テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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約束を建前にして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーネリアス「………如何でしょう?

 カオス様から見て彼女の成長は。」

 

 

カオス「!」

 

 

 ある程度アローネへの撃ち込みをしてから一本入れた後にコーネリアスがカオスへと話し掛けてきた。

 

 

アローネ「え………?

 カオス………?」

 

 

 特訓に集中し過ぎてカオスに気付くことの無かったアローネがそこで漸くカオスがいることに気付いた。

 

 

コーネリアス「小生としてはまだまだ未熟なところが多いですが攻撃に対しての反応速度は大分向上してきたと思います。

 これで大会中は即負けてしまうということはないでしょう。」

 

 

カオス「………コーネリアスさんが言うようにアローネも上達しているとは思いますけど()()の方はどうなってるんですか?

 アローネにオリヘルガ達を倒すだけの何か特訓は………?」

 

 

 いかに回避が上達しようとも相手を倒せなくては大会を勝ち抜くことはできない。クララやオーレッドはともかく初戦のオリヘルガは回避も相当なものだ。何かオリヘルガを一撃で倒せるような術でも教えているのかと思ったがコーネリアスの返事は………、

 

 

コーネリアス「そちらに付きましてはまだ()()()()()()()()()()()()()()

 何事も持久力が大切ですから小生が教育しているのは生存術のみでございます。」

 

 

カオス「生存術………?」

 

 

コーネリアス「人は誰しも魔術を使用することができます。

 魔術を使えば自身よりも大きな相手を倒すことは可能でしょう。

 魔術とは便利なものです。

 ですがその魔術には使い時というものがあります。

 使い方を間違えれば時に自身の破滅へと繋がる危険もあります。

 ですから魔術に頼るよりも先に小生はアローネ様には御一人でも戦場を生き抜く術を講師しているのです。

 アローネ様の立ち振舞いからして彼女は決定的に戦場での戦いを知らなさすぎます。

 なので小生はそれを叩き込むところから始めているのです。」

 

 

アローネ「…コーネリアスさんの仰る通りです。

 私はいつも誰かと一緒にいる時にしか誰かと戦うということをしてきませんでした。

 だから敵の攻撃に直接晒されてから直ぐに対応するのに慣れていないことを知りました。

 私は大会までそれを鍛えることにしました。

 コーネリアスさんとの特訓で私も大きく自分が成長出来たと自負しております。」

 

 

カオス「………」

 

 

 確かに戦いにおいて相手に勝つには第一に自分が相手よりも先に倒れないことは必要なことだはカオスにも分かる。だがこうしてアローネが特訓をしている様にオリヘルガ達だって特訓をしている。アローネとは別のもっと先のことを深めていっている。のんびりと()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

アローネ「見ていてくださいねカオス。

 私は次の大会までにオリヘルガさん達を倒せるぐらいにまで強くなってみせます。

 そして私の手で必ず義兄様達を救ってカオスにも私の家族と「そのことなんだけど………。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「コーネリアスさん、

 少しアローネと話をしてきてもいいですか?」

 

 

コーネリアス「構いませんよ。

 そろそろ休息の時間をもうけようとも考えておりましたので。」

 

 

カオス「有り難うございます。」

 

 

アローネ「私に話………?」

 

 

 カオスはアローネを連れて人が少ない教会の裏に回った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「それでお話とは何でしょうか?」

 

 

 アローネがカオスが何の用で自分を連れ出したのかを訊いてくる。突然呼び出されたらそういう反応が返ってくるのも仕方ない。

 

 

アローネ「もしやカオスも私の特訓に付き合っていただけるのですか?

 そうなりますとコーネリアスさんとカオスの御二人に指導していただく形になりますが体力的に少しばかり御手柔らかに御願いしたく「アローネ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………前にしたあの約束………。

 今ここで果たしたいんだけどいいかな?」

 

 

 単刀直入にカオスは約束の話を持ち掛ける。それに対しアローネは、

 

 

アローネ「約束………?

 カオスとの約束と言えば………!

 あの精霊の力で私のマナを強化していただく話ですか?」

 

 

カオス「うん………。

 遅くなってごめん………。

 でも今なら大丈夫そうだから。」

 

 

アローネ「そこまで気になさらないでください。

 精霊の力や共鳴という技術が無ければ普通は親しい人に攻撃用の術を行使する機会などありませんから。

 でも何故突然?」

 

 

カオス「え………その………大会まで特に何かする予定もないしマクスウェルの件も片付いて何もすることが無いんだ。

 でアローネとの約束のことを思い出してから慌ててアローネに会いに来たんだけど………。」

 

 

アローネ「そういうことでしたか。

 約束のこと思い出していただいて有り難うございます。」

 

 

カオス「!

 じゃあ今すぐに「ですがそれには及びません。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネはカオスの申し出を断った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「以前はヴェノムの主という強大な力を持つ相手に挑むために力が必要でしたが今度の大会はルールも決められた正式な人同士の戦いです。

 なので私だけカオスに力を強くしていただいてもフェアではないではありませんか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネはダレイオス大王位決定戦ではあくまでも自身の今の力だけで挑むつもりのようだ。先日のカオスの術で今はダレイオスにいる全てのエルフ達がアローネ達と同等の力を持っていることになる。マテオでは魔術、ダレイオスでは武闘に秀でているとされる中での条件は魔術よりのアローネにとっては長所で並ばれてしまえば他にダレイオスのエルフ達に勝ちうる特技は何もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスはアローネの力を疑っている。彼女の望みを叶えるためには彼女のその正しくあろうとする精神が夢への障害となっているようにも思えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスは拒否されながらもアローネに術を行使しようか考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この日から一週間カオスはアローネに会うことはなかった………。

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