テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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星を貫く風

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「オールディバイトが………あと六つも……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーレッド「それでは行くぞい。

 『フリーズランサー』。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パキィィンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 使い果たされたと思われたオールディバイトが使用されアローネはまた氷の雨に晒される。アローネにはもうそれに耐える気力も残ってはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザスッ!ザスッ!ザスッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「ぁ………ッ……ぐ………ぁぁ………!」

 

 

 氷の檻の中で頭上から降り注ぐ氷の刃に貫かれて意識が飛びそうになる。それでも使命感から意識を手放すことはできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーレッド「ほほ!

 よう耐えるよう耐える!

 それでもそろそろ終いじゃろ?

 そんなに血を流してはもう立っていられるのがやっとじゃろ?

 そこで倒れてしまえばその地獄から解放されるんじゃ。

 安心して倒れてしまえ。

 フォッフォッフォッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「(………始めからこれが目的だったのですか………。

 オールディバイトが六つとあえて私に伝えることで私がそれを耐え凌ぐことを想定して更に六つを用意していた………。

 私を絶望の淵に叩き落とすためにそんな虚言を………。

 ………元に私はもう心が折れかかっている………。

 もう残り六つのオールディバイトを耐える体力は残っては………。

 ………オーレッドさんは何故マナが枯渇しないのでしょう………か…………………、

 

 

 ………!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーレッド「儂のマナ切れを狙っておるなら無駄じゃぞ?

 攻撃を耐えることに夢中で気付かなかったか?

 ちゃんとマナを補給するために()()()()()()は準備しておる。

 儂がこの作業でマナが切れることはあり得ん。」モグモグ…、

 

 

 攻撃を耐えることに集中していたせいでオーレッドのマナが回復していたことに気付けなかった。

 

 

 

アローネ「(………道理で何度も何度も魔術を使っているのにその威力が衰えないと思ったらそんなことを………。

 ………これではもう完全に詰まれていますね………。

 私にはこの状況を打開する術はない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………もういっそ諦めてしまいましょうか………?

 そうすればこの痛みから逃れられ………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーネリアス「そんなものですか?

 貴女様のウルゴスを思う気持ちは。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………!」

 

 

 オーレッドの氷の雨に晒される中何故か至近距離でコーネリアスの声がはっきりと聞こえた。身をよじって客席の方へ目を向けるとコーネリアスが真っ直ぐこちらを見ていた。その隣にはカオスもいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーネリアス「ここで終わってしまうようであれば貴女様の気持ちはただの願望止まりだったということです。

 貴女様は結局のところ誰かの力に頼らなければ何も出来ない無力な御方だったのです。

 そんな方にウルゴスの民を救うことなどできませんよ。

 ウルゴスの民も貴女様に救われたいとは思ってはいないでしょう。

 貴女様がその程度の力しかないのであれば所詮はウルゴスの民も救うに値しない存在だったのです。

 そんな方々をまだ救いたいと仰るのであればここにいるカオス様に全てを任せて貴女様はゆっくりと人形のように椅子にでも座って待っておられるのはいかがですか?

 貴女様には荷が重すぎたのですよ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネ=リム・クラウディア。

 貴女は最後の最後までカオス=バルツィエに守ってもらわないと何もできないお姫様だったということだ。

 そんな御飾りでしかない貴女はカオスの前で不様に散るのがお似合いだろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーレッド「………ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!!!

 

 

 闘技場上空の大気が音を立てて吹き荒れる。ゆったりと流れていた雲は川の流れのように流れ天空を覆っていく。

 

 

オーレッド「なっ、なんじゃ!?

 何が起こっておる!?

 何故大気がこんな………!?」

 

 

 先程までは晴天を彩っていた空が暗雲に立ち込める。今にも大雨が降りだしそうなそんな暗い空へと景色が変わる。

 

 

 

オーレッド「!……ソッ、ソナタ………!

 何をした!?

 何故オールディバイトの圏内でこんな………!?」

 

 

アローネ「………誰が御飾りですか………。

 誰がカオスがいなければ何もできないのですか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パアアアアアアアアア!!!

 

 

 闘技場に急速的にマナが集約していく。オールディバイトで吹き飛ばされたマナがアローネへと集まっていく。

 

 

パキパキ……!!!

 

 

 アローネを閉じ込めていた氷が風の圧力で割れていく。少しずつだがアローネが力を取り戻していく。

 

 

オーレッド「!!?

 馬鹿な!?

 このオールディバイトはあのカオス=バルツィエの血で作られた魔道具じゃぞ!!?

 理論的には複数用いればカオス=バルツィエの力すらも封じるオールディバイトがお前ごときに………!!

 ………ええぇい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前には残りのオールディバイト全部使ってやろう!!

 これならいくらなんでも魔術は使えないじゃろうが!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パアァンッ!パアァンッ!パアァンッ!パアァンッ!パアァンッ!

 

 

 残り五つのオールディバイトが全てアローネのいる氷の中へと投げ込まれて割れる。それにより一瞬風の勢いが止まったかのように見えた。

 

 

 

 

 

 

オーレッド「………ふっ、ふぅ………!

 驚かせおって………!

 これでお前も終わり………!?」ゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

 

 風の勢いが止まったのはほんの一瞬だけだった。それどころか五つのオールディバイトを使う前よりも風の勢いが増していく。

 

 

オーレッド「どっ、どうなっとるんじゃ!?

 お前の力はカオスから与えられたもののはずじゃろ!!

 カオスすらも封じる力が何故お前には効かんのじゃ!!

 お前は一体………!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………私はカオスがいなくとも私一人でウルゴスの民を捜しだしてみせます!

 私は守られるだけの存在などではありません!!

 こんな逆境など私一人で………!

 私一人で打ち克ってみせます!!

 これが私の最強の術………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 天から光が照らす。雲すらも貫くその光はかつてのカオスがここで撃ち放った光よりも眩しく輝いていた。

 

 

 

 

 

 

オーレッド「まっ、待て!?

 そんなもん食らったら儂は死んでしまうじゃろうが!?

 殺すのは反則じゃぞ!!

 止めろ!

 止めてくれ!!」

 

 

アローネ「止めるわけにはまいりません。

 私はダレイオスの新たな王となるのです。

 貴方に勝って私は晴れてカオスに………。」

 

 

オーレッド「ひっ、ヒィィィ!!?

 分かった!!

 降参じゃ!!

 儂は降りる!

 こんな怪物に太刀打ちなどできるか!!

 儂の負けじゃ!!

 今すぐ止めろ!!」

 

 

 あまりのマナの大きさに恐怖したオーレッドは大声で自分の負けだと叫ぶ。

 

 

 だがアローネはそれでも術を発動させるのを止めなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「『()()()()()()!()!()』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドッ………………ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天空より穿たれる光が闘技場を貫く。その時その光を見た者達はその力が闘技場だけでなくデリス=カーラーンごと砕いてしまうのではないかと()()()思ったそうだ………。

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