テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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大会への準備

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー一ヶ月後ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都セレンシーアイン 闘技場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「こんなもんでいいんじゃねぇか?」

 

 

コーネリアス「えぇ、

 小生も十分ではないかと思います。」

 

 

 ダレイオス王位決定戦の開催発表から一ヶ月、ブルカーンとカーラーン教会の者達でセレンシーアインにある以前カオスが半壊させた闘技場を修復しそれが今日漸く作業が完了した。

 

 

オリヘルガ「………ヘヘ、

 ここで俺達ブルカーンが頂点に立つのか。

 大会はいつ開く予定なんだ?」

 

 

コーネリアス「そうですね………。

 貴殿方ブルカーンはこの一ヶ月ここでの工事に携わりきりでしたし調整の期間をとらなければならないですからまた更に一ヶ月程時間を空けてからに致しましょうか。」

 

 

オリヘルガ「また一ヶ月か?

 そんなに待ってられるかよ。

 一週間後………なんなら三日後くらいでもいいぜ?

 調整なんて必要ねぇよ。

 俺だって空いてる時間に多少なりとも腕は磨いていたつもりだ。

 」

 

 

コーネリアス「その程度の時間で宜しいのですか?

 修復作業も終わったばかりですし体調を整えるのも大事だと思われますが………。」

 

 

オリヘルガ「どうせ俺がストレートに勝つ大会なんだ。

 他のところの連中だって大王が決まるのを引き伸ばしてばかりだと気が滅入るんじゃないのか?

 さっさと結果を出して()()させてやろうじゃねぇか。

 

 

 勝つのはこの俺オリヘルガなんだからよ。」

 

 

コーネリアス「…そう仰られるのであればそのように通達します。

 

 

 では大会は本日から()()()()とします。」

 

 

 

 

 

 

 その後カーラーン教会から各部族に大会の日取りが決まったという話が広まる。それからはどの部族も浮き足立ったように騒がしくなる。大会に参加する選手はそれ以上に士気を高め大会に向けての修業に熱を入れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクベル「いやぁなんかダレイオスも盛り上がってきてるでやんすねぇ。

 ダレイオスに戻ってきてから俺っち達うさにんが珍しく大忙しでやんすよ。

 久々の仕事なもんでうっかり御客さんの荷物を置いたまま現地に行ったりしてしまうこともしばしばでやんすが。」

 

 

タレス「またてきとうな仕事をしてるんですか?

 ダレイオスからいなくなる前からそんな感じだったじゃないですか。」

 

 

マクベル「そうだったでやんしたっけ?

 俺っち達過去は振り返らない主義なんで。」

 

 

ウインドラ「相変わらず反省はしないようだな。

 そんなことではかめにんに仕事を奪われるんじゃないか?」

 

 

マクベル「かめ達はダレイオスまでは来ないでやんすよ。

 あいつらは建設的だとかでマテオの儲かる方にしかいないでやんすから気楽なもんでやんす。」

 

 

ミシガン「本当にこの人達に仕事任せててもいいの?」

 

 

 運搬業は専属的にうさにんに任せきりであるためどこかで要らぬ支障を来さないかと心配になるカオス達。うさにんに頼るぐらいならかめにんを連れてきた方がよいとは思うが生憎とかめにんはマテオにしかいない。

 

 

マクベル「あ………そうでやんした。

 御客さん達にちょっとだけ()()させてもらってもいいでやんすか?」

 

 

カオス「取材………?」

 

 

レイディー「また面倒なことを押し付けようってんじゃないだろうな?」

 

 

マクベル「また何かをしてもらおうって言うんじゃないでやんすよ。

 御客さん達はダレイオスを回ってヴェノムの主を倒したりダレイオスの人達をウイルスに感染しなくなる術をかけてきたでやんすよね?

 御客さん達のおかげでダレイオスにいたうさにんの仲間達もヴェノムを恐れずに仕事が出来るようになって大助かりでやんす。

 

 

 そこで俺っちこれを機に()()()()()()ってのを作ろうと思うでやんすよ。」

 

 

タレス「ヴェノム図鑑………ヴェノムの図鑑を作るんですか?」

 

 

 急にマクベルはヴェノム図鑑という聞きなれない単語を語り出す。

 

 

マクベル「感染個体って今までは一重に変異前をゾンビ、変異後をヴェノム形態って分けていたでやんすからそんなに分けて考える必要は無かったでやんすけどまたいつか御客さん達が倒してきたヴェノムの主に変わる新しい種のヴェノムが出現した時のためにヴェノムについては詳しく調べておきたいでやんすよ。

 俺っち達ヴェノムの主が現れてからはダレイオスからとっとと逃げ出したでやんすからヴェノムの主については名前ぐらいしか知らないでやんす。

 なんで御客さん達に御客さん達が倒してきたヴェノムの主の特長を教えてほしいでやんすよ。

 もし図鑑が完成してブルータルヴェノムがダレイオスの西側に出現した時に西側の人達がブルータルのことを知っていたら対処法に困らないでやんすよね?」

 

 

ウインドラ「確かに………一理あるな。」

 

 

 マクベルの言うことは分かる。ダレイオスの各部族は自分等の領にヴェノムの主が出現してからはその主達に対処するために一度領へと戻った。そうした動きから他の地方の主のことをよく知らない傾向にあったのだ。オサムロウやオーレッドなどはそれぞれの地方に現れたヴェノムの主こそが最強の主だと思っていたくらいだ。

 

 

マクベル「では順番に御客さん達が相手にしてきたヴェノムの主から特長を教えてもらっていいでやんすか?

 今メモをとるんで。」

 

 

ウインドラ「………そういうことなら先ずブルータルからだな。

 

 

 ブルータルは巨大を駆使した突進攻撃と牙から発する雷撃で真正面から対峙するのは危ない相手だった。

 気を抜けば一瞬で遠くまで突き飛ばされてしまうほど激しい攻撃をしてくる大猪だ。」

 

 

マクベル「フムフム………なるほど。

 ………次はクラーケンお願いしますでやんす。」

 

 

ミシガン「クラーケンは八本の触手を伸ばして私達を絡めとろうとしてきたよ。

 最初はカイクシュタイフの洞窟の中にいたんだけど地面の中に息を潜めて触手だけ伸ばして攻撃してきたの。

 触手は切り落としても洞窟内のモンスターを吸収してまた再生して襲ってきた。

 一晩かけてモンスターを駆逐してから本体が出てきて漸く倒せたよ。

 とんでもない大きな蛸のモンスターだった。」

 

 

マクベル「ほうほう、

 再生能力がヴェノムの中でもずば抜けて高い個体だったでやんすね。

 次は………ジャバウォックをどうぞでやんす。」

 

 

レイディー「…ジャバウォックはとにかく五月蝿い奴だった。

 獲物を見付けるにしても咆哮、攻撃する時にも咆哮、攻撃を食らっても咆哮、何もしていない時にも咆哮………。

 …直接食らってはいないが腕を振り回してくる攻撃にはそれなりに破壊力はあったと思うぜ。

 それぐらいだな。」

 

 

マクベル「雄叫びが第一に来るモンスターだったんでやんすね?

 それは………遭遇する前に雄叫びを聞いて遠くまで逃げられそうでやんすね。

 ………えっと………今何体目でやんしたっけ?

 あと何体残ってたでやんすか?」

 

 

カオス「あとはビッグフロスターとカイメラとアンセスターセンチュリオン、イフリートとそれから「その四体だ。」!」

 

 

 

 

 

 

レイディー「ヴェノムの主は全部で()()しかいなかった。

 フェニックスについてはありゃデマだった。

 フェニックスなんざ始めからいなかったんだよ。」

 

 

 カオスがフェニックスの名を出そうとしてそれを遮りレイディーが嘘をマクベルについた。

 

 

マクベル「ありゃ?

 フェニックスはいなかったんでやんすか?」

 

 

ウインドラ「!

 ………あぁ、

 フリンク領に行ったがフェニックスなんてヴェノムの主はいなかった。

 フリンク族自体がそこまで戦闘が得意ではないために普通のジャイアントヴェノムをヴェノムの主として報告してしまったんだろう。」

 

 

マクベル「そうだったでやんすか………。

 まぁいないならいないでそれにこしたことはないでやんすね。」

 

 

 ウインドラの咄嗟の機転でどうにかマクベルを騙すことに成功する。実際にはフェニックスは存在したがそれは今もカオス達と共にいるカーヤがそれに擬態した姿だからだ。彼女はヴェノムの主などと呼ばれるような凶悪なモンスターなどではなく普通のフリンク族だ。バルツィエの血も受け継いではいるが彼女自身はとても穏やかで人に害を与えるような人柄ではない。カオス達はフェニックスは元々いないということにするのだった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………………有り難う………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 隣にいたカーヤから小さな声で御礼を言ったのが聞こえた。マクベルには聞こえなかったようだがカオス達はその声をはっきりと耳にするのだった………。

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