テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アイオニトスを求めてリプット鉱山へと来た三人は騎士団に見付かってしまい成り行きで戦ってしまう。
なんとか鉱山から抜け出した三人は王都へと戻り薬の調合の前に体を休めることにする。
王都レサリナスホテル 夜
コンコンッ
「はい…」ガチャッ
「おはよう、じゃないねこんばんわタレス。」
「こんばんわタレス。」
「お待ちしてました。
この時間まで開いている薬屋を調べておいたのでそこに行きましょう。」
「有り難うタレス。
調べておいてくれたんだね。」
「そう言いましたからね。」
「どの辺りなのですか?」
「街の北にある王城側の近くです。
時間もギリギリなのですぐに向かいましょう。」
王都レサリナス 北西部 貴族街 薬局
「ここなんだか他の所よりも綺麗だね。
あの大きなお城が近くにあるせいかもしれないけど。」
「…ここは恐らく貴族が密集して住んでいる区域なのでしょう。」
「貴族が?」
「ウルゴスでもこうした街並みのある場所はありましたから分かりますよ。
私の家もこのような建て方をしてました。」
「へぇ~、
それにしても何でこんな住宅地に薬局だけあるんだろ?
他のお店はもう少し下の方にあるよね。」
「それは…」
アハハ、キョウハアリガトー
ラーゲッツサマトイルトキブンガイイワー
ダロ!?オレサマガマタパーティーヲヒライテヤルカラソントキハヨロシクナ!
ハーイ!
ソレデハラーゲッツサマオキヲツケテー。
ツギノトキモヨロシクオネガイシマスー。
マタナー!
チョットノミスギタワネイグスリデモカッテカヨウカシラ…。
「………あのようにお酒を飲む会の帰りに胃薬等を買うからなのでしょうね。」
「貴族は利用者も多いですからそれでこの付近に設置しているのですね。
怪我をしたときとかに駆け込み易いように。」
「だからこの薬局も他の家と同じくらいこんなに大きいのか…。」
「今はこの鉱石を薬にしてもらいましょう。
薬局なら誰でも入れますから。」
「やれやれ~。ちっと飲みすぎたか。
視界がぼやけてくらぁ…。
ん?」
アレ?オミセノソトニモナニカオイテアルヨ?コレハ?
ナカニハイリキラナイモノヤセンデンヨウニオイテイルノデハナイデスカ?
ミズトカモアリマスシ。
ソッカ、ジャアカンケイナイノカ。アトデミズダケカッテコウカナ。
「へぇ…中々の上物だなぁ、ありゃあ。」
「アローネさん、薬を作って貰うのって具体的にはどうするのですか?」
「私もよく知らないのですが昔、義兄がよく薬学の本を片手に調合して作っていましたのでそこまでは難しくはないと思いますよ。」
「お義兄さんは何でもやってたんだったね。」
「はい、義兄の薬は専門家に確認してもらっても問題ないものを作っていたのでここでも「おい!」」
「そこのお前!」
「はい、俺達に何か?」
「お前じゃねぇよ!
そこの女!」
「………私ですか?」
「あぁ、お前どっかで見たことあんなぁ…。」
「「「!!?」」」
「この俺が女の顔を忘れるなんてそうはねぇんだがな…。
どこで見たんだろうなぁ…。
まぁそんなこたぁどうでもいいか。
ちょっと付いてこいよ。」
「な、何なんですか貴方は!?
人を呼びますよ!?」
「へぇ、それは怖いなぁ。
そんなに警戒すんなよ。
なぁ、このあと俺とどっか飲みにでもいかねぇか?」
「な、何を言ってるんですかいきなり!?
貴方とは初対面ですよね!?」
「そうですよ!
俺達に何の用なんですか!」
「あぁん?俺を知らねぇのか?
………そうかその身なり。
お前ら余所者の冒険者だな?」
「それが何ですか!?」
「貧乏くせぇ服装だなぁ。
そんなんでよく女を連れ歩けるな。
俺だったら恥ずかしくて外も歩けねぇよ。」
「何ィ…!」
「こんな貧乏物件捨てて俺と一緒に高い酒でも飲みに行こうぜ?
奢ってやるからよほら。」ガッ
「あのちょっと…。」グググッ
「黙ってついてくりゃいいん「待てよ。」だよ。」ガッ
「………何だよこの手は?
テメーはお呼びじゃねぇんだよ。」
「無理矢理連れていくなんてどうかしてるぞお前。
だいたい誰だよお前は。」
「俺か?
ゴミクズが俺に名前聞いてんのか?
そりゃ命令か?」
「誰かも分からない人にアローネは預けられない。
それに俺達はこれから用事があるんだ。
遊びなら他を誘ってくれ。」
「平民風情が偉そうに指図すんなよ。
何様だテメーはよぉ。」
「何者か分からないお前にそんなことを言われる筋合いはない。」
「………よぉし、いい度胸だ。
そんじゃあテメーにを直接刻んでやろうか。
この俺の名前をよぉ………」チャキッ
「!?
街中だぞ!?
剣を抜いたら…!」
「俺様はラーゲッツ=ギルト・バルツィエ!
テメーの死因はこの俺に逆らった「このボケがッ。」ブハァッ!?」ゴスッ!
「「「…!」」」
「家のもんが済まないねぇ。(遅かったか。)
酒癖と女癖が悪くて手を焼いてんだ。」
「い、いえ…。」
「あ、有り難う御座います…。」
「…!」
「コイツは連れて帰るからゆっくり観光してってくれよ。
それじゃあな………。」
「何だったのでしょうか今の方は…?」
「さぁ…。
でもあの剣を抜いた男、バルツィエって名乗った………。」
「!
それではあの男性が…!?」
「あぁ、………こんなに早くに次のバルツィエに会うなんて…。
当然か、ここはバルツィエのホームグラウンドらしいからいてもおかしくない。」
「………あの止めに入った男もバルツィエでしょうね。
あのラーゲッツとか言う男を担いで行きましたから。」
「………そうだね。」
「そしてあの男………この街に来たときに検問で上から声をかけてきた男と同じ声でした。」
「………!
あの時の!」
「気のせいだとは思いますがあの男達にも今度あったときには用心しておきましょう。
ひょっとするとボク達は見張られているかもしれません。」
「………」
王都レサリナス 北西部 貴族街 薬局内
「薬の調合ですか?」
「はい、お願いしたいんですけど………。」
「症状の方は分かりますか?」
「はい、材料ももう調達してます。」
「そうですか。
今からですともう閉店なので明日の予約という形でなら受付できますよ。」
「はい、それで構いません。
ではそれでお願いします。」
「有り難う御座います。
それでは手続きだけ済ませてしまいましょうか。」
「明日にはなったけどこれでなんとかなったね。」
「早く明日になるのが楽しみですね。」
「………」
「お客さま、症状の方はどういったご様子ですか?」
「え?症状?」
「後天性の魔力欠損症です。」
「魔力欠損症………ですか?」
「そうです、薬の材料もアイオニトスを入手してあります。」
「…それはそのぉ………。」
「何か足りませんでしたか?
それでしたらその材料も調べて集めますが…。」
「いえ、そうではなくてですね。
魔力欠損症は現在治療方法が見つかってない不治の病なんですよ。」