テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ダレイオスの王の誕生

トリアナス砦 数日後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオス達とカーラーン教会、そして六つの部族達はトリアナス砦に戻ってきていた。

 

 

 

 

 

 

オーレッド「…未だに納得がいかん。

 何故あんなダレイオスとは関係のない小娘に先陣の指揮を任せるハメになったんじゃ。」

 

 

オリヘルガ「俺だって試合の途中からどうなったかが分からなくなった。

 気が付いたら俺が負けてた。

 そんなのあるかよ?」

 

 

クララ「貴方がアローネさんに倒されるところは皆が見ておりました。

 揺らぎようのない貴方の敗北です。」

 

 

シーグス「本当にあれだけの力があの女の子一人の力だってのか?

 カオスから何か術でもかけてもらって優勝したんじゃないのか?」

 

 

コーネリアス「それについては先日御話した通りです。

 彼女は我等が教皇カタスティアと同郷のウルゴスの御出身なのです。

 貴殿方もカタスティア様の御力は知っておられると思いますが………?」

 

 

オーレッド「ぬぅ………、

 あの者の同じ生まれであるのならあれほどの力があっても説明がつくが………。」

 

 

クララ「私はカタスティア様の力量がどれ程のものなのか存じませんがそれほどのものなのですか?」

 

 

ミネルバ「私は教皇様の伝説は聞いたことがあるよ。

 二百年前辺りでマテオがダレイオスに比肩するぐらいに力をつけてきた時に急にダレイオスにカーラーン教会っての設立するってんでセレンシーアイン辺りの土地を譲ってくれって言ってきた話でしょ?

 最初はどこの部族も族長達が相等ごねたらしいけど教皇様の目的がハーフエルフ達を引き取るための施設を作りたいってんで最終的にはそれを認めたってやつ。」

 

 

シーグス「俺達がまだそんなに大人じゃなかった時の話か。

 けど全部族がそん時は同意してなかったよな。

 ブロウンとクリティアとブルカーンがそんな誰かに譲れるような余った土地があるなら自分達に寄越せって言い出して騒動を起こして………。」

 

 

オリヘルガ「………うちのじいさん達の話だな………。

 とにかくいちゃもんつけてスラートが謙譲する予定の場所に殴り込みに行って逆に教皇直々に追い払われたらしいな。」

 

 

オーレッド「ソナタ等もあの者を前にすれば儂等と同じ様に逃げ帰ってくるじゃろうて。

 

 

 あやつからは何か底知れぬ力を感じるものがあったんじゃ。

 何か………触れてはならん気配というかなんというか………。」

 

 

シーグス「ハッキリしねぇな。

 カーラーン教会と何があったんだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーレッド「………何も無かった。

 何かありでもすれば今儂はこうしてここにはおらんかったじゃろう。

 彼女からはそれぐらいの桁外れの()()を感じたんじゃ………。

 アローネとかいう娘も常識外れの力はあるが彼女からはそれとは違う別の………()()のようなものを纏わせておったわい………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーグス「悪意ぃ?

 カーラーン教会が何か良からぬことでも企んでるってのか?

 こういっちゃなんだが教会はこの二百年でとくに目立ったようなことはしてねぇだろ。

 あいつ等はダレイオスではハーフエルフを、マテオでは紛争被害にあって親を亡くした子供達を引き取っては育ててるだけの善良な奴等だ。

 良く言えばでは善人主義、悪く言えば物好きの御人好し連中だ。

 別に誰かが何かされたりでもしたわけじゃねぇのに。」

 

 

ミネルバ「カーラーン教会がダレイオスに出来てから今まで教会が悪さをしたって話は聞かないねぇ。

 実害が皆無なら大事に捉えるべきじゃないと思うけど………。」

 

 

クララ「基本的にハーフエルフはブルカーンやスラート、クリティアなど精力的に強い部族が他の部族を襲って生まれてきました。

 彼等を偏見の目で見る前に自分達の行いを反省してみるべきでは?」

 

 

オーレッド「そりゃもう同盟を組む前の話じゃろうが!

 マテオと戦い出してからはもっぱらバルツィエによって生み出されてくるハーフエルフの方が多いじゃろ!

 今更そんな話をするな!」

 

 

オリヘルガ「………ハァ………、

 そんでそのカーラーン教会の教皇代理の女がダレイオスの暫定王位についたわけか。

 教会はカタスティア教皇が設立したってのに当の本人が同じ国の女にその座を譲るか。

 教皇ってのは何一つ自分に得がないが奴は何が楽しくてあんな混血児達を集めてんだろうな。」

 

 

ミネルバ「さぁね。

 人ってのは欲に突っ走る奴もいれば人のために何かをしたいって人も世の中にはいるってことなんじゃないの?

 少なくともミーアは人助けする前に私達が助けてほしいところだけど。」

 

 

 

 

 

 

コーネリアス「…そろそろ宜しいでしょうか?

 これから新ダレイオスの新たな王の誕生の門出を祝って祝典としたいのですが皆様が準備が宜しければ小生が進行させていただきますが………。」

 

 

ファルバン「待たれよコーネリアス殿。

 それは余が務める。

 前王として余が()()()()()()()()にこのダレイオスの未来を託す任を承る。」

 

 

ナトル「ファルバン殿は彼等のようにアローネ様が即位されることに何の抵抗も無さそうですね。」

 

 

ファルバン「余は前王である前にスラートの長でもある。

 どういった選択がスラートのためになるか行動するのが長の勤めだ。

 余としてはクリティアのオーレッドやブルカーンのオリヘルガなどよりは彼女にダレイオスを任せた方が断然良いだろう。」

 

 

ナトル「彼女は………カーラーン教会がダレイオスの王になることがスラートのためになるのですか?」

 

 

ファルバン「そうなるに決まっておる。

 余は始めから次の王は()()()()()()()()()()()()()()こそが相応しいと思っておった。」

 

 

ナトル「縁のない者が?」

 

 

 

ファルバン「カオスが当初はその候補者だったがマテオもダレイオスも王がバルツィエでは後々面倒なことになりそうだった。

 王になるにはそれなりに力のある者で九の部族以外の者から選ぶのが最善ではあったのだが良いところに彼女が現れてくれた。

 カオスさえも打ち負かす彼女なら余はダレイオスの次の王を任せられるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………そう………彼女アローネなら余が思い描くようなそんな素晴らしい世界へと変えてくれるはずだ………。」

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