テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
オリヘルガ「うおっ!!?
何だこの風は………!?」
突発的に発生した風にオリヘルガは吹き飛ばさて転がっていく。闘技場にいた者達も突然発生した台風のような強風に煽られて悲鳴をあげて狼狽えている。
旧王都セレンシーアイン 客席
ミシガン「なっ、何この風!?」
ウインドラ「どうしてこんな時にこんな突風が………!」
タレス「なっ、飛ばされ………!?」
カーヤ「………!」
客席にいた者達はその急な風に吹き飛ばされないように席へとしがみつく。中には風が強すぎて客席事吹き飛ばされていく者達もいた。
レイディー「バルツィエの襲撃か!?」
カオス「一体どこからこんな攻撃を………!?」
辺りを見回してバルツィエの姿を探す。だがどこを見てもバルツィエは闘技場の中にはいなかった。
ウインドラ「まさか外からここを攻撃しているのか!?
この大会で集まったダレイオスの全部族を一網打尽にするためにこの日を狙って………!」
タレス「情報が漏洩していたって言うんですか!?
この大会が開かれるのはダレイオスの関係者しか知らないはずですよ!」
奇襲するにはうってつけの今日この場所でバルツィエが攻めてきたのだと思ったカオス達だったが一人涼しげな顔で席に座り続けるコーネリアスが………、
コーネリアス「フフフフフフフフ………フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ…………。」
怪しげな笑い声をあげていた。
カオス「コーネリアス………さん………?」
コーネリアス「貴殿様方は共鳴が御使いになられるのですよね?
ではこの風を発生させておられるのが誰なのかお分かりになられるはずですよ。
マテオのバルツィエはまだ襲撃しに来てはいません。
大会はまだまだこれからなのですから。」
カオス「………?
………!
このマナは………!?」
旧王都セレンシーアイン 闘技場
少し時間が経つと自然と風の勢いが収束していった。
オリヘルガ「………なんだったんだ今の暴風は………?
…おいサムライ!
試合は続行していいのか!」
一時闘技場全体がパニックとなったが被害という被害は出てはいない。突如吹き荒れた風も今は止み静けさのみが残った。
オサムロウ「………」
オリヘルガ「………おい!
何を呆けてんだ?
試合は続けてもいいのかって訊いてるんだよ!」
オサムロウ「………………!
………ぁ………あぁ………問題無い。
続けてくれて構わないぞ。」
オリヘルガ「………?」
二回声をかけて漸く返事をするオサムロウ。彼の視線の先には背中を打たれて膝をつくアローネの姿があった。彼女は先程から微動だにしない。
オリヘルガ「……ん?
どうした?
さっきの一撃がそんなに堪えたのか?
お前ひょっとしてもう気を失ってんじゃねぇか?」
アローネ「………」
オリヘルガ「………なぁ、
サムライ。
ちょっと確認してくれねぇか?
そいつもう………!」スク………、
アローネは静かに立ち上がる。
パァァァァ………!
その直後に体が淡い光に包まれて傷が治っていく。
オリヘルガ「………………ハァァァァ………!
お前には本当に呆れてくるぜ。
まだやるつもりなのかよ。
そうやって回復してももうどうにもならねぇだろ。
さっさと負けを認めて退場しろよ。
さっきから同じパターンじゃねぇか。
どんなに足掻こうがこの俺には勝てねぇよ。
この一撃で楽になれ。」シュンッ…!
オリヘルガがアローネに迫り先程のように腹部に蹴りを入れてアローネを突き飛ばそうとする。アローネは今度はその攻撃に反応せずに棒立ちのままだった。
誰もがそれで決着がつくと思った。
旧王都セレンシーアイン 客席
カオス「アローネ!!
………!?」パァァァ!!
ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
そこでまたあの突風がやって来た。
旧王都セレンシーアイン 闘技場
オリヘルガ「ぐおおあっ!?
またか!!?」
アローネに接触する瞬間にまたオリヘルガは風により体が投げ出される。人の体を浮かび上がらせる程の強風にオリヘルガは受け身を取れずに地面を転がっていく。
オリヘルガ「………ッ!!
畜生!!
何だってんだよ!?
さっきから何なんだこの風は!!?
いい加減にしやがれ!!
何だって俺が止めを刺そうとするタイミングで………、
………!?
………まさかこの風は………お前が………!?」
アローネ「………」
アローネはじっとオリヘルガを見つめる。アローネの瞳には先程までのようなオリヘルガへと食らい付いていた時のような必死さは感じられない。
あるのはどこまでも暗い闇の光を漂わす瞳がそこにはあった。
オリヘルガ「………ここに来て何だこの力は………?
お前こんな力を隠してやが「このエルブンシンボルは………。」」
アローネ「………このエルブンシンボルは私がウルゴスで過ごしてきた大事な証です………。
このエルブンシンボルは私の義兄からいただいた大切な宝物だったのです………。
それを貴方は………。」
ザシュンッ!!!
オサムロウ「!!?」
旧王都セレンシーアイン 客席
「「「「「「「「「「!!!?」」」」」」」」」」
旧王都セレンシーアイン 闘技場
オリヘルガ「……………………アローネ=リム・クラウディア……………………………………………………お前今…………、
………な………にを………し………………ぁ…。」
ドサッ………!
オリヘルガが倒れる。その胸には深い切り傷が残されていた。
アローネ「………さぁ………、
次の試合を始めましょう。」
オリヘルガには目もくれずにアローネは次の対戦相手へと視線を送る………。