールディバイドを使用するためではなくカオスの力を試したいという理由からこのメンバーで仕事を引き受けたようだった。

 

 

レイディー「マテオで………あの宇宙空間でマクスウェルと戦ってからアタシ達はお前とマクスウェルの決着を直接見たわけじゃねぇ。

 アタシ達がこうしてこのデリス=カーラーンに戻ってこれたってことはマクスウェルは坊やとイフリートの力で倒せたってことになるんだろう………。

 

 

 じゃあ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

カオス「え?」

 

 

レイディー「あの戦いの最中は今までお前と重なるように融合していたマクスウェルのマナがお前と分離したのを共鳴で感じた。

 あの瞬間マクスウェルはお前と全くの別の敵としてアタシ等の前に立ちはだかった。

 お前はあの戦いでマクスウェルとは別離しマクスウェルが倒されたことでアタシはもうマクスウェルがお前の中からいなくなったもんだと思った………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもそうじゃなかったんだ。」

 

 

 レイディーはカオスの腰の本に視線を落とす。それを見てカオスは本を手に取る。

 

 

カオス「………?」

 

 

レイディー「お前………その本の文字が読めるんだよな?

 アタシにはその本に書かれてることが全くもって解読できねぇ。

 どうしてお前はその本が読めるんだ?」

 

 

カオス「…自分でも分かりません………。

 何でこの本に書かれていることが俺に読めるのか………。

 

 

 でも文字を辿っていくと不思議とこの本に書かれていることが分かるような気がするんです。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()………。」

 

 

 カオスでも自分が本の文字を解読できる理由が分からなかった。本を開き文字を見ていくと自然とその術の発音や効果が頭に投影されていくような感じがするのだ。

 

 

レイディー「………小娘、

 お前の共鳴はアタシ等の中で一番繊細な部分まで感じ取れるだろ?

 お前からして今の坊やはどんな様子だ?

 前みたいに一人の体の中に二人分の異質のマナがあるように感じるか?」

 

 

 レイディーはカーヤにカオスのマナを探るように言う。カーヤはそれを受けカオスのマナを探ろうとするが………、

 

 

カーヤ「…今はカオスさんのマナ………だけだと思う……。

 前みたいに他の誰かがカオスさんの中にいるようには感じない……。」

 

 

 カーヤはカオスの体の中にあるマナは現在カオス以外のものは感じないと言う。それを聞きカオスは安堵する。昔から自分の中に知らない誰かがいるような感覚がずっとあって気持ちが悪かったのだ。それが今度のことで無くなって久々に一人になれた気がした。

 

 

レイディー「そうか……。

 アタシも今の坊やは前みたいなマナに異質さは感じないんだ。

 マクスウェルは多分もう坊やの中にはいねぇよ。」

 

 

カオス「………そう……ですよね。

 でも何であいつが持ってた本だけがここにあって俺がそれを読めるんでしょうか………?」

 

 

レイディー「それを調べるためにアタシはお前を呼んだんだ。

 

 

 その本からてきとうな魔術で()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

カオス「ゾンビ達を………?

 ………分かりました………。」

 

 

 カオスは言われるがまま本を開き術を選出する。

 

 

カオス「(…って言われてもよく分からない魔術はこの間みたいなことになりそうだしここは無難に………。)」

 

 

 カオスは誰もが知ってるオーソドックスな術を発動させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「『ファイヤーボール!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!?」

 

 

 カオスの術は発動した。が、マクスウェルが憑依していないにも関わらず術の威力は以前と変わらぬままだった。カオスのファイヤーボールは凄まじい光を放ちながらゾンビ達を焼き付くしていく。

 

 

ゾンビウルフ「ゴアッ……。」ボオオ!!!

 

 

 炎に包まれたゾンビ達はマクスウェルとの決戦前と同じ様に傷を回復することなく消滅していく。

 

 

レイディー「…やっぱりな。」

 

 

カオス「…どういうことですかレイディーさん………。

 マクスウェルは俺の中からいなくなったんじゃ………?」

 

 

 あの戦いの後からマクスウェルの気配は自分の中から感じない。なのにマクスウェルの力がまだカオスの中に残り続けている。カオスは自分の身に何が起こっているのか分からなかった。

 

 

レイディー「マクスウェル………の()()はもうお前の中には残ってねぇだろうよ。

 

 

 だが奴の力はまだお前の中から消えたわけじゃない。

 ………奴を倒したことで奴の力はお前の物になったんだ。」

 

 

カオス「あいつの力が俺の………?」

 

 

レイディー「…そう、

 言ってしまえば………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前が()()()()()()()()()()()

 今のお前はイフリートやシルフと同じ霊人ってカテゴリに分類される人種になってるんだぜ。」

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