テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
カオス「………何でこんな時に石化が………!?」
アローネの力に対抗すべく攻撃力を上昇させるシャープネスを使うとカオスの左腕が石化を始めた。
アローネ「シュタイフェ・ブリーゼ!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
カオス「!!
魔神剣!!!」
ドッ………!ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
シュタイフェ・ブリーゼと魔神剣がぶつかりどうにか今の一撃は起動を反らすことには成功した。だがこの調子でいくと徐々にカオスの体が固まっていき勝負どころではなくなる。
アローネ「どうかしましたか?
急に動きが鈍られておられるようですが。」
カオス「………」
今なおあれだけの攻撃を放っておきながらアローネからは余裕が感じられる。精霊王マクスウェルの力を持つ自分が術の酷使で体の限界が近いというのにアローネはまだまだ限界とは程遠そうだ。
カオス「(………一体何なんだ………?
何でアローネにこれだけの力があるんだ………?
………アローネは………………一体何者なんだ………?)」
カオスのように人ならざる者の力があるわけでもないというのにアローネは個人の力だけで大会を勝ち越しその上カオスまでもが圧倒されている。彼女のどこにこれ程までの力があったというのか………。
切っ掛けは恐らくオリヘルガ戦でのことだろう。あの一戦でアローネの中に眠る何かが目覚めたのだ。思い当たる節はオリヘルガに砕かれたあの
カオス「(あれに何か特別な仕掛けでも施してあったのか………?
あのエルブンシンボルを外すことで力が増すようなそんな効果が………………、
………いや………そんなマジックアイテムなんて聞いたことが無い………。
装備して外すだけで強くなるならマジックアイテムとしての意味がない。
それなら寧ろ外すことで
手枷やオールディバイトのようなそんな効能があのエルブンシンボルに………。
けどそれだけじゃない何か別の要因もある気がする………。
人の力だけで精霊の力を持つ俺の攻撃を撃ち消したりは………………。)」
『カ………オス………。』
カオス「………」
アローネの力の根幹がどこにあるのか探していく内にふと以前一度だけ見た
カオス「(……どうして今あの夢のことを思い出すんだ………。
あれは俺が見た夢であってアローネとは何の関係も無いじゃないか………。)」
夢の内容をそのまま現実に結びつけようとしてカオスはその考えを思い止まらせた。あの日見た夢は所詮自分だけが見た夢であって現実はあの夢のように世界は終わりを迎えてはいない。あの夢は自分の中だけの妄想であって現実の彼女とは全く関与はしていないのだ。
あの夢の中での彼女はその後は………、
カオス「(………俺は何を考えているんだ………。
アローネがヴェノムだなんてことあるはずがないじゃないか。
約一年も一緒に旅をしてきて
どうしてそれを今思い出した?
アローネはヴェノムに感染したことなんてないしヴェノムの特長なんて一つも無い。
アローネの強さは……ヴェノムとは関連性が無いんだ。
こんな下らないことを考えてる暇があったらアローネをどうにかする方法を考えなくちゃ………。)」
アローネ「何か私を討つ算段でもついたのですか?
私はどんな手段を使おうともそれらを撃ち破ってみせます。」
カオス「…悪いけどあまり時間はかけていられなくなったんだ。
ここからは………、
魔術戦に切り換えていくよ!!」バサッ!
カオスは剣を戻し代わりにマクスウェルの魔導書を開いた。
アローネ「魔術での勝負ですか。
受けて立ちま「『グラビティ!!』」!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
アローネを中心に強力な重力場が発生する。丸いドーム状の空間が周辺にあるシャイドやセレンシーアインの建物全てを飲み込み押し潰していく。
アローネ「………!!!!
………っぁああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
グラビティの重力に耐えきれずに膝をつき苦悶の声をあげるアローネ。これは流石に効果覿面のようだ。
カオス「いっけええええええええええええぇぇぇ!!!!」
カオスはグラビティを操作して範囲を狭める代わりに重力を上げていく。アローネはグラビティからは逃げられずこれで決まるかとカオスはそう思った。
アローネ「………!!
『サイクロン』!!!」
カオス「…!?」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
超重力空間に捕らわれていたアローネが強引に魔術を発動させるとグラビティが号風によってかき消されてしまった。
カオス「なっ………!?
グラビティが………!?」
これには思わずカオスも驚愕せずにはいられなかった。剣術だけならまだしも自分の魔術までもがアローネに越えられた瞬間だった。
アローネ「ハァ………!!
ハァ………!!
今のは………危なかったですね………!
でも勝負は………これからですよ!」
カオス「………こんなことが………。」
カオスの中でアローネの印象が変わり始める。誰にも破られたことのない絶対的な力がこうも簡単に破られるとは思わなかった。アローネの力は既にカオスの手に負えないところまで成長していた………。