テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
――大会当日日――
旧王都セレンシーアイン 闘技場
ファルバン「選手は………揃っておるようだな。
それではこれより………、
ダレイオス大王位決定戦を執り行う!」
オアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!
けたたましい歓声と共にダレイオス大王位決定戦が開幕する。客席は綺麗に部族事に埋められ満員状態だ。進行は以前変わらずのスラート族族長ファルバンだ。今回出場しないスラートとフリンクは大会中は審判を務めることになっている。彼等にとってはどこが勝利したとしても自分達に影響が出ないためにその役を担うこととなった。
ファルバン「始めに宣言しておく。
この大会はあくまでも同盟同士の大会である。
故に対戦相手の殺生は難く禁じる。
もし選手の中から死者が出た場合その時点で対戦選手は即失格となりその選手の部族も同盟から追放するものとする。
勝利条件は相手を気絶させるか敗けを認めさせることのみ。
武器に制限は無い。
以上だ。」
事前に闘技場にいる者には通達してあった内容を再度説明し直す。改めてこの場で伝えることで後で知らなかったとは言わせないだめだろう。
ファルバン「…此度の大会の出場選手は五人という極めて少ない人数で行われる。
この五人の勝敗の行方次第でこの大会後のマテオとの戦いで獲得する領有権を優先的に発言する権利を手にすることが出来る。
我等はヴェノムの影響でかつての栄光は見る影もなく衰退してしまった。
マテオとヴェノムによって失った同胞達は数知れず既にブロウンとカルトは全滅アイネフーレはただ一人を残してヴェノムに滅ぼされた。
我等はここから巻き返しを行う必要がある。
クリティア、ミーア、アインワルド、ブルカーンそしてカーラーンの王達よ!
ソナタ等から我等を導く真の王を決めるのだ!
その昔我等スラートがなし得なかった打倒マテオを果たす王をここで決めろ!
優れたる指導者よ!
我等が前に出でよ!
我等は王の手となり足となりマテオと戦うことを誓う!
この命は真の王と共にある!
さぁ!
我等と共にダレイオスに勝利の旗を掲げようではないか!!」
オアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!
ファルバンの言葉に同調したように客席から大歓声があがる。それと同時に闘技場の中心に向かって五人の男女が歩いていく。
ナトル「…では今大会に出場する選手の紹介を行います。
エントリーナンバー一番、クリティア族長老オーレッド前へ!」
オーレッド「さて………儂は誰と戦えばいいんじゃろうな………。」
フリンク族族長ナトルによって名を呼ばれるオーレッド。大会の形式から彼は勝ち上がってきた一人を相手にするだけなので余裕からかそんなに緊張した様子は見せない。
ナトル「続いてエントリーナンバー二番、ミーア族からは族長代理ミネルバの配偶者シーグス前へ!」
シーグス「………何で俺がこんなところに………。
俺絶対どうあっても勝つ見込み無かっただろうに………。」
オーレッドの次に紹介されたシーグスはオーレッドとは違いガチガチに体を震わせながら出てきた。族長代理ではないがミーア族の中では彼が実力が高いようだ。
ナトル「エントリーナンバー三番、アインワルド族現在の巫女クララ前へ!」
クララ「…私は負けません。
負けられません。
私にとってはこの大会は王になる以外の意味もあるのです。
………私は必ずあの人に………。」
クララはシーグスのように緊張しているわけではないがオーレッドとも違い余裕があるようには見えない。クララからは大会のことよりも別の戦いに目を向けているように感じられた。
ナトル「エントリーナンバー四番、ブルカーン族からは族長代理オリヘルガ前へ!」
オリヘルガ「どうせ俺が勝つ!
こんな退屈なオープニングなんか飛ばしてさっさと始めようや?」
自分が勝つことを全く疑っていない様子のオリヘルガ。彼にとっては最早自分がが優勝するのが当たり前だと思っているようだ。
ナトル「最後はエントリーナンバー五番、急遽中立を破り我等ダレイオスと共闘することになったカーラーン教会枢機卿アローネ・リム・クラウディア前へ!」
アローネ「………」
他の族長達のように意気込みも何も言わないアローネ。彼女は何も言わない変わりにある一点を睨み付けていた。
その先にいたのはカオスだった。
アローネ「(………カオス、
貴方からすれば私はとても小さな存在に見えることでしょう。
貴方がいなければここまでやってくるのは無理だった………。
………でも私はいつまでも弱いままではありません。
それをこの大会で証明して見せます。
………貴方の力など無くとも私は優勝して見せます!
その時はカオス………私は貴方に………。)」