テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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あの時に何があったのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「カオス!」バンッ!!

 

 

 勢いよく部屋の戸を開けてウインドラが入ってきた。

 

 

カオス「ウインドラ………。」

 

 

ウインドラ「何があった!?

 何をした!?

 今の光は何だ!」

 

 

レイディー「落ち着け騒ぐな。

 別に今の術はこの前のようなもんじゃねぇよ。

 そうだよな坊や?」

 

 

カオス「そのはずですけど………。」

 

 

 本から読み取った情報によれば今の術は治療術ファーストエイドの最上位互換に相当する術だった。単純に今までの洗礼の儀が一人一人に力を与える手間のかかるやり方だったが今度のはカオスが指定したフィールドにいる対象に力を付与するものだ。

 

 

ウインドラ「何………?

 ………では今の術は………。」

 

 

レイディー「なんかダレイオスの連中から頼まれたようだなんだよ。

 アタシやお前みたいに精霊の力を他のまだ与えてない奴等にもやってくれってな。

 んでこいつの持つその本でどうにか比較的に早く終わる方法を探してみろって言ったら今のが発動したわけだ。」

 

 

カオス「…今のでちゃんと精霊の力を与えることができたんでしょうか………?」

 

 

レイディー「気になるんだったら確認してきたらどうだ?

 今の強烈な光で多分寝ている奴等も飛び起きてるだろうぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザワザワザワザワザワザワザワザワ…………!!

 

 

 

 

 

 

 レイディーが言う通り外が騒がしくなってきた。事情を知らない者からすれば突然地面が光だして攻撃を受けたのかと錯覚することだろう。

 

 

カオス「そうですね。

 ちょっと様子を見てきます。」

 

 

ウインドラ「俺も行こう。

 その話が本当なら今頃パニックになっているだろうしここはアローネ達にも事情を話して騒ぎを収めなければならんだろうしな。」

 

 

 ウインドラはアローネ達の元へと向かう。カオスも外に出て騒ぎを止めに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「………さて、

 どうなることやら………。

 これで坊や以外の奴は全員()()になったわけだがそれで連中はどうするかだな………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「カオス!」

 

 

 外に出て早速オサムロウがカオスを見付け呼び止めてきた。

 

 

カオス「オサムロウさん。」

 

 

オサムロウ「ソナタ………また何か力を使ったな?

 それとも精霊の暴走か?

 今度は何があった?」

 

 

カオス「いえ………さっきのは俺が自分で発動させた術なんです。」

 

 

オサムロウ「ソナタが………?

 どの様な術だ?」

 

 

カオス「えっと………ハーベンさんに頼まれたことなんですけど精霊の力をまだ貰ってない人達にも力を与えて欲しいって言われてそれでその人達の数を聞いたら凄く多かったんでなんとかもっと楽に受け渡すこと出来ないかなって思ったらあんな術になっちゃって………。」

 

 

オサムロウ「…攻撃性は無いのだな?

 しかしそんな術をどのように会得したと言うのだ?」

 

 

カオス「会得っていうか………。

 この本に書かれてあったことなんですけど………。」

 

 

オサムロウ「!

 それは前はソナタは所持していなかったな。

 それに術が記されているのか?

 …一体それは何なのだ………?」

 

 

カオス「…見てみますか?」

 

 

オサムロウ「………うむ………。」

 

 

 カオスはオサムロウに本を渡す。オサムロウはその本を開き中をじっくりと観察してやがて………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「…この本の文字の一文字一文字に途方もない程の魔力を感じる………。

 これ程の魔術本は見たことが無いな………。」

 

 

カオス「オサムロウさんでも読めないんですか?」

 

 

オサムロウ「長く生きてきてこのような文字は一度として拝見したことが無い。

 ()()()()とでも言うべきか。

 これはソナタの中にいた精霊の物なのだろう?」

 

 

 改めて説明する必要はなかった。オサムロウはカオス達の抱えていた事情を把握していたためにこれが精霊の本であることを言い当てた。

 

 

カオス「…この前の例のあの日に精霊マクスウェルと俺達は戦いました。

 この本はその時に手に入れました。」

 

 

オサムロウ「精霊と戦った………?

 ソナタ等は期日に間に合ったのでのはなかったのか?」

 

 

カオス「間に合うには間に合ったんですけどどうしてだかマクスウェルはやっぱりデリス=カーラーンを破壊するって言い出して………。」

 

 

オサムロウ「それで精霊と戦いになったと………?

 ………精霊には勝てたのか………?

 あれほどの力を有する精霊にソナタ達が?」

 

 

 精霊と戦いになったと聞いてカオス達が勝つ見込みは少ないとオサムロウも思ったのだろう。これまでカオスが使ってきた強力な術の数々は全て精霊の力によるものだ。その精霊から力を借りているアローネ達ですら精霊の力には遠く及ばない程に力量に差があった。事実アローネ達はマクスウェルに敗北してしまったのだ。

 

 

カオス「…実際は精霊には敵いませんでした………。

 レイディーさんもミシガンもウインドラもタレスもカーヤもアローネも皆マクスウェルにやられてしまって俺一人だけが生き残ったんです………。」

 

 

オサムロウ「生き残った………?

 …まるでソナタ以外の他の者達が命を落としたかのような言い回しだな。

 だがアローネ達は生きているだろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう………アローネ達は生きている。マクスウェルと戦う前と後でどこも変わらないままだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それでもカオスの記憶には深く刻みこまれて消えない景色が甦る。降り注ぐ隕石の爆発によって消えていくアローネ達の体………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………俺にもあの日あの戦いで何があったのか分からないんですよ。

 皆がマクスウェルにやられたかと思えばイフリートが俺に力を貸してきて俺はそのイフリートの力でマクスウェルを倒したみたいでいつの間にか皆も生きてて………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして俺が完全に精霊になってて………。」

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