テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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夜間の客人

トリアナス砦 夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれからカオス達はトリアナス砦に戻りオサムロウから休息できる部屋をそれぞれに宛がわれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー『霊人ってカテゴリに分類される人種になってるんだぜ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「霊人か………。」

 

 

 アルターでクララとラタトスクから聞いた話では霊人になるには精霊を殺してその力を奪わなければならない。となればマクスウェルは数日前のあの時に倒されたということになる。そしてその力がカオスに吸収されたのだ。

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペラ………ペラ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスはマクスウェルの本を開きページを捲っては一つ一つの術の名前を読んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(……ファイヤーボール………アクアエッジ………ウインドカッター………ここら辺はよく知ってるやつだな………。)」

 

 

 精霊の本とだけあって魔術の種類が豊富にある。ざっと数えても既存の十以上は数がありそうだ。

 

 

カオス「(………ここら辺からは知らない術だな………。

 …あいつが使ってた術は………………()()()()………?

 ………何だ物質属性って………?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「カオス………戻られていますか?」

 

 

カオス「!」

 

 

 本の中身を調べているとアローネがカオスの部屋に入室してきた。

 

 

アローネ「あ………起きていらしたのですね。」

 

 

カオス「…こんな時間にどうしたの………?」

 

 

アローネ「いえ………少し気になったもので………。

 ………レイディーがオールディバイドの性能を試すことだけでカオスを連れて行きましたから何か他に別の用もあったのではないかと思いまして………。」

 

 

カオス「あぁ……やっぱりそう思うよね。」

 

 

アローネ「!

 やはり別の用があったということですね?

 一体三人で何を………?」

 

 

カオス「…大したことじゃないんだけど………。」

 

 

 カオスはレイディーに言われたことをアローネに話し始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………そんなことに………。」

 

 

カオス「実感が湧かないけどね。

 マクスウェルが俺の中からいなくなったってことは分かるんだけど………だから俺の手元にこの本があるんだろうけど………。」

 

 

アローネ「………何か心配事でも………?」

 

 

カオス「心配事………って言うか………。

 ………俺はさ。

 あいつを俺の中から追い出したくてずっと旅してたのにそのあいつはいなくなったけど力だけは俺の中に残った………。

 これってもう俺は他の人みたいに普通の人にはなれないんじゃないかなぁって………。」

 

 

アローネ「………」

 

 

カオス「俺………俺が物心ついた時から他の人達とは違ってたからどうしても普通の人の()()が欲しくて………。

 でもあいつがいなくなったらどうやって俺が普通の人みたいな生活を取り戻すことが出来るのか分からなくなって………。

 

 

 ………俺はもうこの力とは離れられることは出来ないのかな………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「強さや弱さなんて人それぞれですよ。

 カオスは弱さに憧れる必要性はどこにもありません。」

 

 

カオス「アローネ………?」

 

 

アローネ「皆と同じになる必要なんてないのですよカオス。

 カオスからすれば他の方々が同じくらいの力に見えるでしょうがちゃんとその方達にも優劣はあります。

 誰が誰よりも強いとか弱いとかそういう関係を受け入れて人の社会は成り立っているのです。

 カオスが感じている疎外感は幼少の頃に受けた差別が根幹となっておられるのでしょうけどそのようなことなら一度社会に出れば認めていただけるところは沢山あります。

 私達がそうだったように。」

 

 

カオス「………」

 

 

アローネ「人並みなんて目指さなくてもいいのですよ。

 少なくともこのダレイオスではカオスを非難する人なんて一人もいません。

 皆貴方が持っていた力に救われたのです。

 貴方を認めてくださる社会がここにはあるのです。

 貴方が気に病む必要は全く無いのです。」

 

 

カオス「けど俺は………この力とどう向き合ったら………。」

 

 

アローネ「マクスウェルはもういない………。

 でしたらその力はもう貴方だけのものです。

 その力とはゆっくりと向き合っていけばいいのですよ。

 その力の使い方はカオスが決めてください。

 何か有効活用するでもいいですしその力を使わないという選択でもいいですしそれを決めるのはカオスです。

 貴方がこれからの人生を貴方の好きなように進んでみてください。」

 

 

カオス「俺の好きなように………。」

 

 

アローネ「………私としましてはカオスは戦後はカーラーン教会に来ていただけると嬉しいのですけどね。

 

 

 …でも強制することは出来ませんから………。

 私はカオスを私の都合に合わせさせるつもりはありません。

 カオスはカオスが望む道を御自分で見付けてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………貴方はもう自由になられたのですから………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………俺の望む道か………。

 ………だったら俺は何を………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

アローネ「御客様………でしょうか?」

 

 

 アローネと話をしているとまた誰かが来たようだ。

 

 

カオス「どっ、どうぞ!」

 

 

 カオスは来訪者に入室するように呼び掛ける。それが聞こえたのか来訪者はカオスの部屋の戸を開けて中へと入ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーベン「夜分遅くに申し訳ありませんカオス様。

 折り入ってカオス様にお願いしたいことがありましてやって来ました。」

 

 

 部屋に入ってきたのはスラート族族長の息子ハーベンだった。

 

 

カオス「お願いしたいことですか………?」

 

 

アローネ「カオスにどの様なことを………?」

 

 

ハーベン「!

 アローネ様も御一緒でしたか。

 

 

 ()()()()()()()()()()()

 御二人がいないとどうにもならないことでありまして………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからハーベンはカオス達に頼み事を話し出す。その内容とは………。

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