テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
トリアナス砦
ウインドラ「何やら大事になったな。
ダレイオス大王位決定戦などという大会が開かれるとは………。」
ミシガン「案外すんなり決められるもんだと思ってたけど皆王様になりたかったんだね………。」
タレス「大会のこともそうですがアローネさんがコーネリアスさんを連れて会議室に入ってきたのにはびっくりしましたよ。」
カオス「そうだね………。
昨日のうちに何があったんだろ………?」
カーヤ「アローネさん他の王様になりたい人達と戦うの?」
レイディー「そうなるだろうな。
最後にあのコーネリアスって奴との話を聞く限りじゃどうしてもウルゴスの奴等を目覚めさせたいようだしな。
よっぽどウルゴスの奴等のことで根を積めてやがる。
自分達であんな大会を開かせるんだからよ。」
カオス達と同じ立場で発言すればアローネにはこれといった活躍も無く王の選出の話には混ざることもできなかった。そこで立ち位置を変えてカーラーン教会代表として王の選任に名乗りを上げることでアローネにも王を狙えるだけの権利を獲得した。これで勝ち上がればアローネは念願の王座につき戦後は世界の各地に眠るウルゴスの同胞達を探す手助けを世界中に具申できるだろう。
だが問題はその大会で勝ちを納めることが出来るかどうかだ。
レイディー「自分達で言い出したことだろうから何か策があってのことなんだろうが初戦は
アタシの目から見てもあいつにあの猿が勝てるようには思えねぇ。」
ウインドラ「昨日のあのカオスの術によって精霊の力は皆に配布された。
それによってどの部族も今は使える術の属性は一つになっているはずだ。
風を得意とするアローネの対になる地属性の術者が大会に参加していないのは救いだがどうなるか………。」
タレス「大会に参加するのは火属性を使うブルカーン族と水属性のミーア族、氷属性のクリティア族と………元から精霊の力を宿しているアインワルドのクララさんです。
クララさんの力が今どうなってるのかも気になりますね………。」
ミシガン「クララさんが地属性の術を使えなくても四人全員に勝たなきゃいけないんでしょ………?
途中でマナが底をついたりでもしたらいくらアローネさんでも………。」
考えれば考える程アローネにとっては厳しすぎる条件の大会だ。この大会はブルカーンと同じく連戦を強いられることになるが初戦の相手からして既に勝ちの目が見えない。一体どういう真意でこの自らに不利な大会を申し出たのか………。
カーヤ「………!
アローネさんが来るよ。」
カオス「!」
大会について考察しているとアローネがコーネリアスを連れてやって来る。
アローネ「!
皆………ここに集まられていたのですね。」
カオス「アローネ………とコーネリアスさん。」
コーネリアス「御無沙汰しております皆様。
先程はさぞ驚かれたことでしょう。」
ウインドラ「一体どういうことなんだ?
カタスティア教皇と連絡が取れたというのは行幸だが彼女からアローネを枢機卿に任命され更にはカーラーン教会代表だと?」
レイディー「本当にカタスの支持なのか?」
コーネリアス「左様、
先日教会の遣いの者から報告が御座いまして皆様がマテオのオーギワン港で船に乗れずに立ち往生している現場を教皇が確認されていたとのことです。」
カオス「あそこにカタスさんがいたんですか!?」
ウインドラ「何故一言声をかけにこられなかったんだ?」
コーネリアス「丁度皆様をお見掛けになった辺りで南部の方へと御用があったとかで皆様にお声掛けをするのを躊躇っていたようでございますよ。
それで仕方なくその場は皆様と再開する機会を逃してしまったようです。」
タレス「南部に用ですか………?」
コーネリアス「今度の戦ではダレイオスの軍は南部の方からマテオへと侵入する手筈となっております。
なんでも今マテオは北部に勢力を集中しているらしく南部の警備は手薄になっているとのことで教皇が調査をなさっていたようです。
教皇がアローネ様を枢機卿及び教皇代理へと任命された件につきましてはいつかマテオとダレイオスの決戦の日が来ることを予見していたからです。
もし御自分の身に何か不幸があった時には
ミシガン「それがアローネさんなの………?」
コーネリアス「マテオでも貴方様方がダレイオスに渡られたことは広まっております。
敵国であるダレイオスに向かわれたということはその敵の手を借りてバルツィエと対峙するというのは想像に難くありません。
教皇はダレイオスの状勢も存じておりましたのでアローネ様がどこかで御自身の力が至らぬことで悩んでおられるだろうということで私にアローネ様の元へと向かうように命を受けました。」
レイディー「随分と猿は
過保護もそこまでいけば本物だな。」
アローネ「カタスの信頼に応えるためにも私は今度の大会で負けることは許されません。
絶対に他の四名を倒して王の座につきます。
………つきましては暫く皆とは御一緒できません……。
これから私はコーネリアスさんと共に大会の日までつきっきりで稽古をつけていただきます。」
唐突にアローネはカオス達と別行動をとることを告げる。
カオス「え………?」
タレス「アローネさん、
修業するんですか?」
アローネ「今のままでは自分でも他の候補者達を押さえて勝ち上がるのは難しいと自負しております。
ですので私は大会の日までに戦いの技術を上げねばなりません。
勝手なことだとは思いますがどうか分かっていただけませんか?」
ウインドラ「…まぁ事情が事情だしな。
無事に勝ち残るには修業しかないだろうしな。」
タレス「コーネリアスさんはそういった手解きは得意なんですか?」
コーネリアス「小生はこれまで何人もの教会に在籍する者を見てきましたから指導については問題はないかと。」
ミシガン「!
確かオサムロウさんがコーネリアスさんって自分と同じくらい剣の腕があるって前に言ってたね。」
レイディー「あのオサムロウってのがどんぐらい強いのか知らんがそこまで言うんなら任せてもよさそうだな。
程ほどに鍛えてやってくれ。」
コーネリアスがアローネをみるということでウインドラ達はアローネの要望を受け入れる。別行動とはいっても大会が終了すればまた戻ってくるので素直にアローネを送り出すことにした。
そんな中カオスだけが浮かない顔をしていた。
カオス「(…本当にアローネにオリヘルガ達が倒せるのか………?
どんな特訓をするのか分からないけど大会まではそんなに時間は無さそうだし………。
数日………数十日でアローネがあの人達全員を相手にするまでに強くなれるのかな………。
………
カオスはアローネの勝利を信じることは出来なかった。カオスはこれまでの旅で一番アローネと長く過ごし彼女のことを見てきた。だからこそ彼女の実力では大会でどのような結末を迎えてしまうか想像してしまい彼女の敗退する姿を強くイメージしてしまった。
そしてカオスはアローネに対して
それがカオスとアローネの二人の間に溝を作る原因となってしまうのだった………。