テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
旧王都セレンシーアイン 地下シャイド
カオス・アローネ「「はああああああああ!!!」」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
二人の力がせめぎあっては弾け散る。拡散したマナのエネルギーが辺りの壁や建物だった物を砕き細かくしていく。砕けて無造作に積み上がった瓦礫の残骸が山を作ってはまた吹き飛んでいく。いつしか瓦礫は砂のように小さくなり風に乗って場外へと流れていく。
アローネ「シュタイフェ・ブリーゼ!!!」
ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
カオス「魔神…………!
………!?」バッ!
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
カオスは魔神剣でアローネのシュタイフェ・ブリーゼを撃ち返そうとしたが少し反応が遅れたため回避行動をとった。寸前までカオスがいた場所にアローネの巨大な槍のような風が突き抜けていく。そのシュタイフェ・ブリーゼがまた壁を打ち崩し地上から岩盤が雪崩れ落ちてくる。崩れた岩盤が積み重なって山道の傾斜のようになりちょっとした坂道が出来る。
アローネ「よく躱しましたね。
ですが次は外しませんよ。」
カオス「元々当てるつもりで撃ってきてたんだろ?
次も躱してみせるさ。」
アローネ「フフフ…、
そこは素直に躱すと言うのではなく“今度は俺の番だ”と仰るべきところなのではありませんか?」
カオス「別にどっちでもいいだろ。
躱すでも俺の番でも変わらないんだ。
最後に勝つのは俺なんだから。」
アローネ「そうはなりません。
この勝負に勝つのは私です。
私が貴方に勝って大王の座を正式に手にしてみせます。」
カオス「………そうなるといいね。」
内心カオスは焦っていた。何を焦っていたかというとアローネとの撃ち合いについてだ。
カオス「(………アローネの奴………だんだん技の威力が上がってきてる気がする………。
何度か撃ち合ってみて俺の魔神剣が悉く相殺されている。
加減してるわけでもないのに俺の力に張り合ってくるなんて一体どれだけアローネは強く………。)」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
カオス「(………気のせいじゃないな。
やっぱり一回撃つごとに技の精度が上がってきている。
威力だけじゃなく速さも増して………。
これはそんなに長引かせるとまずいな。
早くケリをつけないと俺が………。)
『
カオスは自分に攻撃力を上げる付加魔術を使う。実はアローネとの撃ち合いになってから小まめに自分の力を底上げしていたのだ。
カオス「(これだけ使ってもまだアローネの力が俺の力に追い付いてくる………。
アローネの力の上昇幅に限界は無いのか?)」
アローネ「自身の能力を上げるだけで反撃はしてこないのですか?
そうやって補助をかけ続けなければ私の力に対抗できないようですね。」
カオス「…何だか凄い上から目線だけど俺が本気になったらこんな試合は一瞬で勝負がつくよ?
いいの?」
アローネ「だったら最初から本気で来られてはどうですか?
口ばかりでは何の説得力もありませんよ。」
カオス「……へぇ………だったら………!!」
バシュッ!!
カオスは飛葉翻歩でアローネの周りを縦横無尽に駆け回る。
カオス「一気に勝負をつけさせてもらうよ!!
魔神連牙斬!!!」
ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザァァァァァッッッ!!!!
全方位から津波のような魔神剣がアローネへと浴びせかけられる。単発で打ち返されるのなら連続して畳み掛ければアローネにはこの猛攻に対処することは………、
アローネ「バルツィエ御得意の撹乱からの魔神剣ですか………。
考えが浅はかですよ!!」
コオオオオオオ………!!
アローネの剣にまた翠の光が集まっていく。先程と変わらずシュタイフェ・ブリーゼで撃ち返してくるようだがこの数の魔神剣を全て同時に防ぐのはいくらなんでも………、
グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
カオス「!?
うぁっ!?」ズバンッ!!
普通に魔神剣をシュタイフェ・ブリーゼで
アローネ「今のも避けられてしまいましたか。
惜しかったですね。」
カオス「……当たってるんだけど……。」
パアアアッ!!
吹き飛んだ左腕に治療術をかけて即腕を再生させるカオス。回復手段が無ければ今ので終わっていただろう。
カオス「(………ヤバイな………。
今まで俺の力を跳ね返されたり削られたりはしたことはあったけど撃ち負けたことなんて無かった………。
どれだけアローネは強くなるんだ………。
このままじゃ俺も………。
………まだもう少し力を上げるか……。)
『シャープネス』。」
カオスはそれまでと同じ様に自分の力を上げるためにシャープネスを使った。これでまたアローネの力に拮抗するとにらんで………、
ピシッ………!!!!
カオス「………!?」
どこか聞き覚えのある音と感触がした。それはたった今再生させた腕からだった。
カオス「………………そんな………どうしてまた腕が………。」
人の器が精霊の力に耐えきれずに限界に達したとき人の体は石化する。アインワルドの巫女達が背負った宿命だ。カオスにもローダーン火山でその現象が起こった。
それが今このアローネとの戦闘中に再発してしまっていた………。