テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ジャキ…
カオスはここで漸く鞘から剣を引き抜いた。
カオス「後悔するなよアローネ。
これまでは君のためを思って手は出さなかったけどこうなったら俺ももうここからは少しも遠慮なんかしたりしない。
全力で君を倒す。」
アローネ「覚悟を決めるのが遅すぎますよ。
私はもう既に万全を期して貴方と対峙しているのです。
無抵抗の相手を倒しても何の有り難みもありません。
どうぞ思う存分全力で掛かってきてください。
私はそれすらも乗り越えてみせます。」
カオス、アローネ両者共に互いを倒すという覚悟が決まった。これからが本番である。
アローネ「では先ずその体の傷を治療したらどうでしょう?
そのくらいの傷を治す時間程度なら待って差し上げても宜しいですよ?」
カオス「言われなくてもそのつもりだよ。
ここからはどんな攻撃が来ても逐一回復していくからね。
君がもう俺に勝つことなんてできっこないよ。」
アローネ「それならば貴方が回復しきれないほどの攻撃を仕掛けるだけです。
私の力はまだまだこの程度ではありませんから。」
カオス「そんな攻撃が来たとしても俺はそれ以上の力で君の技を防いでみせる。
…いや防ぐだけじゃない。
君の技を君ごと薙ぎ払ってやる。
君の希望を俺の力で全て吹き払ってやる。
『
パアアアアァ!!!
カオスの体の傷が即座に治っていく。ボロボロに破かれた衣服も術の影響を受けて元通りに修復されていく。
カオス「………これで君の勝ちは無くなくった。
ここからはずっと俺の一方的な試合になるだろう。
後で謝ってももう遅いんだからな。」
アローネ「謝る必要なんてありませんよ。
この勝負に勝つのは私です。
貴方は私に敗れるのですからそんなことを心配する意味はありません。
無駄な忠告をする前に私を倒したいのであれば何か攻撃を仕掛けてみてはどうでしょう?
貴方の攻撃など今まで通りの規模ばかりが大きいだけの大した技術もない粗末なものでしょうけど。」
カオス「…君なんか魔術に頼らなくても倒せるよ。
俺が得意としているのは剣術だ。
剣術だけで君を倒して見せる。
魔神剣・槍破!!」
ザザザザァァァァッ!!!
地面を抉りながら衝撃波がアローネへと向かっていく。その威力はローダーン火山でのラーゲッツを屠った一撃にも匹敵するものだった。巻き込まれれば華奢なアローネの体では耐えるのは難しいだろう。
アローネ「私を相手にこれほどの力を………。
………貴方が漸く本気で私と向き合っていただけたことが実感できます………。
ならば私も全力で貴方の本気の力に応えなくてはなりませんね。
貴方の全力に私の全力をぶつけます。」
コオオオオオオオオオ!!!
アローネの剣に翡翠の光を放つ風が収束していく。その光は渦を描くように振りかぶった剣の先へと集まっていく。
カオス「!?
アローネ……その技は………!?」
アローネ「特とご覧あれ………。
これはコーネリアスさんとの特訓で身に付けた貴方のその技に対抗するために編み出した技です。
これが私の……、
“シュタイフェ・ブリーゼ”!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
アローネの剣から光の風が穿たれる。その光はカオスの魔神剣に真正面からぶつかり………、
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………!!!!!
カオス「なっ………!?
魔神剣と互角…………!?
………!?」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
二つのエネルギーがぶつかり相殺されたかのように見えたがそれも一瞬停滞しただけで
カオス「うわわっ………!?」
カオスはかろうじてそれを横に飛んでかわす。エネルギー波はカオスのいた地点を通過しその後ろにある壁へと激突する。
ボフオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!!!
「うおおおあああああ!!!?」「キャアアアアアアアア!!? 」「なっ、何だあああああああぁぁ!!!?」「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」………、
エネルギー波はそのまま壁を直通し真上にいた闘技場の観客達が下へと落下していく。
オサムロウ「なっ……!?
いっ、いかん!
この試合は一時中断だ!
直ぐに闘技場の中へと落ちた者達を外に「止めないでください。」!?」
アローネ「闘技場の中へ落下してきたあの方々は私とカオスの試合に旗をお挙げになったブルカーン族とクリティア族の方々です。
彼等は私とカオスが真剣に勝負に臨んではいないと判断して旗を挙げたのです。
………それならじっくりと私達の試合を一番近い場所で見物していてもらいましょう。
そうすれば私達の本気の熱意も彼等に伝わると思いますので。」
それはつまりアローネはカオスとの勝負で彼等が巻き込まれても構わないと言うことだ。カオスやアローネが放つ膨大な力の波に彼等が巻き添えをくって死に絶えようとも気にも止めない。それほどまでにアローネはカオスとの勝負に集中していた。
オサムロウ「………これは………とんでもない試合になってしまったな………。
カオスだけならまだしも
今の内に上にいる者達を避難させなければどれほど被害が拡大するか分かったものではない………。
……最悪二人の勝負に巻き込まれてここに集まったダレイオスの部族達は皆全滅してしまうのではないか………。」