テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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シーグスの策

旧王都セレンシーアイン 客席

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「………何だあのアローネの力は………。」

 

 

ミシガン「オリヘルガだけじゃなくクララさん………ラタトスクにも勝っちゃったけど………。」

 

 

タレス「……あの力は普通じゃありません。

 何かボク達とは違う別の力があるように感じます。」

 

 

カーヤ「アローネさんどうしちゃったの………?」

 

 

 闘技場の舞台で戦うアローネの様子に困惑するウインドラ達。劣勢から逸機に巻き返し優勝候補とされていたオリヘルガを破った後にそのオリヘルガを凌ぐ力を持つであろうラタトスクまでもが撃ち破られてしまった。

 

 

 

 

 

 

レイディー「………おい坊や。

 お前いつの間にあいつに力を与えたんだ?」

 

 

カオス「………え?」

 

 

レイディー「あいつのあの魔力の高さは尋常じゃない。

 お前あいつに密かに力を分け与えていたんじゃないのか?」

 

 

 怒涛の快進撃を繰り広げるアローネの力に疑問を抱いたレイディーがカオスにそんなことを訊いてきた。

 

 

カオス「………」

 

 

 それに対してカオスは事実だけを伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……………俺は何もしてませんよ………。

 俺は先週にアローネと喧嘩になってから今日まで会わなかったんですから………。」

 

 

 

 

 

 

レイディー「………じゃああいつのあの力は何なんだよ………。

 あんな力が急に発現したりはしねぇだろ。

 それかあいつが今までアタシ達にも隠してたってんなら話は別だが一体何でこんな突然………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーネリアス「………見せてもらいましょうか………。

 アローネ様………貴方の持つその()()()()()()()………。」

 

 

 

 

 

 

 カオス達の隣では相変わらずコーネリアスが不適な笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧王都セレンシーアイン 闘技場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーグス「だああぁぁ!!

 あんなのに勝つなんて無理だろうが!?

 俺は次の試合辞退する!!

 あんなのと戦っても俺が酷い目にあうだけだろ!?」

 

 

ミネルバ「弱気なこと言ってんじゃないよ!

 アンタが一番ミーアで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

 

 闘技場の袖では出場するミーア族の選手シーグスと族長代理のミネルバが言い争っていた。

 

 

シーグス「お前だって見てたろ!!?

 俺はオリヘルガかクララが勝ち上がってくると思ってたのにその二人を瞬殺するような相手だぞ!?

 俺が敵うなんてことはあり得ねぇよ!」

 

 

ミネルバ「何言ってるんだ!

 アンタにまともな戦闘は期待なんかしてないよ!

 アンタは最初に考えていたアタシの作戦の通りにやればいいんだ!

 ここでアタシと言い合ってるとあの子の力がどんどん回復していくよ!

 休憩する時間を与えちゃいけないんだ!」

 

 

シーグス「でっ、でもよぉ………!?」

 

 

ミネルバ「あぁもう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いいから行ってこい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーグス「ぐわっ!!」

 

 

 アローネの対戦相手シーグスがミネルバに蹴り飛ばされて闘技場の中央までやって来る。戦う前から既にシーグスはミネルバによって蹴りのダメージを入れられダウンした状態だった。

 

 

オサムロウ「………どうするのだ?

 試合は出来そうか?」

 

 

 地面に突っ伏すシーグスにオサムロウが話し掛ける。オサムロウとしても試合を開始する前から既に倒れているシーグスを前に試合開始を宣言してもよいものかと困惑していた。

 

 

シーグス「………………………あぁくそ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いいぜ!!?

 さっさと始めろ!!

 こうなりゃ自棄だ!!

 勝てる気はしないがここで辞退なんかしたらミネルバの奴にどやされるだけだ!!

 やれるだけやってとっとと俺は帰らせてもらうぞ!!」ズザザザザ!!

 

 

 言葉とは裏腹にシーグスは後退りをしていく。そのまま闘技場から出ていくのではないかという勢いだ。

 

 

オサムロウ「………本当にやれるのか………?

 ………まぁやると言うのなら始めるか。

 

 

 これよりダレイオス第王位決定戦三回戦準決勝を行う!!

 試合始め!!」

 

 

 オサムロウが開始の宣言をするがシーグスはアローネから距離を取るばかりで攻撃を仕掛けてこない。アローネもその行動の真意が分からずにシーグスの様子を伺うがシーグスもアローネの様子を伺っている。二人の間で膠着した時間だけが過ぎていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やがてシーグスから仕掛けるつもりがないと判断したアローネは先に行動に出ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………どうやら先手は譲っていただけるようですね。

 では遠慮なく………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『()()()()()()!!』」

 

 

 魔技のウインドランスではなく魔術のウインドカッターでもない更に上位の術であろう風の力がシーグスへと放たれる。前回の試合でラタトスクを撃ち破った力がシーグスを襲う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スパパパパパバパ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーグス「!

 来た!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シーグスはアローネの術が炸裂する瞬間右に避けて術を回避した。一度発動した場面を目視していたため技の兆候からどの様に術が迫ってくるのかを予測してのことだろう。術を発動させた硬直からシーグスがアローネに反撃してくるとかと思われたがシーグスは回避しただけで反撃をしてくることはなかった。

 

 

アローネ「………?」

 

 

シーグス「どうした………?

 次来いよ?」

 

 

 シーグスはアローネを挑発する。アローネもシーグスの挑発に返事を返すように術を撃つ。

 

 

 

 

 

 

アローネ「『エアスラスト』。」

 

 

シーグス「ほっと!」サッ!

 

 

 そして次もシーグスは最初と同様回避するだけで反撃はしてこなかった。アローネもそれでシーグスの狙いが分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーグス「…カイクシュタイフじゃアンタには世話になったがな。

 俺としてもミーアのためにこの大会は勝たなくちゃいけないんだ。

 ズルいとは思うが俺はアンタが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 アンタのマナが枯渇した時が俺達ミーアの勝利だ。」

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