テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
「「「「「………」」」」」
ファルバンが次に出した議題で空気が更に重くなる。ダレイオスはまた一つになったことでかつてのように新しい王を選ぼうとしている。議題が出された瞬間誰もそれに名乗り出る者はいないが他の王になり得る候補者達を睨み牽制する。いつまでも誰も発言しないことからオサムロウが口を開く。
オサムロウ「………フッ………、
やはりこうして集まれたのも
なら我から一人推薦使用と思う。
そこにいるカオスを「儂が新王に立候補するとしよう。」」
オーレッド「この場におる者達の中では儂こそが生まれ変わったダレイオスの次の王に相応しいじゃろうて。
儂が次のダレイオスの王となろうぞ。」
オサムロウが言い終わる前にクリティア族長老のオーレッドが名乗りを上げた。
オサムロウ「…貴様が次代の王だと?」
オーレッド「当然じゃろう?
儂はこの中の誰よりも長く年を越している。
その分ダレイオスのことは誰よりも熟知しているということじゃ。
他の候補者達とは違い長としてのキャリアも十分にある。
他の族長達は経験が浅かったり代理だったりとで儂以外にダレイオスの王は務まらんよ。
儂が新ダレイオスの王になるのじゃ。」
ナトル「………」
オリヘルガ「老害の戯れ言も大概にしとけよ?
誰がテメェなんかを王として認るんだよ?
俺達ブルカーンはテメェが王になるのなんざ認めねぇぞ。」
オーレッド「族長代理の分際が何か喚いておるのぅ。
言うておくがブルカーンには立候補する権利などないぞ?
七部族の中じゃ一番最後に来た遅刻組じゃからな。
あるとしたら儂等クリティアかスラート、ミーアの三部族の中からだけじゃろう。
フリンクは自粛するのじゃったな。
アインワルドに関してもブルカーンとそう変わらん時期に到着しおったし何より十年程度で族長の代が変わる新参顔に王は無理じゃ。」
クララ「くっ…!」
オーレッド「とは言ってもスラートに関しては前回そこの若造が言っていたように愚劣王………スラートを王に据えて失敗に帰した前例がある。
スラートを王に選ぶことは断じて認めぬ。
ミーアについては短所という短所は見つからんがそこの女も代理なのじゃろう?
代理ごときに王が務まるか?
ソナタはミーアこそが王に相応しいのだとプレゼンでもできるか?」
ミネルバ「それは………無理だけど………。」
オーレッド「ほれ見てみい。
クリティア以外に王に相応しき部族がおらぬではないか。
よってクリティアの長老である儂がこの新生ダレイオスを導いて「異議あり!」」
王選別の話になると途端にオーレッドが他の部族を下げて自身こそ王にと主張してくる。そんなオーレッドに制止をかけるものが現れる。
ハーベン「クリティアの………それも貴様が王だと………?
笑えないジョークだな。
貴様なぞよりもここにはより相応しい御方がいるだろう。」
ハーベンがオーレッドの主張に真っ向から対立した。
オーレッド「…フン!
愚劣王の息子か。
ソナタも所詮は臨時で即位させた偽王の息子でしかない。
そんなソナタが儂に口答えか?
儂にものを申すなら親父から長の座を譲ってもらってから意見しろ。」
ハーベン「貴様の言う通り本来であれば私に発言権は無いだろう。
だが貴様が王になるのは御門違いではないだろうか?
我々がこの場に集まれたのも彼等の功績あってのことだろう?
それならば候補者の中に彼等も入れるべきだ。
貴様だけで話を進めるな。」
ファルバン「そうだな。
スラートとしてもソナタの言うように新たに生まれ変わるダレイオスの王はスラートの中から選出するのは遠慮すべきだと思う。
スラートは一度マテオに敗退したのでな。
スラートは今回の選出では辞退させてもらう。
代わりに彼等の中から王を出すのが最善ではないだろうか?」
ファルバンがそう言うと全員の視線がカオス達に向かう。
オーレッド「ほう?
まぁそうした意見が出るのも当然のことじゃろうな。
彼等がいなければダレイオスはばらばらのままだったわけじゃしな。
クリティアもそこのところは分かっておるぞ。
………じゃがしかし彼等は王になりたいと思うておるのか?
王とは一時的なものではないのだぞ?
マテオとの勝利したその後も王としてダレイオスのことを第一に考えねばならぬ。
果たして
レイディー「………は?
アタシか?」
オーレッドは何故かレイディーに問い掛ける。
オーレッド「御嬢さん………ソナタは儂等ダレイオスを戦後も引っ張っていく気概があるか?
儂等ダレイオスの女王となって戦後も君臨し続けることを誓えるのかな?」
レイディー「おい。
どうしてアタシにそんなこと訊いてくるんだ。
アタシは別に王なんてなりたくはねぇよ。」
オーレッド「ほれ。
彼女はこう申しておるぞ?
カオス「………代表………?」
何故だかオーレッドから見るとレイディーがカオス達のリーダーのように思われていた。
アローネ「待ってください。
そういう話でしたら私が「え!?その人達の代表ってそのミシガンっていう娘さんじゃなかったの!?」!?」
ミシガン「わっ私!?」
ミネルバ「前にカイクシュタイフでその人達の力を見たことがあるんだけどそこの女の子がクラーケンを倒しちまうところをこの目で見たよ?
その女の子が代表じゃないの?」
今度はミーア族が誤ったことを言い出す。更に………、
ナトル「実力の程は存じませんが私達のところに彼等がおこしになった時はそのウインドラ殿が主に話をしていましたが何方が代表だかは私達は………。」
クララ「何を言ってるんですか?
カオス様が代表ではないですか。
カオス様こそが新ダレイオスの王位につくべきお方です。
カオス以外あり得ません。」
オリヘルガ「…カオスがボスじゃねぇのか?
カオス以外の奴等はそんな言うほど突出した力は持ってねぇだろ………。」
オーレッドに始まりミネルバ、ナトル、クララ、オリヘルガとカオス達の中のそれぞれ違う人物を王候補にあげる。
ハーベン「ミーア、クリティア、フリンクは認識が間違っているぞ。
カオス様方のチームはカオス様こそが代表なのだ。
よってカオス様に王位に立候補できる立場にあるのだ。
私達スラートもカオス様がダレイオスの新たな王となっていただけるのだあれば安心して「待ってください!!」」
アローネ「そういった話はカオスではなく私が立候補します!
私も新生ダレイオスの王選出に加えてください!」
ここで他の部族達がカオスやレイディー、ウインドラを持ち上げる中アローネが前に出て訴える。カオスやウインドラ、レイディーもこれで自分達が選ばれずに済むと安堵する。
ファルバン「………アローネ様が立候補するのですか………?」
アローネ「はい、
何か問題でも?
私はカオス達と共にダレイオスのヴェノムの主を討伐してきました。
私にもその資格はあるはずです。」
ファルバン「………いや、
立候補すること自体は余は構わないと思うのだが………。」
ファルバンはアローネに対し言い辛そうにしている。
そこへ………、
オリヘルガ「………お前ってカオスのただの同行者に過ぎねぇ奴だろ?
何でお前なんかが新ダレイオスの王になれると思ったんだよ?
お前大したこと
オリヘルガの言ったことを否定する者はいなかった。ファルバン、ミネルバ、オーレッド、ナトル、クララも同じように考えていたからだ。
振り替えってみればアローネは旅の間ずっとカオスと共にいたがアローネはここまで活躍と言えるような活躍をとうとう今日ここに集まるまで何もしてこなかったのだ………。