テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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リーグ戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「これは………どういった組合わせだ?」

 

 

 コーネリアスが提示した紙に書かれたリーグ表を見てオサムロウが問う。

 

 

コーネリアス「御覧の通りでございますよ。

 先ず始めにブルカーンとカーラーン教会の代表が戦い勝者が次のアインワルドと戦いそのまた勝者がミーアと戦いそしてそこでの勝者が決勝戦でクリティアと戦うことになります。

 最後の決勝を征した者こそがこのダレイオスの大王となるのです。」

 

 

オーレッド「なんと………!

 儂等クリティアが決勝に進むことは決まっておるのか!?」

 

 

コーネリアス「はい、

 各々が大王になるためにはブルカーンとカーラーン教会は()()、アインワルドは()()、ミーアが()()、クリティアが()()するだけで大王の座へと辿り着くのです。」

 

 

クララ「…なんとも偏ったシード権ですね………。

 これを貴方が一晩で………?」

 

 

ミーア「これかなりクリティアに傾き過ぎなんじゃないのかい?

 私等が言うのもなんだけどクリティアに都合が良すぎるだろ。」

 

 

コーネリアス「話し合いで解決出来ない以上これ程の解決策がございますか?

 それに王を名乗られるのならそれなりに力を示さなくてはなりませんでしょう?

 半端な者に大役は任せることは出来ますまい。

 後々文句を仰られぬようにこの組合わせなのです。

 

 

 これに参加するということはその場でこの大王の取り決めに合意したものと見なします。

 ここで敗北しても抗議一切を受け付けません。」

 

 

ファルバン「とは言ってもこれを見た限りでは一つ一つの戦いは一対一の戦いなのであろう?

 一つの勝敗が決してもその後の休憩などの時間を挟めばブルカーンにはそこまで不利なものでは「休憩時間はありませんよ。」!」

 

 

 

 

 

 

コーネリアス「戦いに決着がつき次第即座に次の相手と戦っていただきます。

 休憩を挟む余裕などありません。

 始めのブルカーンとカーラーン教会の勝者は五分と経たぬ内に次の相手アインワルドと戦っていただきます。

 その後も同様です。

 

 

 ………どうなされますか?

 このダレイオス大王位決定戦を執り行う方向で宜しいでしょうか?」

 

 

 コーネリアスは事も無げに淡々とルールを説明する。クリティアやミーアは万全な状態で戦いに望めるわけだが始めの方のブルカーン、カーラーン教会、アインワルドはその後の戦いのことも考えてペース配分に気をつけねばならない。かといって初戦から相手を甘く見ているといきなり敗退に消えることになる。

 

 

オーレッド「儂等は構わんぞ。

 これ以上ない程の条件じゃ。

 他はどうする?

 なんなら儂等の不戦勝ということになるが?」

 

 

ミネルバ「まだそうと決まったわけじゃないでしょ。

 ………って言っても私達もこれ以外に案があるわけじゃないしブルカーンやカーラーン教会はそれでいいのかい?

 断然不利な戦いを強いられることになるけど………。」

 

 

アローネ「私達から提案したのですからこれで構いません。

 ブルカーンはどうなさい「ククク!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「俺達ブルカーンもこのリーグ戦でいいぜ?

 合意してやろうじゃねぇか。

 勝っても負けても後で愚痴は言ったりしねぇよ。」

 

 

 カーラーン教会と同じくもっともリーグ戦で不利なブルカーンのオリヘルガが笑みを浮かべながら大会の開催に賛同する。

 

 

クララ「自棄に嬉しそうですね?

 貴殿方ブルカーンはカーラーン教会、私達アインワルドとミーア、クリティアと四人の候補者に勝たねば優勝出来ないのですよ?」

 

 

オリヘルガ「たった四人………だろ?

 スラートは大会に参加しないんだよな?

 だったらこの大会は俺達の優勝が決まったようなもんじゃねぇか。

 大会に参加するのは全員()()()()()のクリティアやミーア、アインワルドの連中じゃねぇかよ。

 たった四人だけなら接近戦に持ち込んで潰しちまえば大した消耗もねぇ。

 

 

 

 

 

 

 何より一回戦の相手はこの間この俺に()()()()()()()()()()()()()()()()()

 負ける未来が想像できねぇよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「おいカーラーン教会、

 俺達ブルカーンはこの大会の開催を支持してやる。

 堂々と俺達ブルカーンが優勝をかっさらってやるから覚悟しな。

 俺が大王になった暁にはハーベンテメェを濃き使ってやるよ。」

 

 

ハーベン「それは貴様が勝てればの話だ。

 貴様こそ油断して足元を掬われないようにな。」

 

 

オリヘルガ「そんなことあるわけねぇだろ。

 それでどこでこの大会を開くんだよ?

 俺達はいつでもどこででもいいぜ?

 なんならここでケリをつけたっていいんだ。

 さっさと会場を用意しろよ。」

 

 

コーネリアス「それでは大会はダレイオスの頂点を決めるのに相応しく()()()()()()()()()()()()で行うというのはいかがですか?」

 

 

オサムロウ「闘技場か………。

 しかしあそこは諸事情により半壊しているぞ。

 整備もそれから怠っている現状だが………。」

 

 

コーネリアス「御心配なくその程度の作業であればカーラーン教会でさせていただきます。

 マテオの情報だけでは手土産としては不足でしょうし人数にしてもそう多くは必要ないでしょう。」

 

 

オリヘルガ「!

 待てよ。

 それなら俺達ブルカーンがやってやる。

 教会になんか任せてたらどんな小細工を仕込まれるか分かったもんじゃねぇからな。

 結局ブルカーンはここに来て何もしてねぇし手の空いてる奴しかいねぇんだ。

 それぐらいなら俺達だけでやってやんよ。」

 

 

オーレッド「そういうお前さん達が小細工を仕込むのではないか?」

 

 

オリヘルガ「言っただろ?

 テメェ等なんかにブルカーンは負けねぇ。

 勝てる試合にわざわざ卑怯な手段を使う必要なんてねぇんだ。

 正攻法でテメェ等全員ぶっ潰してやるよ。

 

 

 

 

 

 

 会議は終わりだろ?

 俺達ブルカーンは一足先にセレンシーアインに向かってるぜ。

 精々不様を晒さないよう作戦でも立てときな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタン……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オリヘルガが会議室をあとにする。それに続きクララとミネルバも立ち上がる。

 

 

ミネルバ「出場選手は族長じゃなくてもいいのかい?

 うちで一番腕に自信のあるのを出場させたいんだけど………。」

 

 

クララ「武器や道具の使用はどこまでを許容されるのですか?

 それによってはこれから準備を始めませんといけませんし………。」

 

 

コーネリアス「出場選手は何方でも宜しいかと。

 武器や道具は何でもありです。

 ただ同盟国同士の大会でもあるので最低限殺生は禁ずるものします。

 ですので刃物の類いはお奨めしません。

 使うとしても峰打ちにしか使えないと思います。」

 

 

オーレッド「殺すのは無しか………。

 まぁ当然じゃろうな。

 じゃが道具が何でも有りとは良いことを聞いたわい。

 早速儂等のオールディバイドを実験するのに持ってこいの大会じゃな。

 この大会は儂等の優勝は確実なものじゃろうのぅ。」

 

 

 コーネリアスに質問を終えると他の族長達も退室していく。残されたのはカオス達とスラート組とナトル、アローネ、コーネリアスの二人だ。

 

 

ナトル「………これで私達の真の王が決まるのですね。」

 

 

ファルバン「四つの部族とカーラーン教会の五つの勢力から一人………。

 スラートとしてはブルカーンとクリティアには勝ち残ってほしくはないところだな。」

 

 

ハーベン「カーラーン教会はあのリーグの組分けで宜しかったのですか?

 ブルカーンと同じく初戦から四戦………。

 教会が活動していた時期からしてもクリティアと同位かクリティアよりも上の方でもよかったと私は思いますが………。」

 

 

コーネリアス「いいえ、

 本来は教会はこの戦いには参加する権利すらなかったのです。

 中立を貫きダレイオスともマテオとも別の陣営と位置していたのを強引にダレイオス側に率いれていただいたのですからこれぐらいの不利を背負うのは至極当然です。

 お気になさらずに。」

 

 

オサムロウ「そうはいうが………初戦の相手は………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーネリアス「アローネ様。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「はい。」

 

 

 

 

 

 

コーネリアス「貴女様が人の上に立つのであればこの程度の試練は軽く乗り越えなくてはなりません。

 貴女様の掲げる目標はとても高く険しく長い道のりの果てに叶えられるものです。

 ここで乗り越えられなければ貴女様はこれから先に貴女の願いが成就することはないでしょう………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自らの誓いを貫き通したくば勝ち抜きなさい。

 それしか貴女様がウルゴスの民を救う方法はありません。

 それが無理なのであれば潔く諦めなさい。

 貴女様には夢を追う資格はありません。

 諦めて小生と共に教会に一生その身を捧げていただきます。

 ウルゴスの民を探すことも許されません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 貴女様にこの戦いを勝つ覚悟は有りますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「勿論です!」

 

 

 コーネリアスの言葉に勢いよくアローネは返事をする。

 

 

 

 

 

 

 こうしてアローネと他の部族との大王を決めるダレイオス大王位決定戦が開幕した………。

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