テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
「「「「「オリヘルガァァァッ!!!」」」」」
闘技場の入場口からブルカーンのオリヘルガの仲間がオリヘルガに駆け寄ってくる。
オリヘルガ「………く……お………ぁ………。」
オリヘルガは息はあるがこれ以上試合続行は見込めないといった具合だ。血飛沫が身体中を染めてこのまま放置しておけば出血多量で死亡してしまうことだろう。
「オリヘルガ……!?
くそ!
一体何が………!?」
「しっかりしろオリヘルガ!
………だっ、誰か救護を呼んできてくれ!」
「何でだ!?
さっきまで優勢だったのにどうしてこんな!?」
「誰だ!!
どこのどいつだ!?
誰がこんなオリヘルガに
試合を応援席から見守っていたブルカーン達にはオリヘルガが深手を負ったのは対戦相手からの攻撃ではなく別の者による狙撃を受けて負ったように映った。
そこへ………、
オサムロウ「落ち着け。
今スラートの治療術が使える者を呼んだ。
ソナタ等はオリヘルガを闘技場の外へと運んでくれ。
間もなく
「!?
待てよ!?
こんな状況で第二試合だと!?」
「オリヘルガが奇襲を受けたんだぞ!?
この傷は試合によるものじゃない!
大会を一時中断しろ!」
「そうだ!
まさかこれで俺達ブルカーンの敗北が決まったわけじゃねぇよな!?」
「こんな試合は無効だ!
他の奴等もバルツィエが襲ってきたって騒いでるし今はバルツィエに対応するのが先決だろうが!!」
「それかカーラーン教会の奴等があのアローネとかいう女の援護でもしたんじゃないのか!?
この流れで俺達が負けるだなんてあり得ないだろ!?」
オサムロウから試合を続行すると聞いてどよめきだすブルカーン。だがオサムロウは非情にも淡々と事実を述べていく。
オサムロウ「ソナタ等には残念だが今の試合はバルツィエが来たのでもカーラーン教会の他の者からの援護射撃があったのでもない。
純粋にオリヘルガとアローネが戦い
それだけだ。
よってソナタ等の代表オリヘルガの敗退が決まった。
早く次の試合へと移行するぞ。」
「「「「「……!?」」」」」
ブルカーン達はアローネへと振り返る。アローネはオリヘルガに一瞥もせずに次の対戦者がやって来る入場口に眼を向けている。そこから次の対戦相手クララが入ってきた。
クララ「………まさかオリヘルガが貴方に敗北するとは思いませんでした………。
一体どの様な手を使って………。」
アローネ「次の対戦者はクララさんですか………。
貴方とは一度戦ってみたかったのです。」
クララ「…申し訳ありませんが貴方の相手は私ではなく別の人に任せます。」
アローネ「………?
では何故ここに………………、
………!」パァァァァ!!
アローネが見ている前でクララの体が光だす。光に包まれたクララの装束が徐々に巫女の衣装から動きやすさを重視した剣士のような格好へと変わっていく。
ラタトスク『次のお前の対戦相手はこの俺だ。
クララに変わってこの精霊ラタトスクがお前の相手をする。』
アローネ「………私の次の対戦相手はラタトスクでしたか………。
相手にとって不足はありませんね………。」
光が収まると中から剣士風にドレスアップした金色に輝く髪のクララが現れる。人格はラタトスクのものだろう。
オサムロウ「…巫女もどこか様子がおかしいが選手は揃ったか。
ならこれよりダレイオス大王位決定戦第二試合を行う!!
両者構えて………試合始め!!」
ブルカーンがまだ何か言っていたがスラートの者達がブルカーンを退場させて第二試合が始められる。先に動いたのはラタトスクだった。
ラタトスク『蒼破刃!!』
バシュウウゥ!!
ラタトスクは剣を引き抜き様に剣からマナを込めた空気の塊を打ち出す。球筋も早く直撃すれば並みの者であれば吹き飛んでいくことだろう。
パァアアンッ!!
アローネはそのエネルギー弾を羽衣で難なくラタトスクのいた方へと弾き返す。
アローネ「この程度の攻撃はコーネリアスさんとの特訓で『倒せないことは想定済みだ。』………!」
ラタトスクはアローネがエネルギー弾に気を取られている内にアローネの背後へと
ラタトスク『お前は油断ならない相手だ。
悪いが全力でお前を叩き潰すぞ。
“アイン・ソフ・アウル”!!!』カッッッッッ!!!
アローネの背後からラタトスクが剣に光を収束させそれを勢いよく放つ。その光はローダーン火山でのラーゲッツの覇道滅封にも劣らぬ力を威力を誇るだろう。
ジジジジジジ………!!
ラタトスク『………!』
アローネ「精霊の力とは………この程度なのですか?」
ラタトスクの技アイン・ソフ・アウルはアローネの手前で停止した。まるで光が見えない壁にぶつかったかのようにその勢いを封殺される。
ラタトスク『お前は………………その力は
………やはりお前が
アローネ「何を仰っているのか分かりませんが私はシルフではありません。
私の名はアローネ=リム・クラウディアです。」
ザザザザザザザ!!!!
直後ラタトスクの体に無数の切り傷が刻まれていく。
ラタトスク『ぐぁ…………!?
………この俺が…………。』
オリヘルガに続いてラタトスクまでも崩れ落ちた。それによりアローネの三回戦準決勝進出が決まる。
アローネ「(………何故でしょうか………?。
力がどんどん溢れていくのが分かる………。
私の知らない力が次々と私の中に満ちてくる………。
………だというのに私はこの力を昔から知っているような………そんな不思議な感覚がするような………。
………この調子で行けば私はこのまま一気に優勝を手にできる………。
そしたら次は………。)」