テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ファルバン「………では会議を進めよう………。
…がその前にカオス殿よ。」
カオス「!」
ファルバン「昨晩の件だがあのような大術を使用することを事前に告知してほしかったな。
バルツィエからの奇襲だと勘違いをしてしまいこのトリアナスにいる者達皆が飛び起きてしまったぞ。
余もその一人だ。」
カオス「…すみませんでした………。」
ハーベン「父上、
そのことについては私がカオス様に頼んでやっていただいたことです。
カオス様は悪くありません。
私が皆から聞いていた話では一人一人にあの例の力を授けていくものだと思っていたもので儀を受けなくてはならない人員が多すぎるために時間がかかりすぎるためにカオス様は昨夜のような一括で皆に力を与える術を行使していただいたのです。
私の責任です。」
ファルバン「お前がか?
ハーベン。」
オサムロウ「我もそのように聞いている。
事の発端はハーベンだそうだぞファルバン。
ハーベンから言われてカオスは昨晩の術を使ったのだ。」
ファルバン「だが以前は昨日のような一度で力を与えるような術ではなかったが………何故あのような術へと変化を遂げたのだ?」
オサムロウ「カオスの力についてはまだ発展途上の段階だ。
カオスですらその全容を把握はしてないのだ。
何せカオスの中に潜む者の力は我々が想像を越える力を秘めているからな。
まだまだこれからもカオスは突発的に昨日のような力を使うことになるだろう。」
ファルバン「…それほどまでに強大な力を持つというのに我々ダレイオスと手を組みマテオを共に討つことを目標に掲げるとは………。
カオスが敵でなくてよかったな。」
ファルバンの一言に他の族長達も頷く。カオス達の活躍でヴェノムの主から救われた面もあるがそれと同時にカオスの力を目の当たりにしているためカオスに対しては巨大な力を持つ者としての畏怖の感情も混じりあい下手に刺激するのは避けようとしているのが分かる。昨夜のような騒ぎを他の者が起こせば注意だけでは済まなかったことだろう。
ファルバン「…では改めて………、
現状を整理すると我々ダレイオスはアイネフーレの地をアイネフーレ族長殿より借り受け、来るマテオとの大戦に向けて準備を進めてきた。
マテオとの大陸間はかつてトリアナスとあちらの大陸とを繋いでいた海道が半年前の
事実上マテオとの陸伝いの国交は絶たれたがバルツィエはレアバードなる乗り物でマテオとダレイオスを行き来できる。
ヴェノムが出現してからのこの百年の間はダレイオスがヴェノムに対し防戦を強いられる中マテオは早々にヴェノムへの対応を済ませダレイオスへも何度も侵攻を謀っている………。
我々は立ち上がらねばならない。
立ち向かわねばダレイオスはヴェノムとバルツィエの挟撃にて滅ぼされてしまう。
我々ダレイオスの誇りにかけてバルツィエを討つのだ。
もう種の滅びを待つだけの時は終わった。
これからは我等ダレイオスもマテオへと反撃を開始する。」
ファルバンがそう宣言すると他の族長達もその言葉を待っていたかのように闘士をたぎらせていく。特段何かをしたわけではないが室内の空気が緊張を帯びていくのをカオス達は感じた。
ファルバン「…現在このトリアナスにはミーア族族長殿が手配した船を数十隻配備してある。
マテオへの進撃にはそれに各部族の兵士を乗せてマテオへと渡ることになる。」
ミネルバ「うちは領地がほぼ海に面しているから沖合いに出て漁で生計を立てていたんだ。
船と言っても漁業専門の船を改装しただけの脆い造りだから何度も攻撃されたら沈んじまうからそこだけは頭に入れときな。」
オーレッド「ならば手早くマテオの地に降り立たねばなるまいな。
海上で総攻撃を受ければ一たまりもあるまい。
船が一ヶ所に固まって進めば集中砲火を浴びてしまうな。」
ナトル「そこは私達フリンクがバルツィエの接近をいち早く察知し事前に各船へと信号を送って散開すればすぐに全滅することはないだろう。
私達フリンクが全ての船に乗り航海士としてどの船も沈ませることなくマテオの地へと送り届けて見せる。」
クララ「マテオからの攻撃は私達アインワルドが壁を張ります。
私達の魔術はあまり遠くの方にまで撃つことはできないので現地での戦いはスラート、クリティア、ブルカーンにお任せします。
それまでその三部族はマナを温存するのがいいでしょう。」
ブルカーン「そうだな。
俺達は魔術戦よりかは接近戦の方が活きやすい。
バルツィエやその他の邪魔な奴等は俺達に任せとけ。
必ず全員ぶっ潰してやるからよ。」
ハーベン「では船の運航運転はミーア、警戒をフリンク、砲撃の対処をアインワルドに任せるとしてスラート、クリティア、ブルカーンの三つでマテオのバルツィエないし兵士達と応戦するとしよう。」
いざ会議が始まると最初の喧騒はなんだったのかと疑いたくなるようなスムーズさがあった。目的を同じくして集まった者達同士というだけあって空気を読まない行動は慎んでいるようだ。
タレス「アイネフーレ………ボク達は何をすればいいんですか?」
ファルバン「アイネフーレ及びカオス殿達は開戦までは特に仕事はない。
ソナタ等はこれまでよく働いて貰ったのでな。
こうしてダレイオスがまた再び一つの場所に集まれたのもソナタ等のおかげだ。」
ウインドラ「俺達も人手が必要だったからな。
そのために動いていたに過ぎない。」
ミネルバ「それでもアンタ達がヴェノムの主を倒してなきゃまた私達がマテオに戦いを挑むことなんてできなかったさ。
アタシからも礼を言わせてほしい。」
ミシガン「別にそこまで恩に着せたりとかはしないけどさ………。」
アローネ「…私達にできることは何か無いのでしょうか?
何でもいいのです。
私達もバルツィエと戦わせてください。」
ファルバン「そうは言うが………しかしな……。」
オサムロウ「…ソナタ等はバルツィエのように空を飛ぶ手段があるのだったな?
だったらもしバルツィエが我々でも手に負えないような兵器や力を投入してきたらそれに対応してほしい。
奴等の力は未知数だ。
そんな力を使われてダレイオスが押し返され始めたらソナタ等の力でそれを排除してくれ。」
レイディー「要は非常時にのみ助けてくれってことか。
事が上手く運びゃアタシ等は何もしなくていいってことかよ。
最高じゃねぇか。」
ダレイオスの各部族の役割が決まりカオス達にも仕事が与えられる。マテオとの大戦での流れは滞りなく進められる。
そんな折にとある議題でダレイオスはこれまでの軽快な流れを断ち切り後日ダレイオス間で争い合う事件が発生する。
ファルバン「…さて、
作戦は一通り決まったところでこれからダレイオスの
誰か我こそはと王に名乗りを挙げる者はおらぬか?」