テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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快進撃が止まり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「ハァ………!

 ハァ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーレッド「フム………。

 この状況はオリヘルガの時と同じじゃのぅ。

 オリヘルガはさっさと勝負を決めんかったから御嬢さんの屈強な力の前に破れたんじゃ。

 儂は油断もせんし慎重派じゃ。

 念のために一応もう一度………ほれ。」ポイッ…、

 

 

 

 

 

 

パァァァンッ!

 

 

 最初のオールディバイトの効果が切れる前にオーレッドは再度オールディバイトをアローネがいる氷の中へと放り投げる。オールディバイトは割れまた周囲のマナが消えていくのが分かる。

 

 

オーレッド「まったく頑固な御嬢さんじゃな。

 オリヘルガと戦っていた時は攻撃の合間合間に自分の自己治療も行っておったが今度はそうはいかんじゃろうて。

 それなのにようそんなに耐えるのぅ。

 儂じゃったらそんなに傷つく前に先にまいったと一言で済ませるんじゃがな。

 勝てぬと分かっておる勝負にいつまでも抗っておっては前に進めぬぞ。

 そんな苦しい思いをせんでも御嬢さんが敗けを認めてくれればいいんじゃ。

 そこまで傷ついておきながら気が付けばベッドの上だったというのも酷じゃろ?

 御嬢さんはやれるだけのことはやった。

 

 

 もういいじゃろ。

 どうせ勝ったところで大した栄誉があるわけでもなし。

 ちょっとした特権があるだけじゃ。

 カーラーン教会が何を欲しているのかは存ぜぬが教会の教示は確か平等や平和を謳い文句にしておったかの?

 そんなものは別にこの大会で勝ち抜かなくてもできる話じゃ。

 大王の座は儂に譲って早く体を休めることじゃな。

 この大会の後に待つ戦こそが本番なのじゃから。」

 

 

 魔術を封殺されてなすすべのないアローネにオーレッドは降伏を催促する。オリヘルガとの試合でも急に驚異的な力で押し返したアローネだったが今度ばかりはそれも難しそうだ。アローネは氷の中から動けず一方的にオーレッドがオールディバイトの効果の範囲外から攻撃を仕掛けアローネだけが回復もできずにダメージを負うばかりだ。

 

 

アローネ「………何度申されても私は敗けを認めたりはしません!

 私は私が勝つまで戦います!

 そのオールディバイトも数には限りがあるはずです!

 だったら私は貴方が全てのオールディバイトを使いきるまで耐えきってみせます!」

 

 

オーレッド「フッ…、

 その割りには一個目でもう肩で息をしておるようじゃがな。

 つい今しがた二個目を使ったばかりじゃぞ?

 儂はこの大会のためにオールディバイトをあと()()用意しておるわ。」

 

 

アローネ「四つ………。

 あと四回分のオールディバイトを耐えしのげば私の勝利が決まるのですね。」

 

 

オーレッド「生意気言いおるわ。

 そんななりで強がってどうすると言うんじゃ?

 まさか本当に耐える気ではあるまいな?」

 

 

アローネ「…どうでしょうか………。

 私よりも先に貴方の方がマナを切らせてしまうかもしれませんね………。

 そうなっても私が勝つことになりそうですが………。」

 

 

オーレッド「………フォッフォッフォッ………、

 こりゃ末恐ろしい御嬢さんじゃったわ。

 無駄話しておる場合ではないな。

 

 

 では儂もそろそろ本気でやらせてもらうとしようか。

 『フリーズランサー』。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パキパキパキィィン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネへの攻撃が再開する。気丈に振る舞うアローネだったが撃ち込まれる氷はなおもアローネの体を傷付け続ける。体から流れ出る血が徐々に増え精神的には持ちこたえても体力がそれに追い付かずにいずれ意識を失ってしまうであろうことは誰の目から見ても明らかだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーレッド「くぅぅ………!

 ここまで粘られてしまうとは!

 もう最後のオールディバイトが無くなってしまった!」

 

 

アローネ「……それなら………ハァ………!

 私の………勝利………で………ね………!

 ハァ………!」

 

 

 アローネはあれから四回分のオールディバイトの効果時間を耐えきった。いつ倒れてもおかしくないというところまで体力を削られてはいるがそれで意識を保ち続けてはいる。

 

 

 だが押せばそのまま倒れてしまいそうな程にまでダメージを負ってしまった。

 

 

アローネ「………ハァ!………ハァ!

 ……この最後の………オールディバイトの効果が切れた時が………ハァ………貴方を倒して………私の優勝が決まる時です………ハァ………!」

 

 

 足元もおぼつかないながらもアローネはオーレッドにそう宣告する。最後のオールディバイトの残り時間はそれまでのオールディバイトの効果時間から計算して一分もない程度だろう。そのオールディバイトの効果が途切れた瞬間にアローネは一気にオーレッドとの決着をつけるつもりのようだ。

 

 

オーレッド「ぐぅぅ……!

 ここまで儂が追い詰められるとは……!!

 ソナタ本当に化け物染みておるな!

 これだけの傷を負わされてもまだ立っていられるとは……!」

 

 

アローネ「観念………するのですね………。

 これで………私が晴れて………。」

 

 

 そうこうしている間にアローネの周囲にマナが戻ってくる。オールディバイトのこうか時間が終わる。それでオーレッドとの戦いに終止符をうてる。

 

 

オーレッド「うぅぅぅ………!

 おのれぇぇぇぇぇ!!………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………とでもいうと思うたか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パアアアアンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………………え………………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーレッド「いやぁ~すまんのぅ御嬢さん。

 儂の見間違いじゃったわ。

 オールディバイトはあと()()バッグの底に残っておったわ。

 すまんすまん………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここからが本番じゃぞ。

 精々死なないでおくれよ。」

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